官能童話シリーズ
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官能童話シリーズ

犬飼のの/笠井あゆみ

官能童話シリーズ

ネタバレ
2024年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 継母の家族のもとで不遇の生活をしていたエラルドと、国の第二王子シャロンのお話。
官能童話シリーズです。

他の官能童話シリーズで色々衝撃を受け、多少免疫が出来ていたので(笑)、多少のことでは動じずに読めました。
まさかのシンデレラ攻めです。

虐められるのが攻めのため、虐めシーンもそれほど酷くは無い(ある程度回避可能)と高を括っていましたが、このシリーズの世界のいじめ役は強いです。
継母は最低です。同情の余地なし。

童話と言いつつエグイのは実際の童話でもそうらしいので構いませんが、家族内の性的○待多すぎでは?
実は受けの方でも、兄からギリギリラインの○待というか執着をみせられていて、どちらも読んでいて気分の良いものではありませんでした。

色々あって(馬の上で致すのは衝撃でしたw)両想いになり最後は幸せになるものの、秘密の上に成り立つ危うい幸せという感じで、心底喜べないのは逆に面白いなぁと思わされました。

話の途中は結構普通の恋愛モノ的な流れなので、他のシリーズとは違う感じなのかと思わせておきながら、ラストはシャロンの兄とエラルドの戦い。その後の流れはかなりドロドロ。

実は○○(話の流れで予想できそうですが、一応ネタバレ防止しておきます)であるエラルドに成り代わり、シャロンと共に生きていこうと画策する兄の、シャロンに対する執着がかなり歪んでいて、このシリーズの世界観らしいといえばらしいです。
そしてやっぱり実の兄弟モノ。近親相○多すぎ!!
このシリーズ3作読んで、2作ってすごい確率ですが?

一見美しいけれど実は歪んでいる…というシリーズ独特の世界観的には正解かもしれませんが、オチがどれも同じなのは少し残念。
嫌いではないですがとくに好きというわけでもない分野なので、連続して読むと多分疲れてしまいそう。
今後このシリーズを読み進める際、どれも2人は兄弟では? と疑ってしまう気がします。
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