根底を流れる物語性





2024年7月18日
この漫画家さんの描くものは、いつも読み流したりはできないものばかりです。今回も、ネグレクトや家族との関係の断絶などが絡んできて重いストーリーになっています。愛されず育ったのに深い愛を心に抱くすみれと、愛されて育ったのに深い孤独を抱える佑真が、互いに惹かれあっているのにいろいろな想いから愛を告げることができない膠着状態に。バーのママが要所要所に出てきて示唆を与えるのが物語をさらに深いものにしています。深刻な本編が終わってからの特典のショートで、「2人して何言ってんのー」という微笑ましい悩み相談がすごくいいです。もっとデレのやつも見たかったなー。

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たなこ さん
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