俺だけ最強超越者~全世界のチート師匠に認められた~【タテヨミ】
江藤俊司/フウワイ/土田健太/3rd Ie/maruco/Studio No.9
このレビューはネタバレを含みます▼
別に憑依系の能力で無双することが悪いわけではない。さも自分の力の様に憑依対象の能力を振るってイきり倒すのが不快なだけである。
しかも、主人公の本質も最悪。尊敬して憧れて敬っていた始祖を、自分の中に取り込めるとなった瞬間に上から目線で命令しはじめるというのは、かなり人としてどうかしている。下劣な本質が垣間見える主人公というのは原作が同じの某作品にも共通している特徴。
そして表現力の問題なのか、S級以上の敵魔物や始祖たちの強さがさっぱり伝わってこない。唯一言葉で説明されていた『武士(騎士)は徒手にて死せず』さんと『無詠唱』ちゃんはまだ読み取ることができるものの、その他大勢がどのように強いのかは構図の迫力の無さも相まって全く分からない。
極めつけに、始祖の数が多すぎる。これだけ数を盛っていれば今後の窮地に都合のいい能力持ちを都合よく引っ張ってくることが可能で、万能すぎて創意工夫のsの字もない状況。
イきり無双が好きな方にはここまで極めている作品もそこそこ珍しいので、面白く読めるのかもしれない。
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