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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 呪われた黒獅子王の小さな花嫁

    月東湊/円陣闇丸

    BL小説として読むと少々残念でした
    ネタバレ
    2025年4月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 呪術師の呪いによって黒獅子頭を持って生まれた王子ダルガートと、小人族族長の息子リラのお話。

    舞台となった王国では忌むべきものとされている黒獅子の頭を持って生まれてきてしまったダルガート。
    幼少期から現在まで彼を取り巻く環境が酷すぎて、彼がまともな王子として育ったこと自体が奇跡のようでした。
    正直ダルガートが懸命に、それこそ自分の呪いを敢えて解かないという選択をするまでの献身をもって守るような国ではない、としか言いようがありません。
    国自体があまり好きになれなかったので、2人で愛の逃走劇を繰り広げてくれても全然良かったのですが(笑)、ダルガートとリラは守っちゃうんだよね。健気…。
    彼らの心持ちはとても尊く素晴らしかったです。

    ただ、ライトノベルやら国の英雄譚としてなら良い作品だったと思えますが、BLとして読んでいると結構残念な感じでした。
    2人は結構早めに両想いになるし絆もとても強いので、ストーリーは彼らの恋の行方を見守るものではなく、呪われた獅子頭の王としてどのように国を纏めていくか、が中心にあったせいで、BL感があまり感じられず。
    メインになってしまった政治面も、戦争2連発は少々飽きてしまいました。
    とくに郭国の戦争は領主の独断での侵攻とのことでしたが、侵攻理由が分からずモヤモヤ。
    国に戻ったら急に弟がダルガート派に寝返るのもご都合主義が強めに感じました。

    そして一番重要なのが、結局2人がラブラブできるのは今後も奇跡の実を食べた時だけなのか…ということ!!
    これまでの話の流れて予想はできていましたし、2人が納得していることなのであれこれ言う資格も無いのですが、ダルガートの人間バージョンの挿絵を見てしまうとね…。
    これが奇跡の実を食べた時限定となってしまうことが残念で仕方ありません。
    出来れば本来の姿のままでも皆に受け入れてもらえる情勢になって欲しかったな。残念。
  • 南くんはその声に焦らされたい【コミックス版(電子限定20P有償小冊子付)】

    相野ココ

    1巻のみ
    ネタバレ
    2025年4月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シチュエーションボイス配信をしている烏丸と、彼の配信のリスナーで同じ大学の南のお話。

    この作者さんの作品はいくつか購入して読んでいるのですが、毎回最初のつかみの部分は好きなのにその後右肩下がりなことが多くて最初は購入していなかったのですが、あまりのレビューの多さと評価の良さにつられて購入。

    シチュエーションボイス配信やらASMRなど、マンガから情報を仕入れることはよくあるけれど、自分では全く未知の世界の話。
    みんな音に癒しや萌えを求めているのねー。
    私はBLCDさえも聞かないくらいなのですが、読んでみると、なるほど共感できるところもありました。
    とりあえず烏丸の効果音職人なところが面白かったです。縁の下的な地味な作業…結構好き(笑)

    そして「声」で繋がった2人が、段々と気持ちまで近づいていく様子がすごく良かったです。
    もちろんエロも素晴らしかった! いやー、驚くほどエロがエロくて萌え散らかしてしまいましたよ。
    確かに耳元で素敵な声で囁かれたらヤバイな…(笑)
    南の気持ちが凄く分かりました。
    本編ももちろん良かったのですが、有償小冊子がヤバかった…。
    かゆいところに手が届く的心遣いの烏丸。その心遣い…悶絶ものでしょ(笑)

    あと、南の友達の烏丸と根っこの部分が似た子(明虎)が結構好きでした。
    彼の話とかでないのかなぁ~とちょっと期待していたり。

    さすが人気作。期待を裏切らない面白さでした。
    これは続編に手を出すしかありませんね。
  • 史郎くんのいちばんめ。(単行本版)

    田中森よこた

    1巻まで
    ネタバレ
    2025年4月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「ところで今は何番目でしょうか。」の続編。

    特に大きな事件なども無く、れんげと史郎のラブラブ劇場となっております。
    れんげが史郎と付き合っていることにちょっと慣れてきて、少々説教かますようになったのが可愛い。
    そしてすぐに「あんなこと言っちゃってどうしよう…」とビクビクしているところまでセットで可愛い。

    1話1エロ縛りなのか、エロがふんだんに盛り込まれていたところも良かったです。
    相変わらずれんげのムチムチボディが堪能できて満足。
    ちょっとエチの内容が男性向けっぽい気がしないでもありませんでしたが、楽しめました。
    ただ、電話エッチ後に手を洗ったのかどうかは、のえる同様私も気になったかな(笑)

    弟ののえるが登場して新たなツッコミ係が生まれたことで、より一層話が面白くなっていました。
    乳首は穴開けるためのもんじゃねぇだろって…おっしゃる通り(笑)
    ただ、乳首のピアスはれんげ自身で開けたので、史郎は無実のはず。

    弟の他、バイトの渡橋先輩の動向も気になるところ。

    この作品とっても気になるところで終わったくせに、4年くらい続編がでなかったことが非常に気になりました。
    2巻で無事完結しているのでしょうか?
    また気になるところで終わっていたら困るのでまだ購入していません。
    完結しているのなら、即購入したいです。
  • ところで今は何番目でしょうか。【特典付き】

    田中森よこた

    むちむちを愛でる作品
    ネタバレ
    2025年4月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 遊び人の史郎と、高校の頃から史郎のことが好きで彼に近づくために大学デビューしたれんげのお話。

    作者買いです。

    この作者さんの描く受けのムチムチ感…めちゃくちゃ好き。
    その中でも特にれんげはムチムチ具合が素晴らしく、お尻がエロ~。眼福でした(笑)

    れんげのムチムチを愛でる以外では、クズ男子の代表格みたいな史郎が無自覚のうちにれんげにずぶずぶとハマっていく様が良かったです。
    無自覚な独占欲…好き(笑)

    内容はそこまで深くもありませんが、私の性癖がぎっしり詰まった作品。
    何度読んでも飽きません。最高。
    また思い出したころに読み返したいです。
  • 明日、きみのものにして

    美山薫子

    うーん
    ネタバレ
    2025年4月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人見知りの由希と、人気者の隼人のお話。

    「パーフェクトアディクション」が良かったので作者買いです。

    受けの由希が女子!
    思考も行動も女子!(あざと女子感さえあります)

    え? これ少女マンガ? という感想しか出てきません。
    両者ともに男同士という垣根無し! 葛藤無し!!
    元々ゲイとか、男子にしか興味がなかったということもないのにもかかわらず。
    馴れ初めエピソードは可愛らしいものではありましたが、性別を超越して恋愛に至るようなものでもなく。
    1冊を通じて感情を揺さぶられる出来事なども無く。

    確かにピュアなのかもしれませんが、物足りないという言葉では言い表せられない。何も満たしてくれていません。
    私としては無い無い尽くしにしか感じられず、BLとしてはイマイチだったかな。残念。
    続編読んだら感想も変わるかもしれませんが、今のところ別に良いかな(笑)

    あと、隼人は5人兄弟で自分の部屋も無いと言っていましたが、一人部屋ありそうな雰囲気のリビングだったのが気になりました。
    勝手にアパートとかイメージしてました。。。
  • 真夜中の俺を見て【単行本版】

    Luria

    うわー良い!(語彙力は消失しました)
    ネタバレ
    2025年4月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人気VTuber「まひる」として活躍する真夜と、彼のマネージャーを務める荻野のお話。

    こ…これは…18/禁版を買うべき作品でした!!
    やらかしたー。
    絵が美麗過ぎます。特にエロがけしからん!!
    お尻にゴム残したマヨくんがいやらし可愛すぎました。

    と、まぁ色々爛れている(笑)私はまずエロ目線で語ってしまいましたが、もちろんそれ以外の要素もとても良かったです。
    自分に自信が持てない真夜の後ろ向き思考…。VTuber作品はこれで2作目ですが、どちらも同じような傾向でした。
    VTuber界隈は結構病み系の人が多いのでしょうか?
    全く見たことがない業界なのでよく分かりませんが、本質的な悩みは普通の芸能人等と似たように感じました。
    人間誰しも多少はあるのでしょうが、人に見られているときの自分と、見られていないときの自分に特別大きな乖離があるのはストレスが大変そうです。

    そんな真夜が荻野と一緒にいるために色々頑張ったり(部屋の掃除とか、仕事の幅を広げたりとか)している姿は健気そのもの。

    ただ、私は荻野側の事情に絆されてしまいました。
    前職で搾取され疲弊していた心を癒してくれた「まひる」のために色々頑張る荻野。
    言葉が足りなかっただけで既に十分しっかり両想い!
    2人が離れないためにめちゃくちゃ画策しているのがとても良かったです。
    会社にもまひるにも荻野にも利益しかなく、Win-Winの関係がしっかり成り立つところが良かった~。

    いやはや、購入当時そこまで期待しておらず通常版でいいかと思っていた自分を殴りたい。
    重複になるけれど、これは大人版を買おう。買うしかない(笑)
  • 乙女ゲーの悪役令嬢なのに王子とエロ展開になるんですが!?【コミックス版】

    いなさく

    乙女ゲームのヒロインが凄過ぎる
    ネタバレ
    2025年4月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 乙女ゲームの世界に悪役令嬢として生まれ変わったルネと、彼女の許嫁であるジャン王子のお話。

    正直絵は好みではないしTLだし…と食わず嫌いしていましたが、読んでビックリ!
    これは…ギャグマンガでした(笑)

    とにかく破綻しそうでしない絶妙なバランスでエロとコメディが入り混じっています。
    ゲームのヒロインが男になってしまうという離れ技が最高過ぎました。
    男になったら羞恥心が消えてしまったのでしょうか…下半身丸出しをみんなに見られても平気なのが怖いw

    2巻でもヒロインの暴走が止まらず。
    雌雄同体の神様になりきりっぷりが素晴らしかったですw
    元々ヒロインはノリノリな性格なのでしょうか?
    男になったらはっちゃけてしまうのでしょうか?

    1巻は結構じっくり展開を描いてくれている印象でしたが、2巻3巻はかなり盛沢山な印象。
    隣国編が終わったと思ったら、間髪入れずに瘴気編。
    ちょっと展開についていけなくなりそうだったので、正直ワンクッション欲しい気がしました。

    ただ、面白さは相変わらず。
    2巻の途中途中に挿入される人物紹介が秀逸でした。
    何故かち○ちんの大きさも一緒に紹介してくれるのが謎過ぎましたwww

    まだまだ続く様子ですが、とりあえずもう少しスピードダウンして欲しい…私もまだついて行きたいので(笑)
  • はじめて、はじめました。

    暮田マキネ

    ピュア!
    ネタバレ
    2025年4月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 5人兄弟の長男として父亡き後家族を支えてきた鴇(とき)と、母親が出しゃばるせいで仕事を干されがちな俳優尭良(たから)のお話。

    作者さんの巻末イラスト付き解説の中で表紙に大変苦労された話をされていましたが、ストーリー通りの素敵な表紙を眺めてからのスタート。

    今どきのBLでは珍しくピュアピュアな作品。
    メインカップルの年齢(27歳と19歳)を考えるともう少しアダルティーな話も可能ではありましたが、この2人にはちょうど良い歩み具合だったのでしょう。

    ピュアで可愛くて読んでいて幸せになること間違いなし! と太鼓判を押せるのですが…。
    BLとしての満足度で言えば、ちょっと物足りないかな。すみません、私が爛れているのです(笑)
    このまま終わってしまっても完成度的には全く問題ありませんが、続編を出してもう少し進んでくれても嬉しいかな。

    続編があれば心因性○Dとかの問題も深掘りされるのかな?
    結構深い問題だったのに、サラリと流されていたのでちょっと気になりました。
  • 無能な皇子と呼ばれてますが中身は敵国の宰相です

    夜光花/サマミヤアカザ

    BL?
    ネタバレ
    2025年4月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 雷に打たれて敵国である帝国の皇子と身体が入れ替わってしまった王国の宰相リドリーと、帝国の元騎士団長で入れ替わる前の皇子によって牢に入れられ処刑を待つ身だったシュルツのお話。

    めちゃくちゃ面白いし文章が読みやすいので、サクサク読み進められます。
    4巻時点でも正直BLとは言い難いレベルではありますが、恋愛以外の面が楽しすぎます。
    今まで引きこもり豚皇子とバカにしていた帝国有力貴族たちがリドリーの言動に唸らされ、次第に皇子側に回っていく様子が痛快です。

    とくにリドリーのものの考え方がとても合理的で良いのです。
    そしてその合理的な自分の考えを実現しようと、幼い頃から努力を欠かさなかった点も素晴らしい。
    さすがは宰相にまで上り詰めた男! と手放しで褒められるような人物ではありますが、そんなリドリーが皇子と同じ20歳設定であることには違和感しかありませんでした。
    この年齢にしては、あらゆる経験値が高すぎます(恋愛以外)
    宰相として盤石の地位を保ち、しっかり部下を育てていたり。
    30代くらいでもおかしくない、というかそれくらいじゃないとどれだけ生き急いでるねんって勢いです。神童過ぎます。
    ここは素直にもう少し年齢が上でも良かった気がしました。
    ただ、今後の展開で20歳設定が生きてくるのかもしれないので、今の段階ではあまり色々言えることではないのですが。

    肝心かなめのBL要素は正直厳しいというか…崖っぷち(笑)
    私は普通にリドリーの成功譚として楽しんでいるので何の問題もないのですが、もうBLという枠で語る話ではなくなってしまっている気がします。
    リドリー一強、その他大勢という感じで、攻めがその他大勢に埋没してしまっています!!
    4巻前半はかろうじてキスしたり、どうせ奴隷だから生まれる感情なんだ…とか、ちょっと切な風味のシーンが入っていたりしましたが、後半はBLどころではなかったせいか、そんな雰囲気も皆無となってしまいました。
    この作品がBLとして再生するには、シュルツが生まれ変わる以外の方法は無いのかもしれません(笑)

    この作品の唯一の恋愛要素はアーロンとスザンヌ夫婦かも。
    彼らのやり取りは結構好き。

    それにしても…。
    リドリーの脂肪燃焼魔法!! 羨ましすぎます! 私もやりたい!
    とりあえずこの作品で一番言いたかったのはコレです(笑)
  • 美しい彼

    凪良ゆう/葛西リカコ

    4巻の感想
    ネタバレ
    2025年3月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 長編3作、短編集1作の後の待望の長編4作目。
    新刊で購入した割に読むのが遅かったのは、期待値が高すぎて読むのが怖くなるという謎現象に襲われていたからですw

    ただ、読み終わって一言。
    ただでさえ上がりまくった期待値以上、いや、それさえも大幅に上回る作品でした。

    前回は清居が役者として一段上に行くための試練の回でしたが、今回は平良。
    平良と清居の才能の在り方を見ていると、毎回「ガ○スの仮面」の○ヤと○弓さんを思い浮かべてしまいます。
    美しく輝き誰からも羨望のまなざしで見られる立場であるにもかかわらず、常に陰では気合で地道な努力を続ける清居=亜○さん。
    一方で地味で目立たないと自らも周囲からも思われていたが、実は煌めく天性の才能の持ち主平良=マ○。
    どちらも得難い才能で、どちらも相手の才能に憧れつつも恐れている(あ、平良は清居の才能を崇拝しているのか)

    そんな2人の才能の磨き合いの様子が見られたのではないでしょうか。
    今回、いつもはじっと黙って見守るのが苦手な清居が、平良自身のことだからとむやみやたらと口を出さないところが本当に良かったです。お互いを尊重し合っている感じが素晴らしい。
    こんな出来た恋人いないよ…本当に。
    周囲の人が揶揄って言ったりしていますが、清居の姿勢に一瞬昭和の芸人の妻の姿を重ね合わせてしまいました。
    ただ、清居は令和の人なので、最終的にはしっかり発破かけたりもできてしまうのです。最高の恋人やん!!

    紆余曲折ありつつ、最初の試練を乗り切った2人。
    ただ、今回読んでいてこの2人はもうBLではないな、とも感じました。
    BLという言葉では括り切れない、もっとでっかい絆で結ばれている2人だな、と。
    とくに今回は恋人というより盟友という方がしっくりくる感じがしました。
    キスシーンはあったけれど、エチシーンとかも無かったしね。
    いや、もう逆に致してるシーンとかある方が違和感があるのかもしれませんw

    それでもまだまだ彼らの行く末を見守りたい!!
    凪良先生…続き…続きを…、いつまでも待ち続けるのでどうぞよろしくお願いします。

    あ、脇キャラも抜かりなく良かったです!
    もう脇と言っていいのか不明なくらい大きな存在の野口。
    彼の短編があって嬉しかったー。
    そして平良のお母さん。登場シーンは一瞬でしたが、平良のあしらい方が年の功という感じでさすがでした(笑)
  • 傭兵の男が女神と呼ばれる世界

    野原耳子/ビリー・バリバリー

    ifストーリーは必見です!
    ネタバレ
    2025年3月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 傭兵として働いていた最中に異世界に「女神」として召喚された雄一郎と、「正しき王」ノア、「仕え捧げる者」テメレアのお話。

    お察しの通り3P。37歳おっさん受け。18歳だけれど見た目は完全子供のノア、顔面が美しく嫋やかなテメレアが攻め。
    アルファポリスの小説のため、表紙と人物紹介ページ以外挿絵が無いのですが、これはあって欲しかったです(笑)
    元の世界に戻る為には王の子を産まなければならないため、とりあえず子宮を作るためなのか盛っているだけなのか不明でしたが、絡みシーンは多め。そして濃厚。非常に良かったです(笑)

    それ以外は異世界に行く前も行った後もかなりの割合で戦っています。
    戦闘シーンがなんちゃって戦争などではなくしっかり描写されているので、登場人物の生死などドキドキさせられるシーンが多かったです。グロさも多少あったので苦手な方はご注意ください。

    あと、戦闘部分以外では雄一郎の妻子への後悔が多く描かれています。
    最終巻にて焦らしに焦らしていた雄一郎の妻子の死の真相が明らかに。
    雄一郎の後悔が辛いです。雄一郎が日本に戻り、もう一度家族と向き合い、最後にお別れを伝えられたのは良かったです。
    元部下が良い人過ぎてちょっとご都合主義もありましたが、改めて雄一郎が自身の気持ちと向き合えたり、色々振り返る機会となったのが良かった。

    ラストは戴冠式、無事子供も生まれ、なんの憂いも無く終わりを迎え、長い間読んできた読者側もスッキリ出来たと思います。
    これ以上ない良いラストでした。

    ただ、この作品の真骨頂は本編終了後の短編集後半。ifストーリーとして書かれたゴート×雄一郎。
    正直ここに全部持っていかれました。
    本編がむしろこの短編のための布石だったのでは? と疑いたくなるくらい良かったです。
    ゴートの執着…萌え散らかしました!!
    ifなんて甘っちょろいこと言わずに、公式ストーリーでお願いします。

    最後の最後に最大の萌え投下…本当にありがたかったです。
    それにしても雄一郎…最初は男とエッチなんて吐きそうになっていたのに、すっかり快楽に弱くなっちゃって…いい意味で何だか感慨深いものがありました。
  • アンチアルファアナザー

    奥田枠

    前作「アンチアルファ」の続編
    ネタバレ
    2025年3月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前作で世界観に謎が多すぎると思っていましたが、今作は完全に解決編でした。
    もやもやがスッキリ!
    作者さんに続編を描いてくださり本当にありがとうございましたと伝えたいです。

    運命の番にはうなじ噛み不要!
    うなじを噛まないと番になれない2人は運命の番ではない。なるほどなるほど!!
    気持ち良いくらい痒い所に手が届く仕様でこの上なく満足でした。

    表題作は前作上代のおじさんとΩへの傷害罪で捕まったαの大学生のお話。

    こっちは私的にはイマイチでした。
    おじさんがオメガ全開過ぎてちょっと…。
    攻めが彼を好きになる理由は分かる(人間的尊敬からの愛情)し、ラストのオチも素敵でしたが、おじさんが最後まで好きになれず。

    後半は前作描きおろしからの続き(ちょっと設定変わっていましたが)

    こちらは本当に良かったです。
    前述したとおり解決編のため、この作品を読んで初めて前作も完成する気がしました。

    前作でモヤモヤしていた瀬名のおじさんや、上代の家族にもザマァ出来たので更に満足度が高かったです。

    今まで購入していたものの、表紙が怖くてちょっと積読していた作品でしたが(笑)、今回読んで本当に良かったです。
  • アンチアルファ

    奥田枠

    続編も一緒に読むことをお勧めします
    ネタバレ
    2025年3月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 優秀なαのみが通う学校の上代と瀬名のお話。

    正直、この1冊だけでは最後まで読んでも世界観はよく分かりませんでした。

    未分化だった上代が瀬名のフェロモンでオメガ化したということなのでしょうか?
    オメガになったのに番になれないと何度も記述があったのは何故なのか?
    運命の番じゃないと断言しているのは何故なのか?
    瀬名の運命の番は上代の友人Ωというのは、書類上ではなく決定的なのでしょうか? 会ったこともないのに分かるの?

    パッと思いつくだけでも結構疑問点ばかり思い浮かびます。
    独自オメガバースなのでしょうか?
    もしそうであるならもう少し説明が欲しかったです。
    世界観に浸らせて堪るかと言わんばかりの疑問点の多さがネックでした。

    ただ、そんな疑問点を蹴り飛ばす勢いで畳みかけるような萌え!
    上代の性に抗う強さがカッコ良すぎます。これだけで読む価値がありました。

    正直、高校時代より卒業後の2人が見たかったです(別に上代だけで構わない…瀬名不要論w)
    弁護士になった上代の色気!
    瀬名のおじさんの強つよフェロモンに毅然と抵抗しちゃう上代カッコいい。
    本来ならαのカリスマ的存在のはずのおじさんが、逆にすごくダサく見えました(笑)

    この作品は上代の強さ、カッコ良さ、プライドだけで十分成立していましたが、もう少し設定が明確だともっと萌えられたと思うと惜しくて仕方ありません。
    あと、攻めが何だか偉そうなだけで魅力的でないのが痛かった。
    勢いだけで話が進んだ印象が強かったので、もう少し立ち止まる部分が欲しかったかな。
    でも走り出した勢いを削いでしまうと面白さは半減していたかも。
    一長一短。すべてに満足するのは難しいと思わされた作品でした。

    ただ、続編を読むことでこれらの疑問が全てクリアになります。
    本作だけではもやもやーっとした場合、続編を読むことをお勧めします。
  • ダブルウルフ【電子限定特典付き】

    中田アキラ

    良かった!
    ネタバレ
    2025年3月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校の同級生だった白丘と黒谷の大学生になってからのお話。
    ちなみに黒髪が白丘で白髪が黒谷(ややこしいw)

    見た目的に逆かと思いきや、まさかの黒谷受け!!
    これは萌え散らかしました。最高でした!

    とくにエチシーン。
    結構多かったのですが、男前な黒谷のおかげで全てが最高なシーンとなっています。
    男前受けが本当に良い仕事してます。
    経験が無さそうな白丘に突っ込ませてあげよう…ってなる黒谷の優しさが光ります。輝いています。
    最高でした。

    ビジュアルも良いのです。
    黒谷の色気ダダ洩れなビジュアルが最高に好みでした。
    とくにラストおまけで蕎麦を食べる際、髪を結うシーンが好き。首に噛み痕があるところまで完璧(笑)

    ストーリー的には2人の間にはとくに大きな事件などもなく、ラブラブカップルの日常話という感じです。
    事件はそこに少々両方の親(とくに父親)が出てくるくらいでしょうか。
    どちらの親も子に対する愛情が分かりづらいけれど確かにあって、ホッコリさせられる場面も。
    とくに黒谷の父はキャラクターが立っていて面白かった。

    ラストでは黒谷の幼馴染もシレっと幸せになっていて満足な1冊でした。
    続編があっても嬉しいなーと思わせる余韻で終わるのも良かったです。
    いつもの日常で〆ると、この先もこの調子で幸せが続くんだろうなぁと想像しやすいですね。
    いつまでもお幸せに!
  • プレミアムフライデーセックス 【電子限定特典付き】

    赤根晴

    プレミアムフライデー覚えてますか?
    ネタバレ
    2025年3月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 会社の先輩新井と後輩稲葉のお話。

    今ではもう誰も覚えていない謎イベント、プレミアムフライデーにガッツリ乗っかった話となっています。
    プレミアムフライデーっていつから始まったんだっけ? と思い調べてみると、2017年2月。
    そんなに昔でもないのに、ここまで記憶に残らないってある意味凄い(笑)

    それにしても先輩…。エ○マ入れて同僚と昼飲みって…。
    変態過ぎて辛い。
    稲葉はとんでもないのに捕まったなぁ。童貞バレしなければ…と思わずにはいられません。
    まぁ、自ら捕まりに行ってるので仕方がない面もありますが。

    続編でもおもちゃが使いたくて稲葉の誘いを断ったとか。
    もうこの先輩は…。
    この作者さんの作品は、登場人物に必ずとんでもない変態が1人は存在しますが(今まで読んだ本では)、彼は5本の指に入るレベルでした。

    正直、家の前で脱ぐプレイはドン引きでした。
    普通に犯罪です。警察に出頭しろ(警察も迷惑w)。

    そんなこんなで行き過ぎた性癖で変態を極めているのに、なぜかほっこりラブラブエンドで収まっている不思議。
    決して終わり良ければ総て良しではありませんが、なぜか許せてしまいます。
    読後感も悪くありません。作者さんの人徳でしょうか?(笑)

    読み切り「劣情チェリー」
    イケメン先輩名月と、拗らせ童貞添島のお話。

    先輩はなぜ流されてエチまで…。読み返しても意味不明でした。
    添島はカバー下でもダメダメ童貞メンタルのまま。
    コイツのどこが良いのかサッパリ分かりません。目を覚ませ、先輩!!!
  • ヤンデレひとつ屋根の下【電子限定特典付き】

    赤根晴

    短編集。続編含む3作品収録です。
    ネタバレ
    2025年3月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作の「いたれりつくして!」他1編。
    大学の同級生だった道哉と貴之のお話。

    これ、貴之が受け入れているから大事になっていませんが、普通は通報案件…。
    怖い…。
    とくに続編で特製ドリンクに唾液を入れていたのが生理的に無理でした!
    ゾワゾワしたー。

    道哉は貴之の懐の深さに感謝すべし。
    ただ、カバー下のマンガで道哉が仕掛けた盗聴器を貴之がうまく利用している様子もあったりしたので、この2人はとってもお似合いなのだな、と(笑)

    「上司が○ッチになったのは断じて俺のせいじゃない」他1編。
    ホテルの支配人の鳴子と新しく赴任した同期の袴田のお話。

    ○-メンがドイツ語だと初めて知りましたw
    エロエロ○ッチなのに、本物は初めてだという鳴子にちょっとだけ萌えました。
    エッチしてどちらも元気いっぱいw

    「かわいくするからもっとちょうだい」
    女装が好きな湊人と会社経営者の甲斐谷のお話。

    いきなり援助交際的なものに発展したのはいかがなものかと思いましたが、この1冊に収録されていた作品の中では一番まともに恋愛していた気がします。

    女装も実は甲斐谷に影響を受けていた…的なエピソードを含めとても良かったです。
    この作品が2話あって欲しかったなぁ。もう少しラブラブが見たかったです。

    総じてどのカップルも割れ鍋に綴じ蓋というか。
    お互いが唯一無二というか。
    いつまでもお幸せに! としか言えません(笑)
    楽しい1冊でした。
  • ドラッグレス・セックス【電子限定特典付き】

    エンゾウ

    短編集でした
    ネタバレ
    2025年3月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作とその他短編2作品が収録されている短編集。

    表題作「ドラッグレス・○ックス」←タイトルなのに書けないとは…(笑)
    「フェロモン症」という原因不明のアレルギーにまつわるオムニバス形式となっており、登場人物が毎回異なります。
    サラリーマンの桧木とオフィスデリの杉野、高校の同級生辰見と戌井、フェロモン症の抑制剤開発者の無良と薬師寺の3本立て。

    正直、最初の桧木と杉野の話はあまり好きではありませんでした。
    ちょっと杉野が酷すぎて好感が持てませんでした。

    フェロモン症の抑制剤開発者の話は面白かったのですが、エロが全面的に押し出され過ぎていて疲れました。
    ドロドロし過ぎていて(ストーリーではなく物理的に)後片付けの方が気になってしまって…(笑)

    一番好きだったのは、やはりその後単独で単行本化されている辰見と戌井かな。
    気持ちいがいいくらいの大逆転劇!
    1話完結でもスッキリ楽しめました。

    読み切り「駄目な男」
    妻から離婚を言い渡された森山と、隣に住むカフェ店員水川のお話。
    森山が本当にダメな男過ぎて…水川の好みを疑ってしまう(笑)
    最後は少々ながらまともに生活できるようになっていましたが、料理は壊滅的な模様。

    前後編「好きにしたいよ」
    真澄を生まれた時から愛している藤生と、4歳年下の真澄のお話。
    藤生の真澄への愛が尋常ではない作品。
    真澄も藤生に対して執着があって良かった。でなけば、この作品はホラーかサスペンスになっていたかもしれません(笑)
    一応コメディとして描かれていましたが、私にはサイコホラー作品でした。
    一歩間違えればというか、間違えなくとも犯罪。怖かったー。

    一番好きだった辰見と戌井の話が単独で出ているので、そちらも近々読む予定です。
    いろいろバラエティーに富んだ一冊だったので、好きなカップルを一組でも探せてよかった!!
  • 一目惚れした人がドMだったもので【電子限定おまけ付き】

    山田ノノノ

    痛そうな表現がお上手
    ネタバレ
    2025年3月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ サラリーマンの翔太と、縄師のミサキのお話。

    この作者さんの作品はまぁまぁ購入しているのに、積読しまくってほとんど読んでいなかったことに今更気付きました。
    いやはや、勿体ないことをしてしまっていました…。

    結構ガッツリSMで大変エッチなお話だったと思いますが、受けのミサキの人生が壮絶過ぎてその後のストーリーが全く頭に入ってこずに苦労しました。

    目玉に○液…。恐ろしいことをサラリとやっちゃうノリが無理!!
    ミサキのスポンサー(?)の息子がクズ過ぎて精神がやられました。
    結果的に未遂だったので、あの息子を罰することができないのが逆に怖い。
    人体に損傷というより、想像可能な痛み表現が恐らく私の地雷なのでしょう。ミサキと違って痛いの嫌いなんだよ。

    何だかんだ怖い展開はありつつ、主役2人のラブラブが揺るぎなかったのは救いでした。
    翔太はイノセントな顔しておきながらSの才能をバリバリに開花させてしまって…。色んな方面に罪な男だよ。
    まさに割れ鍋に綴じ蓋となった2人は今後もラブラブなんだろうな、と安心できたところで読了できたのは良かったです。
  • ヒメにいはおぢさん

    えだちほほ

    ヒメにい構文、クセになります
    ネタバレ
    2025年3月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 大学生の七央(なーくん)と、彼の裏垢に個性的文章を送り続けているヒメにいのお話。

    分冊版1話目無料を読んで面白すぎたので単行本化を心待ちにしていた作品。
    珍しく新刊のうちに購入しました。

    冒頭、ヒメにいのDMが書かれているコマの擬音(効果音?)が良い感じに盛り上げてくれています。
    ゴゴゴ…ってなんやねん(笑)

    ヒメにい…私の感覚だと全然若者なんだけどなぁ。34歳。まぁ、20歳の大学生からしたら十分おじさんか。
    最近はおじさん構文、おばさん構文などと揶揄され中高年に厳しい世の中ですが、おじさん構文の何が悪いの? 普通やん!
    何でもかんでも若者文化が上みたいに言うのも何か違うだろ、などと常々思っていましたが…うん。ヒメにいはダメだわ。

    緊急事態宣言再発令は酷いw
    いや、あなたの存在が緊急事態ですよ。ワードの選択力が強すぎます。
    ただ、気持ち悪いことは悪いのですが、クセになる中毒性があるんですよね。そして作中だけでなく、読了後もヒメにいワールドから抜け出せませんwww
    セリフを脳内でいつものヒメにいワードに変換できてしまうなーくんも凄い。

    こんな感じの2人なのに、エロはとってもエッチで可愛いというか、ガッツリ。濃厚。
    さすがおじさんパワー(笑)
    まぁ、なーくんは途中から最後までするのは拒否していたのに、押し切っちゃうあたりは年上のおじさんとしてどうなのかと言いたいところでしたが、なーくんのヒメにいへの気持ちが反復横跳び並みに右往左往する様は読んでいて面白かったです。
    年上のヒメにいが恋愛関係においては決して優位ではない点も良かった。
    決定権があるのはあくまでもなーくんだったので、いい年したおじさんに良いようにやられてしまう展開には(最初以外は)ならなかったことで、読む方も素直に楽しめた気がします。

    ラストまで勢いは衰えず、エロも笑いもキュンもBLで欲しいもの全部モリモリで楽しく読めました。
    我慢できずになーくんから告白しちゃうところは、図らずもキュンとしました(笑)
    しっかり完結している作品だとは思いますが、続編があれば絶対読みたいです。

    それにしても…クセになるヒメにい構文ですが、人の振り見て我が振り直せ。
    自分のSNSなどの文章を見直すきっかけとなった作品でもありました(笑)←この(笑)もおじさん構文の中に入っているのでしょうか。辛い。
  • 姫野くんはときめきたい

    ハルモト紺

    スピード感がとんでもない
    ネタバレ
    2025年3月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 編集から少女マンガ転向を勧められるも、そもそも少女マンガが分からない姫野と、同じクラスの文字通り王子様的存在の王子のお話。

    最初少女マンガをバカにする姫野の印象がすこぶる悪いです。
    提出物を出すようにお願いする王子に対する態度も、意味不明なレベルで攻撃的で酷い。
    その後可愛くなっていくのですがあまりに酷くて、じっくりツンデレを愛でるとか、キャラの成長を見守るとかもできませんでした。

    王子は亡き父の教え通り人に親切にし、家族を守ろうと奮闘するも、出来ない自分を知られたくない臆病さを抱え、少女マンガに癒されている男の子。
    彼の性指向は描かれていませんが、元々ゲイだったのでしょうか?
    あまりにもアッサリ姫野のことが好きなり過ぎてビックリしてしまいました。

    マンガにスピード感は必要ですが、全てが早過ぎました。
    とくに後半は猛スピードで駆け抜けていってしまいました。
    ちょっと待って待ってと思う間に両想いになるわ、敵対女子と和解するわ、少女マンガ描いて投稿するわ…。
    そして次のページではもう3年後!
    ときめきレッスンどこ行ったレベル。
    私の気持ちが追い付かないまま終了してしまいました。

    正直、この話がBLである意味が見出せませんでした。
    受けが女子でも成り立つ話。残念。
  • コンプレックスフレンドシップ 【電子限定特典付き】

    夏原サイケ

    無理のある冒頭
    ネタバレ
    2025年3月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ サラリーマンの敦人(E○)と整体師の聡(早○)のお話。

    お互いの性に関するコンプレックスがきっかけで抜き合いする関係に。
    このレーベル(レーベルのせいにしていいのか不明ですが)、ちょっと無理のある冒頭多くないでしょうか?
    連続でちょっと現実的でないスタートなのですが…。

    4話からは敦人のターン。冒頭のモノローグ、抜き合いでお互いの友情を再確認ってどういうこと?w って思いましたが、やはり身体に引っ張られるように聡を好きになってしまいます。
    既に聡の方は堕ちていたので(敦人の回想シーンの聡が既に敦人を狙ってるw)、時間の問題だろうと思っていたら割とすぐでしたw
    両想いになるものの、ここではまだ本番はしていません。が、しっかりエロい。

    そして最終話で本番。
    うーん。エロい。エロいんですが、思ったよりアッサリ。
    しかもそのままエンド。
    とりあえず描きおろしがあったのでその後のラブラブも見られましたが、後半にかけて失速してしまった感が否めません。
    待ちに待った分期待し過ぎてしまったのかもしれません。

    後書きを読む限り、恋人になるまで挿入無しでエロくするとのことだったので、その試みは大成功だったと思います。
    が、欲を言えばその後ももう少し描いて欲しかったかな。ちょっと物足りなさを感じました。
  • 黒猫の黄金、狐の夜

    伊達きよ/yoco

    コガネの献身をどう見るか
    ネタバレ
    2025年2月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 父が犯した罪の賠償をし続ける狐のコガネと、目が見えなかった黒猫の少年クロのお話。

    公共の場で読むのがとても危険な作品です。
    うっかりしていると大号泣してしまうので収拾がつかなくなります。

    私はめちゃくちゃ泣いてしまったし、好きな作品でしたが、正直読む人を選ぶ作品だと思われます。
    理由は主人公コガネの行き過ぎた献身。
    コガネの献身が許容できるかできないかで大きく変わってくると思います。

    コガネがクロを思い、クロのために何でもしてあげたいと行動する様子は本当に健気でいじらしく、可愛らしくて涙を誘います。
    が、コガネの生い立ちを考えたとしても、そこまで自分のすべてをクロに捧げる献身は読んでいて辛いし、ちょっと視点を変えると独りよがりで理解しがたいかもしれません。
    コガネはただただクロの幸せを考えて行動していましたが、そこに自分の幸せは存在しないし、クロが考える幸せの在り方も否定しているように思えて悲しかったです。

    クロがコガネに対して語った「俺の幸せと、コガネの幸せを、すり合わせたい」。
    このセリフがこの作品の全てではないでしょうか。

    自分の幸せを押し付けるのではなく、他人の言う幸せを受け入れるのでもない。二人に幸せを見つけたい。
    長い物語の着地点がこのセリフに込められていて、まだこの段階ではラストまで進んではいませんでしたが、ストンと腑に落ち自分の中のモヤモヤも解消できました。

    BLとしては、コガネの気持ちが終始家族愛以上のものに見えなかったので、結婚はまだしもエチがあったのがちょっと意外ではありました。
    それなりに楽しめましたが、この作品では無くても納得したかも。
    そうなると本格的に家族愛の話になってBLではなくなってしまいますがw
  • 会長、イイコはもう終わり【単行本版】

    栗原カナ

    攻めの成長が見たかった
    ネタバレ
    2025年2月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 卒業までに男と経験したい元生徒会長の朝日と、後輩の会計飛騨のお話。

    朝日はとってもいい子だと思います。
    たとえ卒業までに経験したくて出会い系サイトの掲示板を閲覧していたとしても(笑)
    問題は後輩の飛騨。

    恋愛に対してというか、誰に対しても斜に構える、しっかり向き合うことをしない飛騨。
    元々の原因がネコて…。これは歴代彼女たちは怒っても良いと思います。
    大人っぽい態度で学校の友人や読者たちを騙していますが、実は精神レベルは小学生ではないでしょうか。
    結局自分自分で、その行動をしたら他人はどう思うのか全然考えていません。

    卒業式の日、朝日がメッセージをくれなかったらどうしていたんでしょうか?
    そのままお別れルートが最有力ではないでしょうか。
    作者さんは若さゆえの視野の狭さ、衝動的な行動を楽しんでくれ的な作品紹介をしていましたが、これは若さで片付けられる問題なのでしょうか?

    結局飛騨は痛い目をみることもなく、無事好きな人と両想いになり順風満帆のように見えますが、彼の成長が作品内で感じられなかったのが残念。
    今後の彼の人生のためには、ここで一発ガツンと痛い目に遭っていた方が良かった気がします(笑)
    ちょっと泣かせてやりたい攻めでした。
  • 偏屈なクチュリエのねこ活

    月村奎/野白ぐり

    ねこ活ですが、ねこは登場しません
    ネタバレ
    2025年2月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無実のスキャンダルで芸能界を干されどこにも行く当てがないリオンと、彼が野次馬に絡まれていたところに現れた洋裁店の店主・大我のお話。

    クチュリエって何? と思って検索してみると「フランス語で男性の裁縫師やデザイナーを意味する言葉」とのこと。

    洋裁店といえば現在ちょうど朝ドラが再放送されているので私的にはタイムリーな感じでした。
    ちょっと違うでしょうが、店先のイメージが完全に朝ドラの舞台になってしまいました。

    おおまかなストーリーとしては、傷ついたリオンの再生物語といったところでしょうか。
    誰かに愛されたい、誰かに必要とされたい欲だけで芸能界に踏み込んだリオンには、本人が自覚している通り覚悟が足りなかったのでしょう。
    もう一度芸能界に戻って頑張るストーリーも好きですが、この作品は戻らず別の道を選んで正解だったと思います。

    ベテラン作家さんだけあって、本文はとても読みやすくストーリーにもスッと入っていけました。
    洋裁店でのリハビリ的な生活、大我の元妻や洋裁店の常連のお婆さんも良い人で、のんびり優しい空気感が本当に良い感じ。
    読んでいる方も微笑ましくなり、いつの間にか癒されていました。

    そんな空気感がとても好きだったので、元彼(と言ってもいいのでしょうか?)木島がストーカー化する展開はイマイチでした。
    これが無ければ2人の距離が縮まる展開になるのはまだまだ先だったかもしれないので必要だったのかもしれませんが、ちょっと雰囲気が壊された気がして残念でした。

    ただ、木島までもが再生するのはさすがだな、と。
    登場人物全員が何かしら得られてラストを迎えられたのではないでしょうか。

    タイトルに「ねこ活」と書いていたので、猫の登場を今か今かと待っていたのですが、最後まで出てくることはありませんでした。
    表紙で何か抱っこしていたのを猫と勘違いしてました。ウサギのぬいぐるみだったのねw
    猫はリオンだったのでしょう(気付くの遅w)
    作中大我が気持ちを言及するシーンは自らが告白するとき以外全くありませんでしたが、ねこ活視点で読んでみると…なるほどそこかしこで愛でてました(笑)
  • たべたいあなた【単行本版特典ペーパー付き】

    七ノ日

    AS
    ネタバレ
    2025年2月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻はASがオオカミの灰瀬とウサギの黒野のお話と、ホワイトライオンのモデル(俳優?)璃音と灰瀬の同僚でネズミの三好のお話。

    ASとは何ぞや?? というところから始めなければならないちょっと変わった世界観。
    本編中にはあまり説明が無く、しっかりとした説明はなんとカバー下のページにあります。
    この作品はカバー下の収録があったので本編を読んだ後にしっかり読めましたが、もし収録されていなかったら結構大変だったかも。
    というか、カバー下ではなく、オメガバースとかでよくある本編が始まる前のページに挿入して欲しかったかな。
    男女だけでなく普通に同性間の婚姻・出産がある世界なので、本編前に読む方がより世界観を理解して本編に入り込めたと思うので少々残念。

    2組の話が入っていましたが、どちらも可愛いカプでした。
    個人的には璃音三好カプが好みだったので、こちらがメインで読みたかった~。

    2巻では更に追加で3組のお話。

    前回璃音にモブ以下の扱いを受けていたかわいそうなモデル仲間TOYのお話が追加されていましたが、正直もう少し長めに尺をとって欲しかったです。
    話についていけないまま終わってしまった感しかありません。
    マネージャーの気持ちも良く理解できず、このカプの話を入れる必要性が感じられませんでした。
    無理に3組入れるより、どれか削って深掘りしてくれた方が作品全体を楽しめたのでは?

    作者さんはこのASシリーズ(?)を長編化したいのでしょうか?
    前回の2組も定着したとは言えないレベルなのに、追加って…。
    個人的にはもう少しメインカプ(どれがメインなのか分かりませんが)の話が落ち着いてから他のカプの話に移ればいいのになぁ、と思ってしまいました。
    結局どのカップルにも思い入れがないまま話が終了してしまいそうな気がしました。

    ただ、三好(あ、もう百目鬼か?)が可愛すぎました!
    服を集めて巣作りが可愛くて、とりあえず彼がたくさん出てくれると満足です(笑)
    エチも2巻では更にトロトロで可愛い。

    色々書きましたが、ただ単に三好と璃音メインでお話が読みたかったんです…。
    3巻はまだ購入していませんが、彼らの子供たちのお話らしいので、彼らが出てくれるのか…心配(笑)
  • ダンジョン飯

    九井諒子

    最初から最後まで抜かりなく面白い作品
    ネタバレ
    2025年2月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ダンジョン奥地でドラゴンに食べられてしまった妹を助けるため、再びダンジョンに挑むライオス達のお話。

    アニメ化した時のOP曲をラジオで聴き、とても良かったので予習がてら原作に手を出したのが最初。
    思いのほか面白く大ハマりしてしまいました!

    ダンジョンで魔物を食べるということに関してこの作品では異端扱いでしたが、他の作品で免疫があったため、私的には結構普通に受け入れられました。
    ただ、このダンジョン飯のメニューが美味しそうで食べたくなるか…と言われればノーとしか言えません(笑)
    完全に飯テロ作品になるのではなく、絶妙に気持ち悪さを残しているところがこの作品の良いところだと思います。
    魔物が食べたくなったら困るので(笑)

    物語の序盤はタイトル通りという感じでいかに食べるかに主眼が置かれていますが、中盤レッドドラゴン撃破以降はダンジョン深層への「旅」が主眼となっています。
    食事は少々二の次的扱いになるものの、シェイプシフター(この話めちゃくちゃ好き)やチェンジリングなどダンジョンの不思議な魔物(植物)が目白押しで読み進める手が止まりません。
    物語終盤近くになると1冊ごとの内容がとんでもなく濃厚となっていきます。
    1冊でずっと同じ舞台での話だったはずなのに、最初と最後では状況が全然違うこともあり、全く目が離せなくなります。

    状況的に段々と料理している場合ではなくなってしまうため、料理シーンは少なめとなっていきますが、個人的に一番美味しそうだったダンジョン飯はカレーでした(普通w)
    飲み物のようにカレーが飲み込まれていく様が気持ちいい!

    クライマックスは料理シーンは無いものの、まさかの○○を食べるという裏技中の裏技が炸裂!
    これこそまさにダンジョン飯…!! と唸ってしまいました。

    一転して最終巻はずっと料理してるしずっと食べてます。
    個人的に全てが大満足の素晴らしいラストで、作者後書き欄に至るまで楽しく世界観に浸ることが出来ました。
    まだまだよもやま話だけで丸々1冊読みたいくらいでしたが、巻数が多い作品にも拘わらずしっかり物語を完結してくれたのは感謝しかありません。
    とても楽しく全巻読み切れました。また近いうちに再読したいです。
  • おじ転生~悪役令嬢の加齢なる生活~

    相葉キョウコ

    異世界→現代日本の転生もの
    ネタバレ
    2025年2月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 処刑される最中に今までの人生を悔いたクロエが、現代日本でおじさんに転生し奮闘するお話。

    異世界ものかと思いきや、逆転生ものです。
    異世界→現代日本は本当に珍しいし、まさかのおじさん主役という異色の作品となっています。

    実はイケオジとかのなんちゃっておじさんではなく、体型髪型顔…全てがガチでおじさん!!
    作者さんの画力の高さがおじさんの造形に遺憾なく発揮されています。
    おじさんの頬にあるホクロから毛が出てるの…リアル(笑)

    おじさんの体臭加齢臭口臭に加え、垢や○毛との闘いが本当に面白かったです。
    前世でメイドたちが自分の○毛を掃除する様を想像し、身もだえてるクロエ…(笑)
    眠りにつこうとしても臭いに耐え切れず家で布団を洗ってその布団で寝ていたようですが、寝る時間までに渇いたのだろうか…と、地味に気になりました。

    そんなおじさんが会社に出勤するようになって、登場する人物も増え始めます。
    この作品、顔の良い登場人物はおじさんに優しい法則がある模様(姫川さん、若林さん)。
    とくに若林さんはおじさんに妙に懐いてるようで面白かったw

    ラストは思いもよらない展開(いや、本当に全然予想もしておらずビックリ)
    次巻も目が離せない展開になりそうです。めちゃくちゃ楽しみにしています。
  • ちょろかわ王子のニセ恋人作戦【コミックス版】

    佐々木ありこ

    キャラクターファイルの「も」が独特すぎる
    ネタバレ
    2025年2月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 順風満帆な人生を送ってきた早坂と、同期入社で早坂が初めて敗北を知った相手・進藤のお話。

    タイトルから想像する通りの話でしたが、早坂が想像以上に可愛くて楽しめました。
    こんなに素直な早坂…今まで平穏無事で過ごせていたのは、単に幸運だっただけでは?

    2人のガタイが結構良く、エチシーンも眼福。
    早坂が可愛すぎて進藤同様私も負けっぱなしでした(笑)

    最後まで楽しく読めて満足。良いお話でした。

    ただ、この作品で1番気になったのはキャラクターファイルの手書き文字。
    「も」の書き方が独特過ぎました。
    文脈で判断して「も」と読みましたが、字が上手い下手の話ではなく、普通に読めませんでした。
    ラストにキャラクターファイルの作者が小林と判明しますが、彼のクセなのでしょうか?
    (本文中の手書き文字は普通でした)
    こんな変なところでキャラ付けしないで欲しかったです。
    良い話だったのに、気になり過ぎてここにほぼ全てを持っていかれました。

    続編はスピンオフで進藤の弟瑞樹のお話でした。

    同人誌ということで短めの話でしたが、よく纏まっており面白かったです。

    受けの恵さん色っぽいし可愛かった~。
    再会時は咥えタバコで結構ワイルドな感じだったのも良かった。

    続編があれば是非読みたい1冊でした。
  • ジェラテリアスーパーノヴァ

    キタハラリイ

    10年前の作品
    ネタバレ
    2025年1月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 出会い系で知り合い、セ○レ関係を続けている里谷と政田のお話。

    お互いの名前を知らないので作中名前を呼び合うことはラストまでありません。
    里谷視点で話が進むので、政田の名前は本当に最後まで分からず。

    うーん。
    かなり昔の作品。1冊目は2015年刊行。
    当時の流行りなのか、この作者さんの作風なのかは不明ですが(2015年頃はBL読んでないのでよく分かりません)、無駄にオシャレというかカッコつけな感じがどうも苦手でした。

    攻めがただただカッコいいです。
    カッコいいけれど、それだけというか。
    人物に厚みが無く、ペラペラしてます(物理に非ず)。
    里谷が好きになってしまって葛藤するほどの魅力に私は気付けませんでした。

    ラストもキスがバニラ味とか…冒頭と併せて上手いこと言ってるとは思いますが、響きませんでした。

    エチも何度かしていますが微妙。
    受けの表情がいつも同じ泣きそうな顔で、気持ちよさそうに見えません(笑)

    そして続編は、前作から2年経過し里谷は大学生から社会人に。
    時の経過が感じられない程常に新鮮なラブラブ状態でした。
    いや、時が経過して熟成されたラブラブだったのかも。

    ずっとラブラブで大きな事件などはほぼありません。
    安心してみていられる反面、ちょっと飽きてしまいました。
    とくに途中のおまけマンガ集的なページ。
    最初数ページは楽しく読めていましたが、あまりに続くのでしょっちゅう残りページを確認してしまいました。

    ラストは本人たちにとってこれ以上ないハッピーエンドで〆。
    良かったねーとは思いましたが、ずっと同じテンションでラブラブしているので読んでいて疲れてしまいました。
    周囲に恋人のことを隠していないのは良いのですが、惚気すぎでは?

    2冊とも完成度的には高かったと思いますが、私にはちょっと合いませんでした。
    残念。
  • 官能童話シリーズ

    犬飼のの/笠井あゆみ

    官能童話シリーズ第5弾
    ネタバレ
    2025年1月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 家具職人のミルフェと、100年前魔女によって小さな妖精にされてしまった王子グレインロードのお話。

    官能童話シリーズといえば近○相○(笑)と、明るく爽やかとは言い難いちょっとほの暗い世界観のイメージでしたが、この作品はいい意味で覆されました。
    今までのシリーズとは一線を画す、展開は正反対の方向性と言ってもいいのではないでしょうか。
    ミルフェとグレインロードはただひたすらに一途に想い合っており、純愛ストーリーでした。

    途中、グレインロードは本家おやゆび姫に倣って(?)川に流され強制的に旅に出ることになるのですが、正直妖精王の魅力にハマり1年くらい帰ってこないかと思ってました。本当にごめんなさい。

    旅から戻り2人は再び愛を確認し、改めて魔女に人間に戻してもらうようお願いに向かいます。
    ここでもう一捻りくらいあるのかと思いきや、結構アッサリハッピーエンドだったのがちょっと残念でした。
    他の官能童話シリーズを基準に考えると薄味なんですよね。
    別に話自体が悪いわけではありませんが(むしろこっちの方が精神衛生上良い)、官能童話シリーズだと思って読み始めているものだから、もう少しエグい展開とかを期待していたわけで…(笑)
    理不尽な不満だとは思うのですが、今までの官能童話シリーズのクセが強すぎました。
    シリーズと銘打っていなければ別の見方が出来たかもしれません。

    ところで、今回の作品で一番楽しめたのはドールハウス(好きなんです)。
    小さなお家なのに精密! 家具は本当に使えるクオリティ! 心が躍りました。
    ただ、伯爵邸の1階部分のみとはいえ、普通の家の部屋の中に1/6サイズの模型が入るのでしょうか?
    この辺は私の想像力が乏しいせいで縮尺のイメージがつきづらく、単純に疑問でした。
  • 【電子限定書き下ろし短編付き】転生悪役令息は英雄の義弟アルファに溺愛されています

    滝沢晴/木村タケトキ

    王道ストーリーですが…
    ネタバレ
    2025年1月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前世では農業を営んでおりファンタジー小説の悪役令息に転生してしまったΩのサミュエルと、彼の義弟でαのセオドアのお話。

    あらすじで想像した内容と本文が95%くらい一致した作品です。
    テンプレにテンプレを重ね掛けした内容なので、安心して読めるという点では良かったです。

    冒頭は現在の時間で始まりますが、その後過去に遡ってストーリーが展開します。
    ただ、途中途中で突然時間が飛ぶため、1章部分は結構読みづらかったです。
    普通の段落分け程度の空きでいきなり何年も時が経っていたりするので一瞬混乱します。

    セオドアが勉強も剣の腕も凄いみたいな表現がありますが、王に対しても(これはワザとかもしれませんが)急な来客に対しても結構態度がよろしくなく、こんなのが将来公爵家の当主になっても大丈夫なのか? と少々不安になってしまいました。
    いくら英雄と言えど、成り上がりの平民でもないのだからもう少し礼儀とかはちゃんとして欲しかったかな。
    こういうちょっとした引っ掛かりが積み重なって、彼に対してあまり良い印象は抱けませんでした。

    一方、主人公のサミュエル。
    転生ものの主人公はこうでないと! と、読者が想像する通りの性格、行動。
    サミュエルの独自性があまり感じられません。お決まりの鈍感設定も私には可愛いと思えず。
    主役2人にあまり好感が抱けないまま物語が終了してしまったのは残念でした。

    ただ、聖なるオメガの中の子が、サミュエルの前世で繋がりがあったような描写は、時系列的にどうなっているのかという疑問はあるものの、ちょっと胸熱展開でした。
    自由に行き来できる系はなかなか見ない設定だったので、戻った後の彼がメインの話があったら読みたかったかもしれません。

    ストーリー自体は可もなく不可もなくな感じだったものの、何点か矛盾としか言えない設定がちらほら。

    ラスト近く、セオドアの「サミュエルが初めて発情した17歳の頃から…」というセリフがありましたが、サミュエルの初発情は20歳だったはず。

    書き下ろし番外編でも。
    彼らの三男視点でしたが、長男5歳次男3歳の表記が。
    本編ラストで長男が4歳で、彼も弟か妹が欲しいという文章があったことから、この時点では一人っ子なわけで。

    ひとつひとつは小さな矛盾ですが、気になってなかなか先に進めませんでした。
  • ショジョ婚 ~小日向夫婦はシてみたい~【単行本版】

    小島きいち/青井千寿

    2巻まで
    ネタバレ
    2025年1月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 植物が好きなくるみと、動物行動学者の敬一郎のお話。

    冒頭2人のお見合いから始まりますが、TLとは思えない程ほのぼのしています。
    くるみのトラウマもあり、なんと結婚して1年も清いまま!
    そんな2人のラブラブエチに至る道のりを見守る作品となっています。

    まず作画が素晴らしいです。
    TL作品のお胸って、大体風船を入れてるみたいに型崩れしないものですが(偏見)、この作品は程よく重力に負けてる感じがエッチで凄く良い…。
    個人的に下から見る角度が一番好きでしたw
    初めてのエチ(結果的に未満)で恥ずかしすぎて蹴りを入れるオチまでしっかり可愛かったです。

    2巻でとうとう本懐を遂げます(なんか感慨深かったw)。
    もう少しモダモダするのかと思いきや、結構スルッと。
    描写がとても丁寧なので、感情移入しやすいです。

    ここで敬一郎さんが動物知識を披露しているのですが、このシーンだけでなく、お話のそこかしこで披露される豆知識がめちゃくちゃ面白いんです!
    ツバメは尾羽がキレイなオスがモテる。セミはオスしか鳴かない。
    …そして、交尾のし過ぎで絶滅危惧種のアンテキヌス!! 思わずググりました(笑)
    この豆知識は最後まで続けて欲しいですね。為にはならないかもしれませんが、めちゃくちゃ好きです。

    お試しで2巻まで購入していましたが4巻で完結とのことなので、是非とも続きを読みたいと思います。
    脇カプも気になりますが、この作品はあくまでも主役2人中心で話が進んで欲しいなぁ。
  • 合コンに行ったら女がいなかった話

    蒼川なな

    6巻まで
    ネタバレ
    2025年1月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトル通りのお話。

    合コンに行ったら女子が全員完成度高すぎる男装でお目見え。
    男子たちが慄く…という展開。

    うーん。
    出オチ感が半端ないです。
    同じ展開ばかりでこの先も続くようなら、結構厳しいと言わざるを得ません。

    主要登場人物が6人いますが、正直なかなか覚えられません(笑)
    何度もこの人の名前何だっけ? と読み直してしまいました。

    巻が進むごとに各カップルの進展が見られます。
    読み進めるとどのカプも可愛らしくて楽しめます。
    早くラブラブになって欲しいのですが、この作品の傾向的に寸止めなのかなぁ、と。
    もう少し先に進んで違う展開が見たい気がします。

    とりあえず6巻まで読み、どの巻も楽しく読めたのですが、ページの割にお高めなのが気になります。
    何の進展も無い話を読み続けるのは結構辛い。1巻から6巻までの歩みの速度を考えると一体何巻まで出るのか…。
    今後も追いかけるには、相当魅力がないと厳しいかなぁ。

    どの巻も面白いことは面白いんです。おススメではあります。
    ただ、もう少し話が展開してくれると嬉しいかな。
  • 后宮のオメガ

    露久ふみ

    電子コミック大賞2025BL部門受賞作品
    ネタバレ
    2025年1月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 小国の王子として同盟国の王に輿入れしたΩのイリヤと、少年ながら王であるαハーリドのお話。

    上巻はイリヤが輿入れし王であるハーリドと少々交流し親しくなるが、ハーリドが行方不明となり、イリヤは王宮から姿を消す。
    ハーリドの兄が王となるも、国は荒廃し8年経過…。

    8年もの時が経過しているにもかかわらず、ハーリド以外の登場人物が全然変わっていないのが気になりました。
    人物が変わらないのなら、もう少し栄華を極めた国と8年後の荒廃した国の様子を丁寧に描写してくれたら、対比で時間経過を感じられたりしたのかも。残念。
    ハーリドを大人にするためだけの8年では? と勘ぐってしまいます。

    下巻では8年ぶりに出会ったイリヤとハーリドが兄王と対決。
    思った以上にアッサリ展開。

    上巻から思わせぶりで策士っぽい言動で物語を煽りまくっていたナタシュウのチェン。
    絶対立場が二転三転すると思っていたのに、アッサリ兄王討伐に手を貸すし、その後の描写は無し。
    彼の今後はハヌ国には関係ないけれど、少しはその後が見たかったです。

    そして兄王。
    因果応報を地で行く典型的な展開。
    個人的には公的にちゃんと断罪されて欲しかったかな。

    最後にイリヤとハーリド。
    こちらもアッサリ。最後は王族話にありがちな後の世で語り継がれている的ラスト。
    エロは本編とおまけに1回ずつ。これもアッサリ。もっとラブラブが見たかったー。

    8年経っても変わらず想い続けるような2人の絆や、その後の2人の仲睦まじさ、ハーリドの王政の様子など読みたいのに読めなかった部分が多すぎました。
    上中下巻とかでも良かったかもしれません。
    余計な展開など無くある意味スッキリと纏められていましたが、王朝大河っぽい作品で完成度とBLの両立は難しいな、と感じました。

    他の方も書いておられるように、絵は確かに話が進むにつれてどんどん雑になっているし、ピアスは付いたり消えたり、はたまた左右反対になっていたり自由過ぎましたが、話に入り込めない程ではありませんでした。
    それより話の薄さの方が気になりました。

    最後にペットのトラ(タルジュ)が、もはや大きなネコとしか思えないくらいおとなしかったのが気になりました。
    トラが大きくなったら、じゃれつく際多少ヤンチャしそうなものなのに。
    最後まで野生の牙を抜かれた状態だったのが残念。
    タルジュよ、野生を取り戻せ!(笑)
  • 契約コハビテーション

    須坂紫那

    1巻のみ
    ネタバレ
    2025年1月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 生命保険の営業マン・早坂と、コンビニバイトの大学生・熊谷のお話。

    とにかく絵がキレイです。2人のキラキラした見目を堪能している間に1冊読み終えてしまいました。

    ストーリーとしては、顔見知りのコンビニバイトの熊谷が雨の中川に流された猫を助けたものの、アパートが動物禁止で住むところが無くなり、猫とともに早坂の家に居候するところから始まります。

    ちょっとどころか、かなり無理がある設定だと思います。
    異世界ものならともかく(異世界ものにどういうイメージ持ってるんだw)、現代日本でこの設定はかなりのお人好しなのか、世間知らずなのか。
    早坂はそういうキャラじゃなさそうだったので、結構違和感がありました。
    まぁ、そんなキャラじゃないのに住まわせた=無意識レベルで好きだったということなのかもしれませんが。

    ただ、一緒に住み始めてからの2人はとても可愛らしかったです。
    猫も可愛く癒されました♡

    猫は幸運にも元の飼い主のもとに帰ることができましたが、最初段ボールで川に流されていたのに、ちゃんと可愛がられていた飼い猫だったのは意外でした。
    どういう経緯であんな捨て方されたのかは気になります。

    2人の恋愛は、描きおろし部分で早坂に「好き」って言われるだけでドキドキしているようなレベルなので、まだまだこれからといったところ。
    熊谷がどうして早坂のことを好きになったのか等ちょこちょこ気になるところがあるので、続編ではこのあたりも解決してくれたら嬉しいかな。
    あと、ちゃんとエチできるのか…。どちらも頑張れ!(笑)
  • 隣の男

    安西リカ/北沢きょう

    「嫌いな男」スピンオフ
    ネタバレ
    2025年1月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 10年以上何だかんだで離れられなかった男と別れたばかり(でも未練たらたら)の伊崎と、フラッと立ち寄った居酒屋で偶然相席したおじさん・安原のお話。

    「嫌いな男」で苦しい恋をしていた伊崎さんメインです!
    彼にも幸せになって欲しかったから、この続編は嬉しかったです。

    安原が良くも悪くも普通の中年っぽい描写だったのが萌えました。
    今まで伊崎が好きになってきた男たちとは全く違う安原に徐々に心を開いていき、距離が縮まっていく様子がとても丁寧で、伊崎が惹かれる理由がよく分かります。

    伊崎が前作の向居と同様、ちょっとしたところに同性同士の部分に引け目を感じていて、無意識なのか怯む様子がちょっと悲しい…。
    今後は2人でゆったりのんびり幸せになって欲しいなぁ。

    あと、元彼の各務が最後はスッと引いてくれたのが良かったです。
    実際の彼自身の描写は少なかったのですが、伊崎の思い出補正上は完璧超人だったので、伊崎の中の彼が悪者にならなくてホッとしました。思い出は汚したくない気持ち…分かります。

    ただ、挿絵の安原がとてもじゃないけど40代に見えず、表紙なんかだとむしろ伊崎より年下に見えたのが残念。
    良い感じに枯れかけた不惑の肉体のはずが、バキバキだったのもなんか違う(笑)
    本文で何度も年相応の老い表現があったので、もう少し本文に寄せて欲しかった気はします。
  • 嫌いな男

    安西リカ/北沢きょう

    ダメな自分と向き合う強さが良い
    ネタバレ
    2025年1月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同じ部署にキャリア採用で入社してきた向居と、千裕のお話。

    作者買いです。今回も楽しく読ませていただきました!

    千裕の絶妙な性格の悪さがストーリーを先に進めるのを結構遮ってきます。
    本人が自覚している程度でこのくらいの性格の悪さは、おそらく誰にでもあると思います。誰にでもあるがゆえに第三者視点で読むと心が痛くなります(自分へのブーメラン的な…)

    が、仕事上のトラブル(決して千裕のせいではありませんでしたが、確認を怠っていたという負い目あり)から、向居が退職する事態になってから状況が一変。
    千裕が向居に指摘された自分の性格。
    自分でもダメだと反省していたところに、畳みかけるように他人からの、しかも明らかに自分よりデキる人間からの指摘。

    これ、普通はめちゃくちゃ凹むし、逃げ出したくなる場面なのに、千裕はちゃんと自分と向き合い、向居とも向き合う努力をします。偉い! 偉すぎるよ…。
    ここがこの作品で一番良かったです。

    再会後、千裕が向居への気持ちを自覚するシーン。
    千裕のまっすぐな気持ちがとても切なくて涙が…。
    展示会場で感極まって千裕から告白するの最高でした。
    両想いになれて本当に良かった…。
    良いBL読んだ―って充実感に満たされました。

    後半は向居視点の続編。
    向居が千裕のことを好き過ぎて、必要以上に憶病になっているのが意外でした。
    千裕視点では常に自信に満ちている感じだったので、意外性に驚きつつ、千裕のことが本当に好きなんだなぁ、とほっこりしました。

    大満足で読了しましたが、唯一の心残りと言えば向居のビジネスパートナー伊崎さん。
    彼も幸せになって欲しいと切実に感じました…。切なすぎる。
  • 兄弟制度のあるヤンキー学園で、今日も契りを迫られてます【電子単行本】

    赤いシラフ

    礼央は今頃どうしているのか…
    ネタバレ
    2025年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 兄弟制度がある男子校に入学した黒須と、実は番長より強い3年生の本堂のお話。

    最初、男子校、全寮制ってどこの昔懐かしBL設定だよ(笑)と思いましたが、ヤンキー校なので思っていたのとはかなり違いました。

    ヤンキー&ヤ○ザなので殴り合いどころか、血で血を洗う戦いが繰り広げられるのかと危惧していましたが、痛い描写はほとんど無く、安心して読めるところは良かったです。

    ただ、父親が男同士の夫夫的な感じで、素地が出来上がっていたからかもしれませんが、ちょっと男同士で惚れた云々言い出すのが早過ぎではないでしょうか?
    え? もう好きなの? 早くない? という感じで、あまり共感できないまま終わりまで進んでしまいました。

    エチはとてもエロくて満点でしたが、気持ちの方で納得できないまま突入されてしまったので、あまり萌えられず。
    個人的には本堂の「兄」だった礼央の、無自覚な本堂への恋心の方が萌え要素があったかもしれません。
    黒須には悪いのですがw、こちらを深掘りしてくれた方が萌えられた気がします(個人の感想です)。

    2巻も全く同じ路線でビックリしました。続編にする意味が見出せませんでした。
    あまり好みじゃないのに、このノリを何度も見せつけられるのが辛かったです。
    よく考えたら2人とも20歳超えているのでは? いつまでこのノリなの? と思うと辛かった…。

    ゆえに、3巻でヤ○ザ色控えめで学校行事メインに移行してくれたのは本当に良かったです。
    正直3冊の中で1番面白かったと思います。

    体育祭を通じて兄弟の1、3年生(別に2年生と兄弟でも良いと思うのは私だけ?)、更には卒業したOBまでもが協力していく様子は学生らしく好感が持てました。

    そんな学生らしさが良かったせいか、エロが邪魔だなと感じてしまうまさかの展開(笑)
    この2人のエロは、エロいことは確かなのですが、続けて読むとお腹いっぱいになってしまうのです…。ごめんなさい。

    ところで、夜伴の代わりに新たなる刺客が意味ありげに登場した割に、ビックリするくらい雑魚だったのは残念でした。
    これなら忘れ去られているレベルで出てこない礼央が出てきてくれた方が良かったなぁ。
    1巻から礼央の扱いが酷すぎる気がします。

    今後どのくらいシリーズが続くのか分かりませんが、まだまだ続くようなら様子見かな。
    黒幕の正体も知りたいので、完結したら続きを読みたいと思います。
  • どうも、好きな人に惚れ薬を依頼された魔女です。

    釜田/六つ花えいこ/vient

    4巻まで
    ネタバレ
    2025年1月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 「湖の善き魔女」ロゼと、王宮の近衛騎士ハリージュのお話。

    タイトルが物語のすべてを言い表しています。
    魔女であるロゼが、王都に出た際一目惚れしていたハリージュから惚れ薬の調合を依頼されることから始まります。

    何だかんだで惚れ薬が完成し、効果の確認のためにロゼが少量の惚れ薬を試しに飲んでみるのですが、このシーンがとても素敵。
    ここまで比較的淡々としていたストーリーが急にキュンキュンしだします。

    ロゼが可愛すぎます。
    元々片想いしてるのに、惚れ薬…。
    惚れ薬を言い訳にちょっと自分の気持ちに素直になるところ、可愛いけれど切ないです。

    そして同じシーンのハリージュ視点の小説が収録されているのが、これまた良かった!
    いつも付き合う女性とは違うロゼに戸惑うところが可愛い。

    4巻ではとうとう! とうとう両想いに!

    冒頭ハリージュが自覚したところからキュンキュンきていましたが、惚れ薬事件その2が起こり、薬が切れたところでプロポーズ!
    これが萌えずにいられるでしょうか?(いや、無理w)

    ただ、盛り上がりはここまで。
    ロゼが恥ずかしがり屋過ぎて距離が縮まる速度が遅すぎます。
    好きも言えないし(言ってるようなものですが)手をつなぐのも素直になれない。
    一緒に住むのもウダウダ悩んで、夜だけハリージュのお家にお邪魔する。

    モダモダも過ぎればイライラの素。
    とりあえずこの巻で原作小説1巻部分が終了とのことで、次巻からもこの調子だとちょっと微妙かな。今後の動向が非常に気になります。

    ところで、この作品で一番好きなのが主役カプではなくビッラウラ様。
    こういう王族の矜持を持った王女様…切ないけれど素晴らしいですね。
    異世界ものを読んでいると、色々王族としてあり得ない人物が登場しますが、彼らに彼女の生き様を見て欲しい。
    彼女が幸せになったという描写があって本当に良かったです。
    ロゼも彼女くらい思い切りが良ければなぁ…と思ってしまいました。
  • 愛さないといわれましても ~元魔王の伯爵令嬢は生真面目軍人に餌付けをされて幸せになる~(コミック)

    石野人衣/豆田麦

    とっても読みやすいコミカライズ
    ネタバレ
    2025年1月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前世が魔王だというアビゲイル(アビー)と、彼女の夫であるジェラルドのお話。

    とにかくアビーが可愛い作品です。
    前世が魔王、今世で家族に蔑ろにされていたせいか、人間というか令嬢っぽさが皆無なのが面白いです。
    「君を愛することはない」というお決まりのセリフを吐いた旦那さまも割とすぐ絆されるのは仕方ないことかと(笑)

    とくに可愛いのが、ご飯を食べているシーン。
    食事の絵はそこまで美味しそうな描写ではありませんが、アビーが食べていると美味しそうに見えます(笑)
    旦那さまがピヨちゃんを思い出して餌付けしてしまうのが分かり過ぎます。

    2巻では可愛い可愛いというだけでなく、宝魔石を見分けたり、将軍の強さとその秘密を見破ったり、カガミニセドリの卵を見つけたり(見つける系ばっかりだな)と、魔王の力で大活躍。

    少しずつですが、旦那さまの実家と関わることによって、人間としての情緒を付け始めてきた様子も良かったです。
    まだまだ子供っぽい仕草が可愛らしいのは可愛らしいのですが、今後は今のままの可愛らしさを失わずにいつつも、もう少ししっかり年相応な感じになって欲しいような…。色気は無いものの、しっかり夫婦にもなったことですし。
    でないと、旦那さまが本格的にロリになってしまう(笑)

    今後はアビーの生家があったロングハースト領の闇が明かされる展開でしょうか?
    実は原作ではこのあたりから意味不明になってしまったので、理解するためにも早く続きが読みたいです。
    期待しています。

    ところで、コミカライズの絵はとても可愛らしいし、原作小説よりアビーがロリロリしていないのが好印象なのですが、旦那さまの顎だけは気になります。
    とんがり過ぎでは? 刺さって痛そうなのですが(笑)
  • 用心棒と逃げた花嫁【単行本版】

    佐倉リコ

    230ページ超の大ボリュームですが…
    ネタバレ
    2025年1月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 政略結婚が嫌で逃げ出した第三皇子アミルと、旅商人サイのお話。

    作者買いでしたが、うーんとしか言えませんでした。
    230ページ超の大ボリュームなハズなのに、全然内容が無いよう。
    無さすぎてアミルとサイの従者ハリルの名前が混同してしまうくらいキャラにも話にも入り込めませんでした(笑)

    正直読んでいて2人が惹かれ合う要素があったのか甚だ疑問でした。
    どのエピソードも薄い。
    特に印象的な出来事が起こったわけでもなく、気付けばなんとなくくっ付く謎展開。

    そもそも皇子が政略結婚を嫌がって逃げ出すとか、皇族としての自覚が無さすぎます。
    娶る側の王が極悪非道とかならともかく、単に好色で妃を集めまくっているだけなら、それだけの力がある王として受け入れるのも皇子では?(この話の前に王族としての矜持が素晴らしい人物がいる話を読んでしまったため、余計にそう感じてしまいました…。)
    アミルは最初から迷惑をかけている印象しかなく、物語を通してあまり好感が抱けませんでした。

    サイはサイでどこかの王族で。
    国に戻って速攻王になり、アミルを娶る…。そしてまぁまぁ皆に祝福されるという…。
    はい、現実感が無さ過ぎました。お伽話過ぎました。
    これで第○王子くらいの地位なら良かったのですが、王だと急に現実に立ち返ってしまうんですよね(私が)。
    オメガバースとかじゃない限り、もう少し説得力のある展開が欲しかったです(次期王は弟に決定しているとか)。

    こういう世継ぎとかの問題が気になってしまう話と全く気にならない話がありますが、たぶんこんな問題が些末に過ぎないと思える面白さがあるか無いかなんだろうなぁ。
    そしてこのお話には無かったということなのでしょう。
    とりあえずすべてが残念過ぎました。

    小冊子は、まぁ小冊子なので内容が無いのは仕方がないですね。
    本編でちょろっと言及していたパンダが見られて良かったね、と(笑)

    評価が良く期待感があっただけに残念でした。
  • ブサ猫に変えられた気弱令嬢ですが、最恐の軍人公爵に拾われて気絶寸前です(コミック)

    オオトリ/岡達英茉/日下コウ

    悪役の妹に考えさせられました
    ネタバレ
    2025年1月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 妹に婚約者を奪われた子爵令嬢のマリーと、冷血無慈悲と噂される公爵のお話。

    まずこの作品、ちょいポチャの表現が素晴らしいです。
    おデブを描くのは簡単ですが、意外とちょいポチャをマンガで表現するのは難しいと思います。
    単独で見るとそれほど太って見えないけれど、他人と比較すると太って見える。
    これ、現実では一番リアルなおデブだと思うんです。

    婚約者を奪った妹が姉を罵るシーン。
    普通は妹最低ってなるのでしょうが、私は一理あると思ってしまいました。
    何でもかんでも後ろ向きなヒロインは見ていてイライラします。
    その後の妹の行動は酷いですが、主張はある程度正当と感じました。

    妹のせいでこの作品のメイン(?)のブサ猫になったマリー。
    実際人間が猫になったら、残飯漁れないし、ネズミ捕って食べるなんて無理中の無理。
    しかもブサ猫だから誰も構ってくれません…。
    この作画家さん本当に絵がお上手。ブサ猫がまごうことなくブサイクwww
    なのに公爵さまにはとてつもなく可愛く見える模様。

    2巻で物語は急展開。
    公爵さまの気持ちが聞けて良かったです!
    島の提督になりたくないからではなく、最初からマリーに惹かれてたの推せます。
    容姿で判断せずマリーの本質を好ましく思っていた公爵さまと元婚約者の王子との対比が印象的でした。

    3巻ではハラハラドキドキ展開などありつつ、大団円のラスト。
    WEB小説原作作品でこれだけ簡潔に纏められているのが本当に良かったです。
    まだ続きが見たいなぁ…という余韻で終わらせるのが素晴らしすぎます。
    物語は完結してナンボですので、その点はかなり評価できました(終わらないWEB小説が多すぎる)。

    原作(WEB版)では妹にカップを贈るシーンは無かったと思いますが、付け加えられたことで妹も今までの人生の振り返りができて良かったんじゃないかな。
    だいたいこの手の悪役は救いようのないクズが多いですが、彼女は違うと私は感じました。
    彼女の幸せに対する貪欲さは悪いことではなかったはず。
    ただ幸せになる方法が悪かった。
    今後牢から出るのは厳しそうですが、これからの人生をただ徒に過ごすのではなく、彼女にとって有意義なものになることを願っています。
  • ゲームの世界に転生した俺が○○になるまで

    藤原チワ子/しまエナガ

    読み応え抜群でした
    ネタバレ
    2025年1月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前世でプレイしていたゲーム・ゴールデンドーンに酷似した世界に転生した農民カリヤと、第三王子ウォルドのお話。

    冒頭いきなり戦争が始まります。
    BLではなく戦記ものを読んでいるようでしたが、非常に楽しめました。

    文章はほぼ主人公カリヤの一人称ですが、とても読みやすいです。
    ただ、鍵括弧でくくったセリフとセリフの間も、これセリフだよね? という部分が多かったのが気になりました。
    普通に全部セリフとして括ってくれる方が読みやすいと思うのですが。

    1巻の見せ場は、ナダルでしょう。間違いないです。
    これは辛いです。涙腺崩壊してしまいました。この場面を外で読むのは危険です(笑)
    ナダルの男前さにただただ脱帽。合掌。

    怒涛の展開からその後物語は冒険もの(異世界旅もの?)へと変わっていきます。
    作者の軽妙な語り口が読みやすく、どんどんページが進みます。止まれません。寝不足です(笑)

    状況が落ち着くと、(忘れかけていたけれど)BL小説らしく恋愛面が細やかに描写されていきます。
    ウォルド王子が攻めであることに説得力があったのが個人的に良かったです。
    可愛い攻めの成長は好きですが、それだけでなくカリヤの葛藤している様子が彼の気持ちの動きも読み取れて、両想い告白からのエチまでが自然に感じられました。

    その後王族たちの家族愛に泣かされたり、ゴールデンドーンに似たこの世界の真実に震えつつ読み進めることしばし。
    悲劇的な展開が…!!
    本当にクラシエルの転生者が酷いです。
    生きていることを後悔するレベルでザマァして欲しかったのですが、ラストはちょっと物足りなかった感じです。
    もう本当に憎たらしいんですよ! 小説でここまで憎らしく思わせる作者を褒めるべきなのか…。悩ましい(笑)
    途中のエピソードと比べるとやや駆け足感がありましたが、おおむね満足できる結末といえるラストではありましたが、唯一ここだけが不満でした。

    それにしても、カリヤのホームが快適仕様過ぎますww
    オコジョの執事が万能過ぎました。
    汚しても一旦外から戻ると綺麗になっている部屋とか、放り込んだら洗濯乾燥畳んで片付けまでしてくれる洗濯機とか。
    夢が詰まりまくっていました(笑)
  • 妃教育から逃げたい私(コミック)

    菅田うり/沢野いずみ/夢咲ミル

    コメディだと肝に銘じて読むべし!
    ネタバレ
    2025年1月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 本来木登りや魚釣りが大好きで妃教育が嫌でたまらず婚約破棄されたいレティシアと、彼女のことが好きで絶対結婚したいクラークのお話。

    購入当時試し読み部分を読んで面白かったので3巻まで一気に購入したはずでしたが、積読しているうちに私の好みが変わってしまった模様です…。

    この作品はコメディです!
    頭にこの言葉を叩き込んでから読まなければ、結構厳しいと思われます。
    普通にツッコミどころ満載過ぎて、いちいち突っ込んでいたら疲労感しか残りません。

    とりあえず妃教育が嫌なのは分かりますが、あんなに嫌がって逃げ出す令嬢…王妃に相応しくなくない?
    演出上かもしれませんが、嫌がり方が尋常じゃありません。
    クラークが一目惚れして成立した関係かもしれませんが、彼女の為にも彼が諦めるという選択肢もあったのでは?(話が始まらなくなるw)

    王宮に戻ってからの逃走劇も理解に苦しみます。
    ガラス割ったり、壁に穴開けちゃダメでしょ。器物破損…誰も追求しないのはどうかと思います。

    2巻でも引き続きこの作品はコメディだと思っていても、国家としてどうかしているとしか思えない展開。
    お粗末な誘拐事件が無かったことになり、そのまま迷惑をかけた国に居座る誘拐犯の隣国第三王子。

    そしてしれーっと結婚式を挙げて良い感じになったと思った主役カプは、永遠のモダモダスパイラル。
    キス以上に決して進みません。

    新婚旅行も2人きりになるのが恥ずかしくてオールスターでお出かけ。
    馬車も部屋も別々。
    3巻でも引き続き旅行してますが、相変わらずモダモダ。
    この巻で一区切りつくかと期待していましたが、これ以上は一生進まない感じでした。
    この王国…滅びそう(笑)

    4巻からはブリアナとレティシア兄の話になる模様。
    レティシア達よりは面白そうですが、残念ながらこれ以上読もうという気にはなれませんでした。

    どうでもいいのですが、19歳は未成年と言ってお酒を断っていましたが、結婚は適齢期ギリギリ。この世界の年齢設定はどうなっているのでしょうか?
    矛盾しか感じませんでした。
  • 芋くさ令嬢ですが悪役令息を助けたら気に入られました

    七浦なりな/桜あげは/くろでこ

    1巻のみ
    2025年1月8日
    家族の意向で伝統的な衣装と化粧をしているせいで「芋くさ令嬢」と呼ばれているアニエスと、王女殿下から婚約破棄された公爵令息ナゼルバートのお話。

    1巻なのでまだまだ全然話は進んでいません(やっと辺境の領地に到着。まだ何も始まっていません)が、アニエスの芋状態が存分に楽しめます。

    本人には悪いけれど…意外と芋くさ令嬢姿嫌いじゃないです(笑)
    そして通常令嬢姿が普通オブ普通で、芋よりインパクトが無いのがちょっと残念。
    少し垢抜けなさを残しているのがアニエスらしいのかもしれませんが、ちょっと中途半端な印象でした。

    とりあえず1巻でもキリのいいところまでだったのですが、今後の展開には期待したいところ(というか、判断できるほど話が進んでません)。
    ですが、最新刊の絵を見ると微妙に劣化しているのが気になって、続刊の購入に二の足を踏んでいるところです。

    とりあえず完結してから考えたいかな。
    (つまり、今の段階では何が何でも続刊が読みたいというほどではなかったということですかね…)
  • お前のほうからキスしてくれよ【単行本版(電子限定10P有償小冊子付)】

    やまやで

    最高過ぎて言葉にならない(でも長文)
    ネタバレ
    2025年1月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 営業部のエースの神田と、経理部の上野のお話。

    え? え?
    ちょっと語彙力が急低下してしまうほど良かったです!!

    神田が無意識なのか上野のことが気になって、自分が全然彼の好みじゃないのを気にして髪型変えちゃうところ…可愛すぎました。

    最初は何かとイチャイチャしだす(腐った目で見なくてもイチャイチャしていたはず)2人の自然な距離感が堪りません。最高。
    そこから一転して過去の恋愛経験からずっと友達でいたい上野と、彼と恋愛したい神田のすれ違いが始まります。
    切なすぎて泣くしかありません。

    上野から改めて友達でいたいと言われるシーン。
    どちら側の気持ちも読んでからもう一度このシーンを読むと、本当に胸が苦しくなります。
    最初はリビングでテレビ観ながら読んでいたのですが、それどころじゃなくなり翌日の夜に読み直すほど気持ちを持っていかれました。

    すれ違いから2人が疎遠になり、やり直しの告白タイムがまた…涙腺崩壊レベル。
    俺以外の誰かを選ぶお前のそばで笑えないって告白する神田も、怖かったと告白する上野の気持ちも分かり過ぎて辛い。
    読んでいて両想いになれたときの感動は一入でした。

    エチは元々ノンケの神田に配慮して挿入は無し。
    でも挿入の有無なんて神田と上野の嬉しそうな表情を見ていると、大した問題じゃないんです。
    が、続編があるのなら是非是非見たい。正座して待機するレベルです(笑)

    電子限定描き下ろしは、疲れて眠いのにイチャイチャしたい神田が可愛すぎて悶絶します。
    グッと堪えてトイレで処理する上野の気持ちが、分かり過ぎるくらい分かります。

    最後のページまで最高に楽しめた素晴らしい作品でした。
    2025年最初に読んだのがこの作品で良かったです。
  • 悪役令嬢と鬼畜騎士

    生還/猫田/旭炬

    2巻まで
    ネタバレ
    2024年12月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みがとても色っぽく続きが気になったので購入しました。

    断罪前日に前世の記憶がよみがえり、悪役令嬢に転生したと気付くも回避できず娼婦となったツェツィーリアと、ヒロインの幼馴染で諸々拗らせている(色んな意味で)副騎士団長ルカスのお話。

    連載版では無かった初夜シーンがたっぷりガッツリびっしり描き下ろされた単行本版。
    ビックリするくらい…凄かったです(笑)
    最初からまぁまぁな勢いで、ツェツィーリア大好き自分のものにしてしまいたい執着オーラ満載だったルカスですが、初夜シーンはとんでもなかったです。
    偏執的ともいえる執着…これ、とりあえず顔だけで許されてませんか?
    普通に考えて怖い(笑)

    2巻でも相変わらずエロエロ。
    もはやエロ特化作品と言っても過言ではないと思われます。
    ジャンル間違ってませんか? 大丈夫? 心配するレベルです。
    体/位が凄まじい…。

    とりあえずエロは凄いと思うのですが、話が全然進んでないのが気になるのは私だけでしょうか?
    1巻終わりから全く外出させてもらえず、ルカスの部屋で過ごしているツェツィーリア。
    とくに部屋から出たいとも思わないと言っていますが、今まで頑張っていた治癒魔法を活かす活動とかはもう良いのかな? と思うとちょっとモヤります。
    誓紋を刻むのもエロ視点では良いのかもしれませんが、実際慰問とかするなら障害以外の何物でもないのに。

    作品の設定が悉くエロの為というのが何だかなぁという感じ。
    このあたりは今後どうなっていくのか気になるところですが、今後も今まで同様の展開の遅さ(というかエロの繰り返し)だと続刊を追うのは疲れてしまいそうです。

    ルカス達男子組のやり取り、討伐などは結構楽しく読めたので、こちらを話の中心に持っていって欲しい気がしますが、これはこれで別ジャンルになりそう(笑)
  • ご馳走さまが聞こえない!【単行本版(電子限定描き下ろし付き)】

    ぽけろう

    突撃お前が晩御飯って…(笑)
    ネタバレ
    2024年12月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 突然イン魔に憑かれてしまった上司外川と、部下の内瀬のお話。

    正直好みの絵ではありませんでしたが、話が抜群に良く、勢いが凄かったです!!

    空腹のイン魔を満たすためにはセッ○スしないといけない…。
    男同士のセッ○スを検索した際、浣腸でウ○チを綺麗に出し切ろう! ってはっきり書いてあるのめちゃくちゃ笑いました。

    第三者として見ていると、最初から完全に両想いですねありがとうございますな感じですが、ジレジレすれ違いの末内瀬から手書きのお食事券を渡すところが可愛いです。
    その後の俺よりお腹いっぱいになるのは君かもしれないって外川のセリフ…エロカッコ良~!!

    そして、ごちそうさまってセリフがこんなに切ないの、この作品だけです…泣けました。

    からの突撃お前が晩御飯の笑撃ww
    1冊で感情の波が激しすぎます。喜怒哀楽すべて揃ってます。
    それなのにごちゃごちゃしておらず、スッキリ纏まっているところも高評価ポイント。

    最後イン魔が分裂していなくなっちゃったのが地味に寂しいです。
    そして、イン魔無しエチが他のエチシーンと比べてページ少な目だったのが残念。

    ただ、最後に続編決定、しかもイン魔編の情報が!!
    期待しかありません。
  • 傍観者の恋【初回限定ペーパー付】【電子限定特典付】

    吉田了/ナツ/あき

    読むと辛い…でも読んでしまう
    ネタバレ
    2024年12月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 隣に住む年下のノアのことが好きなレイチェルと、実の姉であるアリシアのことが好きなノアのお話。

    単話版の1話無料分を読んで衝撃を受け、勢いのままWeb小説を読んで号泣した作品。

    正直絵は苦手な部類の作品ですが、読み進めていくとこの作品にはこの絵しかない、と納得です。
    物語の時代、雰囲気、全てにピッタリハマっていると思います。

    物語の中で特筆すべきは、レイチェルのノアへの異常にも見える執着でしょう。
    決定的と思われる失恋をして絶望してもノアのことを諦めきれず、ノアに偽装結婚を提案します。

    これだけ書くとレイチェルが自分可愛さゆえ、アリシアを利用してノアと結婚したように見えます。
    しかしこの作品の良いところは、レイチェルが本当にアリシアのことを大切に思っているところです。
    ノアと仲睦まじいアリシアを見て苦しいのに、アリシアのレイチェルを思う言葉に涙する…。相反する感情のせめぎ合いが本当に切ないです。

    1巻はサクサクと話が進みますが、2巻は一転してじっくりレイチェルとノアの関係を描いています。

    ラストのボートのシーン。
    心が壊れかけたレイチェルが切ない…切なすぎます。
    その前のラブラブ(に見せる)茶番(とレイチェルは思っている)が切なさに拍車をかけています。

    もうノアはレイチェルのこと好きやん!
    レイチェルは頑なですが、人の気持ちは変わるものなんだよって肩を揺さぶってやりたいです。
    こんな健気なレイチェルを見てて、心動かされないなんてことがあるのでしょうか?(いや、ないはず)

    そんな切なさマックスな空気のまま突入する描きおろし。
    めちゃくちゃ心にぶっ刺さります。幸せそうなのが逆に辛い。

    3巻は笑顔のレイチェルが見たい。
    辛いのが長引くと本当にしんどいです…。でも、この作品はそれが良いところ。
    はぁ…ジレンマと闘いながら3巻を待ちたいです。
  • 【神回】イケメン配信者にリア凸してみた

    黒田くろた

    配信者同士のBL
    ネタバレ
    2024年12月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 高校の同級生で配信者の怜央(レオ)と基晴(haru)のお話。

    物語は高校の頃仲が良かったはずの基晴から絶縁宣言されたレオが、配信にかこつけて何度邪険にされても会いに行く、というやり取りが延々と続き、その間にちょくちょく他の配信の様子が描かれているスタイルです。

    うーーん。
    私が炎上系というか迷惑系の配信者が得意ではないからか、レオの行為がすこぶる鬱陶しい(笑)
    そして多少動きはあるものの、同じことを何度も繰り返してそのままラストに進んでしまった感じが、枝葉が多すぎて本筋が疎かになってしまっている気しかしませんでした。

    そして、レオがパワフルな感じなので忘れ去られがちですが、よく考えたら(考えなくても)基晴がまぁまぁ酷い。
    友達だと思っていた人から理由も分からず突然絶縁されるって、レオが言っていた通りトラウマ案件でしかありません。

    ただ、2人のすれ違いは(配信云々を削れば)もう少しサクッと解決できたような気がします。
    希望としてはサクッと解決して余ったページに、2人のラブラブを追加して欲しかったです。
    正直、エチしてるのコレ? ってシーンがちょこっとあるくらいなので、物足りなさしかありませんでした。
  • 捕食対象ひなどりくん【電子限定漫画付き】

    みよしあやと

    大団円なラスト(2巻まで)
    ネタバレ
    2024年12月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヒール系アイドルグループの陽太と鷹臣のお話。

    子供のころから恋していた白馬とは現在敵対グループに所属しているけれど、どうしても恋心が顔に出てしまう陽太。
    それが同じグループの鷹臣にバレて…という冒頭。

    昔のように可愛いひなのままではいられない…と事あるごとに自分に語りかけていますが、背が高いだけで顔は可愛いままだと思うのは私だけでしょうか?
    表紙の陽太(1巻)は確かにちょっとゴツいですが、本編の陽太は全然違います。
    実際は表紙の姿が正解ということなのでしょうか?
    個人的には表紙でかなり損している気がするのですが。

    で、自分で言っているより陽太が可愛いので、白馬の恋人の美心が初見では陽太にそっくりに見えてしまいました。
    陽太がちょっと小さくなったら美心じゃない?
    意図しているのか、単に作者さんが描き分け出来ていないのか判断がつきませんでした。

    正直1巻の恋愛面は私の心の琴線に全く触れませんでした。
    アイドルものだというのに、キュンが圧倒的に不足していました。
    陽太が失恋して鷹臣に抱いてくれと迫るのが短絡的で何だかなぁという感じ。あれだけ執着していた白馬にも、鷹臣と関係するようになったらあっさりと吹っ切れているのも物足りませんでした。
    この程度なら、白馬が出てくる必要性が感じられませんでした。

    鷹臣は鷹臣でいつから陽太のことが好きなんだろう、というのがよく分かりませんでした。できれば鷹臣視点の話が読みたかった…と思っていたら、2巻では鷹臣視点ありました!
    鷹臣視点があったことである程度満足しましたが、最初はビジネス恋愛だったのは、陽太同様ちょっと悲しかったなぁ。

    それよりも(?)2巻では念願の初エチ!
    続編出ることに賭けて、前巻のおまけにエチいれなかったの(あとがきより)英断過ぎます。
    しっかりじっくり丁寧に描いてくれたので、ありがた過ぎました。
    絵の感じからもっとアッサリ系かと思いきや、結構ガッツリ。
    大変楽しませていただきました。

    最後は誤解も解けて、色んな面でしっかり大団円なラスト。
    これだけスッキリしたラストはそうそう無いのでは? というくらい気持ちの良いラストでした。

    ゆえに更に続編があるのがビックリです。
    蛇足になっていないか逆に心配ですが、機会があれば是非読みたいと思います。
  • 幸せになりたいオメガ、騎士に嫁ぐ

    伊達きよ/本間アキラ

    ポジティブな主人公
    ネタバレ
    2024年12月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 親に捨てられ宿屋の下働きをしているΩのランティと、木こりでαのガォルグのお話。

    冒頭とラストがおとぎ話風の書き出しとなっているように、全体がおとぎ話のような雰囲気の素敵なお話でした。

    とにかくランティのポジティブさ、幸せに対する貪欲さが良かったです。
    Ω=薄幸なイメージがありますが、気持ちが強いランティを見ていると自然と笑顔になれます。

    話全体を通してランティが頑張った結果が読了感の良さに繋がっており、正直ガォルグもっと頑張れと言いたくなってしまいます(笑)

    皆が幸せになれて、悪い人がほとんど出てこない話だったので後味もスッキリではありましたが、BLというよりもおとぎ話感が強くほのぼの路線だったので、エロを重視するとガッカリしてしまうとは思います。
    もう少しあってくれても良いんやで? と言いたくなってしまったのは仕方がないことでした(笑)

    オメガバースの世界で現代設定ではないのに、番制度に関してはこちらの世界の方が進んでいるのが興味深かったです。
    確かに番はプラスもあるけれど、Ωにとってはマイナス面も大きいので、項を噛んで番にならないのが一般的な世界も良いなと思わされました。
  • メルヘンチック・バズーカ【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    鯨田ヒロト

    芸人BL
    ネタバレ
    2024年12月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お笑いコンビのアキとハルのお話。

    お笑いBLは結構ありますが、ここまでネタをガッツリ見せてくれる話は珍しいと思います。
    が、アキのイケメンネタに頼りすぎかな。掴みはこれでOKなのかもしれませんが、それだけでは数年後には飽きられそう(ガチな意見w)。
    しかもあまり面白くなかった…。マンガで漫才は難しいなぁと思わされました。

    BL的にはアキが結構遊んでそうなイケメンなのに、最初からハルにめちゃくちゃ一途なのが凄く良かったです。
    大学進学をやめてお笑いの道へ…。親の説得とか大変だったと思うけれど、ハルと一緒にお笑いがやりたいという気持ちはしっかり伝わってきました。
    養成所で勉強しつつネタ動画を上げるって形が現代的で興味深かったし、お互いしっかりバイトして一緒に狭いアパートに住んでいるところも頑張っている感じで良かったです。

    ハルがアキばかり注目されることに嫉妬したり焦ったりで揉めるシーンもリアリティがありました。
    拗れた状態が長続きせず、すぐに自分の言動を反省できるハルの性格の良さのおかげでストレス無しで読み進められました。

    ただ、ラストTV出演で緊張してネタが飛ぶのは良いとして(良くないけど)、ネタ中に告白→全国に公表の流れはどうかと。
    最後までネタだと思われたのか、ガチだと思われたのかは気になりますが、個人的にはお付き合いするしない、ラブラブなのか否かは自分たちだけでやって欲しかったかな。
    このネタで人気になるとかだったら、私だったら悔しいと思う。
    まぁ、令和の大○花○を目指すなら、完全に夫夫を公表するしかないのか…。うーんジレンマ(私だけ)。

    ただ、描きおろしでハルの独占欲の強さを見ると、公表は正解なのかもしれません。
    堂々とイチャイチャしたそうでしたw
  • おまえは私の妻になれ【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】

    小木カンヌ

    設定モリモリ
    ネタバレ
    2024年12月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 児童文学作家志望のタカラと、異世界の王子アダンベルトのお話。

    作者買いです。

    うーーん。
    この作家さん、異世界ものは上手くないのでしょうか?
    たまたまこの作品が微妙なのか判断しかねます。

    全編を通して淡々とお話は進みます。
    異世界転移、なんだかアラビアンな世界、王子、魔法と、キラキラ設定盛りだくさんだし、実際絵も美麗でしたが、とにかく話が地味というか淡々。

    そしてせっかくの設定が全く生きていません。
    実は出戻り異世界だったとか、アダンベルトは魔法使いだったが能力を消したとか、後出し設定もモリモリでしたが、これも中途半端。
    結局一緒に異世界についてきた(これも後出し)出版社の人は帰ったのかとか、大魔法使いはその後どうしたのかも謎。
    魔法も取り戻せない私的にはちょっと悲しい設定ですし。

    とりあえず分かったのは、なんだかいつの間にかタカラが王子に惚れて、ラブラブになり結婚したことだけ。
    BLとしてはまぁ正解なのかもしれませんが、このモリモリ世界観が必要だったのかは疑問です。
    色々納得できないままだったので、せっかくの両想いエチや結婚式なんかも、ほとんど萌えられないままで気付けば読了してしまっていました。

    色々不足が多すぎて、どこがどうだったら良かったのにとは言えません…。
    ページを増やしたり続刊があったとしても読後感は変わらなそうです。
    ただただ残念で勿体ない一冊でした。
  • 甘くて熱くて息もできない【コミックス版】

    蜂巣

    再読してみると良かったです!
    ネタバレ
    2024年12月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 嗅覚過敏症の絢斗と美容学校の同級生理央のお話。

    購入当初読んだときは全然刺さらず、感想も書かずに放置していた作品。
    今回再読してみてかなり印象が変わりました。
    とりあえず絵が美麗。これだけで読む価値があります。

    ただ、やはり2人の出会いシーンは絢斗が痴漢というか変質者にしか見えません。
    理央が精神強者だったから大した問題になっていませんが、普通は警察に突き出される案件…。
    冒頭のインパクトと絢斗の体質を一気に説明できるある意味便利なエピソードでしたが、ちょっと抵抗がありました。

    その後も何だかんだで2人の距離が近づいていきますが、エチ無しエピソードがかなり良かったので、2話でいきなり致す展開もちょっと残念でした。
    それ以外は美容学校の授業など色々読めて楽しかったです。
    シャンプーのときのセリフはマニュアルなんだな(笑)

    まぁ色々あったものの、結構スルッと両想いラブラブラスト。
    最後はエチもラブラブで楽しめました。
    花火が見えないって言っていたのに、キスシーンで盛大に上がっていたのはイメージでしょうか?(笑)

    シリーズ化しているものの、最初の1巻しか買っていませんでしたが、今後機会があれば続刊を購入しても良いかもしれないと思わせてくれる読後感でした。
  • 悪役へび男は英雄狼に食べられる

    冬之ゆたんぽ

    作者さんと挿絵さんが同じなのビックリ!
    ネタバレ
    2024年12月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前世で読んだ小説の悪役宰相に転生したレナトゥスと、小説の主人公ブラッドリーのお話。

    未来の悪役宰相であるレナトゥスが、自身が悪役にならないよう全力回避、推しのブラッドリーを全力応援していく奮闘記となっています。

    とにかくレナトゥスが可愛いの一言。
    能力的には元々悪役チートなため色々無双できそうな感じなのにドヤァ感が無く、何事にも一生懸命なところが好印象。
    とくに子供の頃のレナトゥスの可愛さは至上です。

    途中色々事件が起きますが、上巻下巻ともに魔力閉塞症(死ぬはずだったマークが治療法を発見した病気)関連が多すぎるのが気になりました。
    他に理由をつけるとその説明にページを割く必要があるし仕方ないことかもしれませんが、何でもかんでもコレ関連だったのでワンパターン化してしまった感じ。

    ただ、ヴェシカやハート(死んだ鳥)関連のエピソードは良かったです。ちょっと涙出ました。

    BL的には上巻で既に両想い確定だったので下巻で劇的な進展などはありませんでしたが、初めてのエチシーンはかなり読み応えがありました。
    陰○の表現に萌えたのは秘密(笑)

    貴族の男性同士の結婚ですが、祝福される裏事情的なものが存在していたのが個人的に良かったです。
    主人公補正で何でも許されるとかではななかったので、読者側も納得できたのでは。
    ただ、今後のアッシュフィールド家の存続はどういう形をとるのかは気になりました。

    本編終了後の書き下ろしが兄視点なのが本当に良かったです。
    兄の深い愛が伝わります。伝わるのですが、結婚するお姫様が気の毒なので彼とお姫様メインの話が少し読みたかったかな。
    長い片想いに決着をつけた兄の新たなる恋とか。BLじゃないけれど、この本にはあってくれても良かったな。私は普通に読みたかったです。

    それにしても、この作品、作者さんと挿絵さんが同じなんです!!
    原作再限度が(当然のことながら)高すぎます。素晴らしい。
    欲を言えば、レナトゥスのウロコはもう少しガッツリウロコであって欲しかったかな。トーンで淡い感じだったので、気持ち悪さが激減。
    本人が気持ち悪いというなら、もう少し存在感を主張してても良かった気がしますが、とにかくとても良かったです。
  • これから俺は、後輩に抱かれます

    佳門サエコ

    後片付けはちゃんとしてくださいね。
    ネタバレ
    2024年12月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同じ会社の先輩後輩である真樹と貴弘のお話。

    電子書籍を読み始めた当初購入した作品で、今回久しぶりに読み返してレビューしています(1巻のみ)。

    一晩抱かれるための旅行が話の中心。
    …なぜどちらもスーツなのか。仕事帰りでもなく出張とかでもないなら、私服で良くない?
    初っ端からツッコミどころ満載でした。

    一晩抱くと宣言していただけあっていきなり濃いエロが延々と続きます。
    とりあえず汁が凄い。成年マンガもビックリな汁の量。
    最初真樹のお尻がお目見えしたとき、オメガバースでもないのに濡れてる? と思うくらいビショビショでした。

    真樹の記憶に刻み込むためなのか、もう潔いくらいエチしかしていません。
    ビショビショ過ぎて旅館の人後片付け大変そう…(自分たちで片づけたのか?)
    そしてせっかくの料理…勿体ないので食べて欲しかったです(食べたのか?)

    旅館だけで話が終わるのかと思いきや、ここではとりあえずお別れ。
    2人の馴れ初め(?)と、その後両想いまでの道のりが続きます。

    馴れ初めエピソード、真樹が何だか良いこと言っている風でしたが、貴弘が凄過ぎて霞んでしまいました。
    散髪屋さんになれちゃう腕前。そこらへんのハサミで現在の髪型と同じ。
    毛の処理はどうしたのか気になります。ちゃんと片づけたんでしょうね?!

    とりあえずエロが凄過ぎて、仕事とか出会いとか色んなエピソード全てが吹っ飛んでしまいました。
    あとがきで予想外に純愛な話になったと作者さんは仰っていましたが、いや…エロしか残りませんでした。
    エロというか汁。つゆだく。
    他の方のレビューを読むと、この作者さんの特徴みたいですね!(つゆだく)
    うーん。後片付けが大変そうでした(笑)
  • 営業ですから

    ミユキ蜜蜂

    王道中の王道…だが、それが良い
    ネタバレ
    2024年12月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同じ学部の大学生・廉と一清のお話。

    普段は少女マンガを描かれているミユキ蜜蜂先生の作品。
    同じ作者さんの別作品も購入していますが(こちらより先に!w)未読のため、この作品がお初となります。

    いわゆるBL営業が営業ではなくなっちゃった♡なお話。
    王道中の王道。ド王道。
    BL好きでこの展開が嫌いな人はいない(ハズ)。
    とりあえず、乳首無敵かよってセリフで笑わされたことだけは記しておきますw

    よくある最後まで好きって認めずになんとなく関係が続いちゃう…とかではなく、廉がしっかり自分の気持ちを自覚してのラストだったのが良かったです。
    少女マンガ家さんなのに、しっかりガッツリエロが入っているのも意外性込みで最高でした。
    見えない構図でエロいの素晴らしい♪

    ただ、どちらも○○○にあまり躊躇がなかったことだけが、まぁまぁ違和感。
    サクッとやっていて結構驚きましたw
  • 氷の勇者は恋に泣く

    桃瀬わさび/アヒル森下

    勇者誕生秘話が泣けます
    ネタバレ
    2024年12月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 勇者アレン(ライリー)と、前世が彼の親友だったイリヤのお話。

    あらすじとレビューの良さで購入。
    読んでいるとWebで読んだ記憶が…。
    最近Webから書籍化する作品多いですね。
    こちらの作品も書き下ろしがあったので、お得感はありました。

    とにかく勇者アレンの誕生秘話が悲劇的過ぎて、涙なしには読めません。
    夜中読んでいると、次の日の仕事に支障をきたすレベルで泣きます。
    アレンのライリーを思う気持ちも涙を誘いますが、明らかにライリーの特徴なのに「勇者アレン」という予言、勇者ではないのに聖剣を持つことだけはできたアレン…。
    そしてライリーの名を捨て、勇者アレンになったライリー。

    そんな過去を持つ勇者が魔王を倒してからのストーリーとなりますが、正直過去話が良すぎます。
    あまりに良すぎて、その後の話はおまけみたいに感じてしまいました。
    後書きを読むと勇者のその後がメインテーマらしかったのですが、私には勇者誕生がメインというか、ここのインパクトが大きすぎて他が霞んでしまったのが残念。
    というわけで、BLも添え物レベルでメインになり切れず。

    あと、コロコロと作中の視点が変わるので、かなり読みにくいです。
    今誰の視点? と、途中混乱することが何回かありました。
    Webだと、ページが別だったりして明確になっているので、急な視点変更で特に困ることはありませんでしたが、書籍では何か工夫が必要かも。
    もしかしたら、視点が変わるところに目印などあったのかもしれませんが、すみません、気づきませんでした。

    書き下ろしの短編は、個人的には村からの帰還後、世界を旅する2人が見たかったなぁ。
    帰り道エッチとか別に要らなかったです。
  • Happy Birthday ちとせくん【電子限定描き下ろし付き】

    上野ポテト

    後半失速したなぁ…(残念)
    ネタバレ
    2024年12月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 誕生日を祝われたい千歳と、祝いたい高鷹のお話。

    作品の中で過去と現在が行ったり来たりする構成。
    最初は分かりやすかったのですが、後半あたりから頻繁に行き来するため、ちょっとだけ混乱してしまいました。
    髪型で判断しろということなのでしょうが、できれば何年前とか入れてくれるとありがたい。

    2人の出会いは高校時代。
    野球マンガの正しき姿(と書くと今の時代は問題なのでしょうか?)…皆坊主!
    最初は顔の区別がつきません(笑)
    そして物語の大半が坊主。坊主頭に耐性がないと結構厳しいと思われます。

    出会い、付き合い始めなどは丁寧な描写がウブい高校生という感じで非常に楽しく読めました。
    が、2人のすれ違いあたりから千歳の気持ちもグチャグチャだったからか、結構雑というか慌ただしいというか。
    2人がどうなりたいのかよく分からなかったまま卒業、浪人、大学入学と時が過ぎます。

    結局冒頭の誕生日当日に勇気を出した千歳が、疎遠になっていた高鷹に連絡をとって万事めでたしめでたし。
    うーん。高鷹何もしてなくない?
    1人で誕生日祝う暇があるなら千歳に連絡とろうよ!
    作品を通じて高鷹が全く能動的でなかったことが気になって仕方ありませんでした。
    最初が丁寧でとても良かっただけに、後半の失速(と感じました)は残念の一言。
    高鷹から何らかのアクションがあれば、もっと印象が変わっていた気がするのですが。

    エチも性急で萌えられず。
    高校時代結構やることやってたんだな、という描写はありましたが、そこは高校時代部分でしっかりと見たかったなぁ。
    コンプラ的に許されなかったのでしょうか? 残念。
  • ひねくれ騎士とふわふわ姫様 古城暮らしと小さなおうち

    葵梅太郎

    憧れの世界!
    ネタバレ
    2024年12月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ お城で一人暮らしをする王女クローニアと、騎士ルークスのお話。

    表紙からも伝わってきますが、中身はもっともっと可愛いお話でした。
    メインがなんと、妖精のためのお家作り。
    昔から週刊ドール○ウス的なCMを見て、おもちゃ屋さんでシル○ニアファミリーのご立派なお家を見て。
    ずっと欲しいと思っていた小さな家!
    めちゃくちゃ欲しいけれど、現実を考えると手にすることが出来なかった可愛いアレコレ。
    作っている過程、出来上がったお家の完成度、そしてそのお家を喜ぶ妖精たち!
    全てが可愛い。笑顔にしかなりません。

    そしてそのお家を作るクローニアも可愛いんです。
    可愛いだけでなく虫も食べられる意外とタフなところも良き。
    妖精が見えるということで、王族なのに少々軽んじられてきた彼女の自己肯定感の低さが少し悲しいですが、今後色々と変わっていけるきっかけがあれば嬉しいなぁ。

    主人公(?)のルークスも面白かったです。
    最初は結婚話を断ろうと赴いたはずなのに、すっかりお城暮らしが定着w
    何故か妖精に手荒く扱われるところもなんだか可愛い。

    2人とも王宮にいるよりよほど楽しそう。
    今のところ(1巻)2人以外ほとんど登場人物がいませんが、今後どういう展開になるのかが楽しみです。
  • 銀のエンジェル 【電子限定特典付き】

    碗島子

    タイトル回収の仕方が良い!
    ネタバレ
    2024年11月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 金のエンジェルのスピンオフ作品。今回も読み方は一捻りされており、銀(しろがね)。

    前回の主人公マウのビジネスパートナー・ガランと、大学時代の同級生坂本のお話。

    偶然再会した潔癖症で不感症のガランを、感じるように変えると宣言し、さっそく実践する坂本。
    前回がとんでもないスタートだったので、この程度では全然動じなくなりました(笑)

    潔癖症のガランが最初汚れることを嫌がっているのに、汚れているのに気持ちいいって変化していくのがすごく良かったです。戸惑っているガランめっちゃ可愛い。

    ただ、気持ちの変化に対応できないガランが坂本を遠ざける方法が斬新過ぎました。
    とんでもない方法だったのに、泣いている坂本を見ているとこっちまで切なくなる不思議。
    作者さんのこういう訳の分からない状況からガッツリ恋愛への方向転換が上手いと思わされました。

    ここで坂本の学生時代の回想が入るのですが、なんか…最後思ったより切ない展開。
    切なかったので、ガランの方から告白したのが凄く嬉しかった!
    素直に坂本良かったねーってなりました。

    両想いエチもエロいのはエロいんですが、可愛いが先行します。
    ただ、ガランが3日洗ってないシーツで興奮しているのは、こっちが興奮しました(笑)

    ラストは変態行為をしつつも、5回ガランが笑ってくれたらプロポーズしようって。
    しれっとタイトル回収。良い!!
    途中色んな所に面白小ネタも満載で、クスッと笑いつつキュンとしたり、全てのページで楽しめました。
    鍋つゆセットの闇鍋つゆは、描きおろしの鍋のつゆなのでしょうか? どんな味なのか気になるところ。
    兎にも角にも大満足の一冊でした。
  • 金のエンジェル 【電子限定特典付き】

    碗島子

    金(キン)のエンジェルじゃなかった!
    ネタバレ
    2024年11月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 警備会社事務員の西本と、エンジェル(自己紹介にて)マウ(本当は投資家)のお話。

    エンジェル…自己紹介で自分のことエンジェルっていう人初めて見ました(当たり前)。
    誰もそれについてツッコミを入れない世界。
    普通に信じる西本。普通っぽく見えていましたが、いきなり聖水を飲むという暴挙!!
    普通に恐怖しか感じないのですが?!
    マウが職場で手錠していたのも謎ですが、それ以上に西本の異常性が酷くて、BL的に楽しめるか不安しかありません。
    しかもこれが本編(表題作)前という衝撃!

    信じられないことに、大きな衝撃波を受けてからが本編。
    マウの好みは「奥ゆかしい変態」というパワーワード。
    え? 西本では?

    そしてここから信じられないことに(何回目?)普通のお付き合いが。
    所々に西本の変態性が見え隠れしているのを見ないふりをしたら、エロを含めてまぁまぁ普通のBLに見えないこともありません。

    マウ視点だと何だかいい感じに恋愛してるんです。多少の変態性は置いておいて。
    恐らく西本はとんでもないことを考えているんだろうな、という疑問は常に頭をよぎるのですが(笑)

    途中、結構ハードなマウの過去が披露されるものの、自分自身で立ち直り、さらに今後の糧としているのが良かったです。
    単に辛いだけのエピソードとはならず、前を向いているのが分かるので、読者の辛さも軽減させてくれました。

    その後両想いになるシーンも、最初のことを思えば、まさか自分がキュンとするなんて思いもしませんでした。
    悔しい(?)けれどすごくキュンキュンしました。可愛い2人。

    ただ、ここで普通にキュンキュンさせてくれるエチシーンに行かないのは、さすがこの作品と言わざるを得ません。
    まさかのガッツリ○内洗浄シーン。
    聖水シーンといい、この作者さん凄いです。
    そして新しい扉を開いてしまう私…。

    西本の奥ゆかしさ炸裂、かと思いきや、許しを得た途端しっかりエロ。しっかり両想いエチ。
    この作品でここまでしっかり両想いが堪能できるとは。さっきも言いましたが、冒頭では思いもしませんでした。

    最初で心折れて読むのをやめなくて本当によかったです。
    クセの強い作品でしたが、まさに癖になる作品でした!
  • ヤンキーとキャラメリゼ

    梅渋ちうこ

    中途半端で勿体ない
    ネタバレ
    2024年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ インフルエンサーの男子高校生瑛人と、クラスメイトのヤンキー真木のお話。

    ヤンキーとお菓子作りというミスマッチさが気になって購入。

    うーーーん。あっさり。思った以上にアッサリ。

    お菓子を作ってSNSにアップ→動画制作の流れは非常に今どきな感じ。
    ここはもう少し掘り下げて欲しいくらい普通に面白かったです。
    サラッと流す感じにしたのが勿体ない!
    あと、肝心のお菓子があまり美味しそうじゃない。他の絵柄と同様サラッとしたタッチなのが残念でした。
    物語の主題と言っても過言ではないのですから、もう少し美味しそうに魅せて欲しかったなぁ。ツヤとかあっても良いのでは? 映えると思うのですが。

    恋愛面もアッサリ。
    瑛人があまりにもあっさり自覚するのが何だかなぁという感じ。
    勉強も恋愛もほとんど悩まず。キャラとしていまいち魅力を感じませんでした。

    一方真木は色々悩んで迷走している感じが良かったです。迷走の末のヤンキーw
    瑛人のことは転校すぐの調理実習の時から気になっていたのかな?
    そこら辺の描写がサラリとし過ぎていて、気付きにくいのが勿体ない。
    ここももう少し掘り下げて欲しかったです。
    母親との確執も放置したまま終了で残念。解決の糸口も無し。これなら無理に出してくなくても良かったのでは? と思わされました。

    とにかく楽しくなる要素は盛沢山なのに、どれもこれも中途半端。
    楽しくなる前に気付けば本編が終了してしまっていた気がします。
    続編があるなら納得ですが、これで完結なら消化不良感が凄い。非常に残念でした。
  • ハイキー×ローキー 【電子限定特典付き】

    灰田ナナコ

    1巻のみ読みました
    ネタバレ
    2024年11月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 写真家のMel(祐介)とモデルの圭、彼らのファンになり個展に通い詰めていた真央のお話。

    3Pもの。
    何作か読んだことがありますが、攻め2人が仲良しなところが良いです。
    変に拗らせたり病んだ関係とかではなく、爽やかで明るい3Pで読みやすかったです。

    ただ、真央が女性経験無し、男とも初めてなのに、出会っていきなり祐介に抱かれているのが激しく違和感。
    圭の写真を見て抱かれたいと思ったはずなのに、それを撮った写真家にスルーっと抱かれてるとか…。
    圭だけじゃなく祐介にも惹かれていたということなのかもしれませんが、事後にでも葛藤とかが欲しかった気がします。
    あまりにも3Pへの道のりがスムーズ過ぎました。

    その後祐介の過去話でトラウマ回収。
    普通の話だと祐介のポジションって当て馬止まりなのに、3Pものだと皆仲良く平和的解決がなされるという(笑)

    ちょっとした事件的なものはありつつも、基本的にはずーっとラブラブなエッチぃお話でした。
    だがそれが良いと思うか、物足りないと思うかは読者次第ではないでしょうか。
    私は物足りないというか、もう少しエチになだれ込む前の段階が読みたかったかな。
    先ほども書きましたが、真央はもう少し葛藤して欲しかったです。
    2人とも好きってところにも葛藤があっても良かった気がします。
  • 人生はままならない

    伊達きよ/カワイチハル

    面白かったけれど、予定調和
    ネタバレ
    2024年11月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買い。

    読んでいてWEBで読んだな…と途中で気付いたものの、半分以上は続編だったため、お得感はありました。

    伯爵家の息子でΩのフィディと、彼の従者であるαのフレッドのお話。

    前半はとにかくフィディの天然発言が炸裂。
    マスクして読んでいて助かること数回。
    特に腕の筋肉についての感想のセリフ…読んでみてください。絶対吹きますw

    2人の恋愛については、もう最初からラブラブというか、絶対的な信頼感という土壌があるせいか、ドラマティックな展開が起こるということもありません。
    良く言えば予定調和。悪く言えば盛り上がりに欠ける感じではありました。
    誘拐未遂以外の事件が起きても良かった気がします。
    Ωと言えば誘拐・連れ去りなのか、表題作でも続編でも同じような事件だったので、もう一捻りあった方が読んでいて楽しかったのかな、と。

    あと、うなじを噛むのは発情期中じゃなくてもOKなのかがちょっと謎でした。
    ここら辺はオメガバースでも作品ごとに設定が違うので、作中で説明がちょっとでもあれば良かったかもしれません。
    ただ、エチは最初からフィディがとっても気持ち良さそうで可愛らしかったです。
    挿絵の体格差も萌えました。
    個人的にはちびキャラになった2人が可愛すぎました。
    4コマとか見たかったなぁ。
  • 二度目は正直 【電子限定特典付き】

    喃喃

    すごく良かった!
    ネタバレ
    2024年11月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タチ同士の大和と仁のお話。

    冒頭、同じタチとしてプライドを刺激された? わざわざ相手の職場に乗り込んで実地でテクを体験…。エッチですが、話の導入としては少々強引な印象でした。

    ただ、酔っぱらった大和が可愛いというのは、仁に完全同意。ふにゃふにゃ大和は素直で可愛すぎました。
    大和も仁も惹かれ合っているのに、どっちも相手がタチだからなーとため息をつくのが面白い。

    というか、疲れている大和にご飯を持ってきてあげてチュッチュとか。エチしてないだけで、既にめっちゃ付き合ってる感満載! え? これはもうラブラブではないの?

    このまますんなり両想い展開に進むのかと思いきや、まさかの○P!(この作品最大のネタバレのため伏字で)
    レーベル的にはアリアリなのかもしれませんが、個人的には無し無し。
    というか、この作品のネコ全員(まぁ2人ですが)イケイケヤリヤリムーブなの、何なの?
    そういう界隈なのかもしれませんが、うーんとしか言えませんでした。

    が、実際の行為のシーンは、実質大和と仁のエッチ(にしか見えませんでした)。
    ネコくん達とガッツリ致してしまうので、正直地雷気味でしたが、気持ちは完全にお互いの方を向いていましたし、コレが無ければ一生お互いの気持ちを認めることが出来なかった気がするので、必要なステップだったのでしょう。
    うーん。うだうだ書き連ねてしまいましたが、この作品の評価は○Pが許せるか否かにかかっている気がします。

    なぜなら、その後のラブラブが最高だったから!!
    大和が可愛すぎました。衝撃的過ぎます。1話からあったちょっと泣き虫設定が存分に生きています。
    こんなの仁だけじゃなく、全てのタチを魅了してしまう~。
    その後の話(5.5話)も描き下ろしも可愛いが過ぎますし、ラブラブが過ぎます。
    大和が積極的に攻めるのも萌え滾ります。一生ラブラブシーン見ていられます。

    あとがきに高嶺×あっくんのイラスト。
    この作品の一番の功労者は高嶺くんですね。○Pのお誘いはどうかと思いましたが、ナイスアシスト!
    あっくんもなんだかんだ幸せそうで、誰も痛手を負っていなかったのが良かったです。

    前回この作者さんの作品を読んだときはいまいちだったのであまり期待していませんでしたが、最高でした。
    他の作品も読んでみたくなりました。
  • キスでふさいで、バレないで。【描き下ろしおまけ付き特装版】

    ふどのふどう

    3巻まで読みました
    ネタバレ
    2024年11月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 以前「橘くん~」が面白かったので、作者買いです。

    同じ会社の営業部の楓と、IT部の塩谷のお話。

    普段よく読んでいるBLに、普通はあり得ないけれど定番の展開があるように、TLにも定番の展開があるのでしょうか?
    雨に降られてお風呂を借りる展開は、まぁ分かります。
    ルームシェア相手にバレないように隠れる展開も、分かります。

    が、そのままクローゼットの中でガッツリ手を出す展開は、やり過ぎでは??
    楓は自分でも言っていましたが、ちょっとチョロ過ぎやしませんか?
    衝撃の出来事の後眠くなるのも、危機管理能力的にどうかと思うレベルでした。

    さらに2話では自分から言い出して一緒にお風呂に入る展開。
    いやいやいや。TLファンタジー過ぎでは?
    これで両想いどころか、気持ちを伝えたわけでもないんだぜ…。
    翌日(3話)絶対軽い女だって思われた…って後悔しているけれど、事実でしょ。

    その後、2巻で両想いとなるのですが、今度は塩谷の言葉が足りなさすぎ問題が。
    現実問題、こういう性格の人が一番困るんだよなぁ。
    楓はそれでも塩谷さんカッコ良すぎる発言連発。本当に私とは相容れません(笑)

    本当の両想いエチは話を跨ぐくらい長尺で。
    うーん。エロいのはエロいんですが、正直キュンキュンしません。
    その後も溝口本人が促したとはいえ、彼に仕事を任せて2人はエロエロエロとか。
    私の中での主役2人の好感度が低すぎます。
    溝口の真面目な表情との落差が酷すぎました。

    3巻では、1巻から登場していた意地悪な先輩問題がある程度解決します。
    自分勝手な正義感だけで、当事者だけでなく周りや取引先にも迷惑をかけるような人間を見ているとイライラします。仕事を何だと思っているんだ。普通に説教したくなります。

    正直今のところ、途中好感度がV字回復した溝口以外の登場人物が、まったく魅力的に見えないのが致命的です。
    主役2人に共感できないので、見所であろう絡みも目が滑ります。
    こんなに長く続けるような内容量でもないのに、話の展開が遅いのもイライラしてしまいます。
    エチ削って話を進めてくれと言いたくなります。
    単話を見る限りまだまだ続きそうですが、とりあえず意地悪先輩問題は解決し、交際も順調そうなので、後顧の憂いなく区切りがつけられそうで良かった。
    私はここでリタイアかな。残念でした。
  • センチメンタル♂セクキャバナイト 【電子限定特典付き】

    U

    攻めの服がいつも同じ!!
    ネタバレ
    2024年11月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ セクキャバでボーイとして働いている翔と、お客の怜司のお話。

    舞台がセクキャバとあって、いきなりのエロ展開でした。
    とりあえず胸で感じちゃう翔は可愛かったのですが、お尻…準備も無しに水音がたっているのが違和感。
    翔が知らないうちにこっそりと準備していたのか、それともBLファンタジーなのか。

    そして怜司の服が制服なの? ってくらい毎回同じなのが気になります。
    自分の誕生パーティーでも同じ服。
    御曹司って言ってますが、ちょっと嘘くさいですw
    あと、髪の毛の網掛け描写が蛇に見えて仕方ありません。

    最初から色々ツッコミどころはありましたが、エチシーンは何というか…凄かったw
    特にお尻の穴がすごーくエッチ。
    ビックリしました。

    その後も双方元々ノンケなのが信じられないくらいの勢いでエロエロラブラブ展開に発展していきます。
    本人たちは楽しいかもしれませんが、正直読者は飽きてきます。
    あと、怜司が仕事をしている描写がほとんど無いのと、あの髪型のせいでカタギの仕事をしているように思えないのですが。
    彼は本当に御曹司なの? 服がいつも同じだし(2回目)

    怜司の誕生日、怜司が言った何気ない一言から物語が少々動き出します。
    怜司は本当に人を好きになったことがあるのかーー。

    この疑問に応えるかのような6話での怜司のガッツリ告白は良かったのですが、その前で色々盛り上がった割にアッサリ。
    結局怜司の人となりがあやふやで、翔が性別を超えて好きになる要素がどうしても見当たりませんでした。
    もう少し怜司視点を掘り下げてくれても良かった気がします。
    エチは相変わらず激しくエロエロではありましたが、萌えには繋がらず…。

    ラストのセクキャバ新オーナーになるというオチは、怜司の見た目的にしっくりくる職業だな、と納得しつつも、本業は何だったのか…最後まで彼についてはよく分かりませんでした。
    服がいつも一緒だし(3回目)

    もう少し違う服が見たかったなぁ(笑)
  • 能美先輩の弁明

    大麦こあら

    哲学BL
    ネタバレ
    2024年10月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 単話版無料分を読んでとても面白かったので、単行本化を待っていた作品。
    期待通りの面白さでした!

    哲学科の先輩・能美と後輩・瑛人のお話。

    哲学…人生で一度も興味を持ったことのない分野(笑)ですが、中身を知っていればこの作品はもっと楽しめたのかもしれません。
    恐らくちょっとしたところに哲学エッセンスが織り込まれているのだろうなぁ、と読んでいて感じました。
    タイトルまでしっかり入れているところを見ると、読んでいる本の内容がそのときの状況と合っていたりするのかな、と推察。
    そこらへんが全く分からないのが悔しかった~(学の無い自分のせい)。

    BL的には、瑛人の顔面、性格ともにドストライク過ぎて最高でした(笑)
    能美先輩の性格も良かったです。
    冒頭(だけじゃない)ビックリするくらい自堕落なのに、後半まで読んでいくにつれて自己評価の低さとか、それに繋がっているであろう家族背景とか。
    とくに家族のことなどはしっかり描写されていない(現に回想以外で能美先輩のイトコ以外の家族は登場していません)にもかかわらず、読者に想像させるだけの材料はしっかり提供するところが何とも言えずニクい感じ。

    恋愛的には身体先行型の話ではよくある展開ではあったものの、瑛人が誰のものか知らないままに能美の論文を読んで好感を持ったところはキュンと来ました。
    連載版のラストが告白前の能美のお顔というところも良かったです。余韻が凄い。
    そしてそのまま描きおろしに繋がる展開がありがた過ぎました!
    連載版を読んでいたら感動も一入だったのでは? という点では連載版を読んでいた方が良かったかもしれません。
    両想い後、最初とは一転して瑛人が独占欲の塊なところも良すぎました。
    浮気したら殺す的なセリフ部分…画面のエロさも相まって萌え転がってしまいました。
    塩から一転してこれ…反則でした。

    個人的に一番最後のシーモア限定の描きおろしが好き過ぎて、そこ読みたさに何度も読み返してしまいます(今のところ3回読みました)。
    2人のイチャイチャ…一生見ていられます(笑)

    おまけで入っている哲学の本の紹介文。
    哲学が全然分からない私としては、入っていてくれたことで多少作品への理解度が増してありがたかったです(ガイドブック的な)。
    が、能美と瑛人の感想では中身が全く想像できません(笑)
  • 本好きの下剋上

    香月美夜/椎名優

    最高の作品でした
    ネタバレ
    2024年9月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前世で本が大好きだったマインが、転生した(自分の周りに)本の無い世界でも本を読もうと奮闘し続けるお話。

    小説版で33巻。
    読むのに半月以上かかりました。
    2部3部4部が同時進行でコミカライズされているのも納得です。

    とにかく全編を通してマインの本に対する情熱が凄いです。
    普通の異世界転生もののご都合主義が全く存在せず、周囲に文字もろくに存在しない、もちろん本なんてあるわけがない環境からのスタート。

    序盤はマインが文字を覚え、異世界知識で資金を作り紙を開発等商人としての側面が強めですが、徐々に神殿、貴族、国、神々…と、どんどんスケールが大きくなっていきます。
    どのステージにおいても読み進める手が止まらないほど面白いです。
    無い無い尽くしの下町での工夫、魔力の存在を知ってからの神殿生活、領主の養女になってからのユレーヴェ素材探し、貴族院生活、次々と新しい要素が加わり、長い作品でありながら飽きさせることがありません。

    ただ、登場人物、領地の名前、神々の名前、固有名詞がたくさん飛び交う作品なので、各小説に掲載されている地図、人物紹介ページを参照しつつ読むのがおすすめです。
    確認しつつ読む方が理解が深まります。

    全体のストーリーももちろん最高でしたが、途中までちらりとも匂わせなかったまさかまさかの恋愛要素(家族愛?)も入っています。
    最後まで読んだ人は必ず叫ぶはず…フェルディナンド様~!! と(笑)

    4部の終盤、長椅子をローゼマインに残したフェルディナンド様。このシーンは切なくて涙が出ました。
    5部ではフェルディナンド様を救出に向かうローゼマイン達の奮闘をハラハラと見守り、記憶を探るシーンではフェルディナンド様の心情が…。
    2部での記憶を探るシーンと読み比べてみてください。涙なしには読めません。
    そして、2部のあの祝福がまさかの伏線…!

    途中辛いシーンが何度かあり、フェルディナンド様は果たして幸せになれるのかとヤキモキしながら読んでいましたが(気分的にヒロインはフェルディナンド様)、エーレンフェストでは手に入れられなかった幸せを得られたフェルディナンド様がとても幸せそうで、最後は大満足で読了できました。

    長いので気合が必要そうですが、何度も読み返したいし、出来れば続きが激しく読みたい作品。
    せめて星結びの儀が読みたい…。
    想像で補完しつつ、今は余韻に浸りたいと思います。
  • 【単話版】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の図書館を救いたい!」

    勝木光/香月美夜/椎名優

    48時間無料キャンペーンにて
    2024年8月14日
    第四部。

    第三部のコミカライズと、まったく話が繋がっていません。
    第三部ラストはとんでもない事件が起こるようです。
    コミカライズではまだそのあたりの事件に繋がる気配もなかったので、ネタバレが嫌な方は注意が必要です。
    四部にちょこちょこ事件の断片は語られるため、どのようなことが起こったのか推察はできますが、早く詳細を知りたいです。気になります。
    うまく原作小説に誘導されそうです(笑)

    第四部は貴族院編。
    私はコミカライズ作画担当さんの中でこの方が一番好きです。(一つの作品で何人も作画担当さんがいらっしゃるのは驚きでしたが、これだけたくさん作品が出ていたら納得です)
    超美麗な絵で貴族院の様子が拝めます。ヴァイスとシュバルツも可愛すぎます。

    絵だけでなく、話も今まで以上に貴族の駆け引きなども楽しめて面白いです。
    今のところまだまだ続きそうな感じですが、今後の展開も楽しみです。
  • 【単話版】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第三部「領地に本を広げよう!」

    波野涼/香月美夜/椎名優

    48時間無料キャンペーンにて
    2024年8月14日
    第三部。

    第二部のコミカライズがまだ完結していないので、話がちょっと上手く繋がっていませんが、ほぼ問題なく楽しめました。

    ただ、二部ではまだ正体不明な人物の盛大なネタバレが三部冒頭からあるので、ネタバレ厳禁な方は注意が必要かも。
    私は驚きましたが、なるほど納得だったので先に知っても楽しめました。

    下町メンバー、神殿メンバーどちらにも愛着が湧いてしまいます。

    ただ、第四部の冒頭とあまりにも話がかけ離れていたので、まだまだ先が長そうです。
    これはやはり原作を読むべきなのでしょうね。その上でコミカライズを楽しむのが良いと感じました。
  • 【単話版】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「本のためなら巫女になる! 」

    鈴華/香月美夜/椎名優

    48時間無料キャンペーンにて
    2024年8月14日
    第一部が非常に面白かったので、引き続き第二部。

    神殿編。
    新たな舞台、新たな登場人物。
    マインの本への道を楽しみながら、彼女自身の成長も堪能できました。

    ただ、この第二部、まだ終わっていなかったのですね。
    終わっていないのに第三部、第四部が刊行されているのがちょっと不思議でした。

    二部で今のところいい感じで続くとなっているのに、第三部開始時に盛大にネタバレしてるのは、元々の小説が出ているからOKなのでしょうか?
    コミカライズ派の人にはちょっと残念な感じでした。
    原作読んでみようかな。
  • 【単話版】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「本がないなら作ればいい!」

    鈴華/香月美夜/椎名優

    48時間無料にて
    2024年8月14日
    全巻無料キャンペーンにて。

    今まで気になっていたものの、既刊数が相当あり手を出すか否か悩んでおりました。
    今回のキャンペーンはとてもありがたかったです。

    本が大好きだったのに、本がほとんど存在しない世界に転生(?)してしまった5歳の女の子マインのお話。

    マインの知識、本に対する情熱が凄いです。
    最初は正直、自分の好きなことばかりやって家の手伝いをしないマインにちょっとイラッとしながら読んでいたのですが、よく考えたら5歳。しかもすぐに倒れてしまうほど身体が弱いのなら、仕方ないですよね。

    身体が弱かったり、周囲の理解が得られなかったり、自分の思い通りにならないもどかしさ。
    よく見る異世界転生系とは違うリアルな困難が読み応えバッチリな作品でした。

    このような有難い機会をありがとうございました♪
  • 会社員 藍原想の内緒事

    綴屋めぐる

    女装もの
    ネタバレ
    2024年8月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 女装趣味の宅コスプレイヤー・藍原と、新入社員で藍原のドストライクなイケメン・入谷のお話。

    毎月1冊は必ず読んでいると言っても過言ではない、女装ものです。
    自分では好んで購入しているつもりはないのですが、もしかしたら大好きなジャンルなのかもしれません(笑)

    話としてはとてもシンプルで、変な当て馬やお邪魔虫等は一切登場しません。
    多少のモブは登場しますが、ほぼ2人のみで話は進んでいきます。

    試し読みのページでも確認できるように、藍原の女装はとても可愛らしいです。
    入谷が一目惚れするのも納得。
    ただ、女装時が女性っぽすぎるというか…見た目が女性にしか見えません。
    男性っぽさが無さすぎる気がして、せっかくのBLなのに少々勿体なかったかな。
    少しは男性の部分があっても良い気がしました。

    入谷は良いカラダしてるし社内の態度なんかを見ていても、とても良い子だと分かるのですが、正直コレ! といった部分が無く薄味でした。
    イケメン、美筋肉、童貞と、なかなかの個性持ちですが、話の中に埋没してしまっている感。
    藍原に一目惚れしてから一筋なのかもしれませんが(いつからかは不明)、童貞であった必要性もあまり感じられず。
    それなら、もう少し初エチ時にワタワタしてくれても良かったかなぁ、と。
    もしくは童貞関連の過去エピソードが入っていると感情移入しやすかったかも。
    (何回童貞って言ってるんだ…w)

    ストーリー的には嫌な展開なども無く、ストレス無しで読めました。
    暑い夏に難しいことを考えずに読める、楽しくて軽めのお話だったとは思います。
    でも、もう一捻りあったら、より印象的になった気がします。
    とくに可もなく不可もなく…なイメージで終わってしまいました。
  • ONE HOUR LOVER【単行本版】

    ざぞん

    目が印象的でしたが…
    ネタバレ
    2024年8月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 昼間は清掃員夜はデリ○ルで働く藤野(カナト)と、彼が清掃員として働く会社の御曹司・天海のお話。

    下まつげバシバシお目目が印象的。
    なんか昔のマンガでよく見たような感じの絵柄でした。

    デ○ヘルとお客というよくある出会いからスタート。
    カナトに手を出してしまったことを反省して禅の修行をする天海は天然攻め?
    ちょっと面白かったですが、前半は特筆することもなく。

    中盤、藤野主導だった2人の関係でしたが、まさかまさかの、清掃員時点から正体バレてるとか!
    想像通り同級生だったとか! 天海の想い人だったとか!
    そして藤野がお尻で初めてイッちゃう瞬間を拝ませていただいたりとか。
    最初イマイチでしたが、ようやくここから萌えたぎる展開が…とマックス期待させておいて、海外同伴出張で一旦話の腰を折られてしまい、萌えが持続できませんでした。

    その後藤野に真相がバレるのですが、証券会社と工場が取引先で足切りとか、ちょっと疑問でした。
    素人なので証券会社の業務内容なんて分かりませんが、工場と取引って何? って気になってしまいました。作中会社の業務内容をあまり描いていなかったので、わざわざ証券会社にする必要もなく、総合商社とかの方がすんなり入ってきた気がします。
    あと、藤野は酷い目に遭うより憐れまれながらでも養ってもらって、とりあえず学校は卒業した方が良かった。

    無事仲直りして、ハッピーエンドとなったわけですが、252ページもあったような話でもなかったような気がします。
    読んでいる最中は短く感じたので、充実した内容だったとは思うのですが、読み終わって改めて思い返してみると、思い出せるような印象的なシーンが少なかったんですよね。普通オブ普通というか。感想が書きにくい作品というか(笑)

    天海の同僚はとても良い人(良い人過ぎて仲直りさせるためのキャラに見えないこともない)でしたが、跡取り息子なのに男の藤野を恋人にしたことで、今後トラブルがあるのかは気になりました。

    番外編は天海の誕生日プレゼントに悩む藤野のお話。
    正直、本編より良かった気がします。

    番外編なのでとくに問題が発生とかは無く、ひたすらラブラブなのは良いのですが、エチはビックリするくらいエロさがありませんでした。
    なんか…静止画でした。動きが乏しい。
    イメージビデオ(古っ)みたいでした。
  • ヒツジにならせていただきます!【電子限定漫画付き】

    あずみつな

    良い意味で裏切られました。
    ネタバレ
    2024年7月31日
    このレビューはネタバレを含みます▼ エロロボットの被験者・馬場と、研究者飯田のお話。

    馬場が人を信じすぎていて心配です(笑)
    こんな怪しいバイト…する? まぁ、しないと話が進まないので仕方ないのですが、あんな無防備な姿をさらして…怖いところだったら殺されるよ。

    半分くらい話が進んでも、あまり2人に進展がないのがちょっと残念でした。
    ずっと目隠しプレイというか、飯田の馬場を使ったオ○ニーを見せられている感じ。

    と思った瞬間、馬場にバレましたw
    え? 急に馬場が飯田を好きになってるのは、チョロいと言わざるを得ませんが、以前のバイトに対する飯田の態度を見て、いつかは自分もこういう扱いになるんだと思う馬場が切ないです。

    何だかんだあって付き合うことになり(馬場の危うさを飯田が指摘してくれて良かったですw)、エチすることになっても顔を見られるのが嫌な飯田に合わせ、馬場は結局今までと同じく目隠しエチ。
    ここまで徹底されるとさすがに飯田の過去が気になり過ぎました。

    ここで飯田の過去話。
    思ったより辛い過去…。元カレ(にも満たないレベルですが)とその友人が酷すぎます。
    そんなシリアスな過去と対極にあるような、馬場の情けないような何とも言えない告白が逆に良かったです。

    そして荒療治エチ。
    やっぱり見つめ合ってのエチは良いと再確認。
    目隠しはたまにやっちゃうプレイだからこそ輝くのであって、毎回するものではありません(笑)
    それにしても、やっぱりこの作者さんのエチシーンすごく好きです。
    受けがすごく気持ちよさそうな顔してるの、すごく可愛い。癒されます(?)
    今回もめちゃくちゃ可愛かったです。

    描きおろしの犬飼いたいからの同棲しましたエンド(意訳)も最高でした。
    始まりは奇抜だったのに、こんなに可愛いカプになるとは…良い意味で裏切られました。
  • 演技でいいから食べてくれ【電子単行本版/限定特典まんが付き】

    ちづなる

    絵柄で想像する以上にエッチでした
    ネタバレ
    2024年7月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 劇団の新人俳優凪音と、看板役者の野々宮のお話。

    凪音が新しい公演で野々宮の相手役に抜擢されたことから始まります。

    凪音が幼い頃病気で入院していたとき、野々宮の演技を見て励まされたことから、凪音は野々宮のガチファンでファンであるがゆえにラブシーンが上手く演じられません。
    そこで、野々宮から本番までの間恋人として接することを提案されます。

    いきなりキスの練習…ディープ過ぎます。こんなにエロエロキス練習の必要ある?
    BL的には大変ありがたい展開でしたが、立川に役に入り込み過ぎな役作り方法と指摘された点は納得です。
    だから、その後酔った凪音の熱烈告白からエチの流れは違和感がありました。
    凪音はあんなにガッツリ想いを告げたのに(のん呼びとずっとタメ口なのが気になりましたし、この時点では恋愛的意味ではなさそうでしたが)、よくよく見てみると野々宮は好きとか一言も言っていないんですよね。
    めちゃくちゃエロくて良かったのですが、野々宮が自覚したのはお触り後抱き着いて眠る際なのかな? ちょっと説明不足な気がしました。

    その後野々宮の役作りの被害者登場…ここで凪音とちょっと拗れるもすぐに仲直りしますが、結局野々宮は自分の役作りに関しては全く反省していないんですよね。
    これが俺だって開き直っているし、凪音もそれを肯定しています。
    役者って皆こんな感じなのでしょうか? ここはちょっと共感できませんでした。

    その後、いつの間にか千秋楽。
    あれだけ頑張って練習していたのだから、もう少し舞台描写があっても良かった気がします。
    そして宣言通りのエチ。
    絵柄で想像するエロの数億倍擬音多めの激しいエチ!
    正直ビックリしました。
    凪音が目をハートにして感じてるのめちゃくちゃ可愛い。
    ラスト、デート後のエチも…めちゃくちゃ激しく、良い意味で裏切られました。

    が、やっぱり野々宮は今後も共演者泣かせな役作りをしていくんだろうなぁ、と思うとちょっとモヤモヤ。
    凪音という恋人ができて役作りにもちょっと変化があった、くらいの描写があっても良かった気がします。

    それにしても野々宮の年齢が不詳過ぎます。
    作中言及されていませんでしたが、凪音10歳当時野々宮は子役でもなさそうなので、凪音とは結構な年の差がありそうなのに、野々宮の見た目が若すぎるんですよね。何歳なんだろうか??
  • 鈍くてかわいい君でなきゃ【コミックス版】

    あずみつな

    タイトル通りのお話!
    ネタバレ
    2024年7月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アナウンサーの鮎川と、他局のアナウンサーの沖。実は高校時代友人だった2人のお話。

    猫かぶり+アナウンサーといえば、某作品の主人公を思い出しますが、こちらの鮎川は彼ほど鉄壁ではありません。
    結構ボロが出るというか、ほぼ隠す気無いというか(笑)

    ここ数年没交渉でしたが、沖がスキャンダルに巻き込まれた関係で一緒に住むことになります。
    数年会ってないところから再会って、最初気まずさとかありそうなのに、頼れるのは自分だけと結構嬉しそうな鮎川が可愛い。

    その後スキャンダルは解決し、同居がバレたことで、局からセットで推されるように。
    沖より売れたい鮎川なのに、沖に乗っかる形となってしまい、悔しそうなのも可愛い。
    屈辱とか言っていますが、深刻な嫉妬とかにならないところが良かったです。

    ここで高校時代の回想が…。
    鮎川は今までもずっと可愛かったけれど、ケガして試合に出られず悔しがるの本当にめちゃくちゃ可愛い! 100点!
    沖だって、こんなの好きになっちゃうに決まってるというくらい可愛い、とても良いエピソードでした。

    さらに沖と抜き合う関係に発展するも、沖の気持ちに気付かない鮎川。
    沖のモノローグで、ふみは…バカかもしれない…って言われてて吹きましたw
    結局、沖がしっかり言葉で告白するまで沖の気持ちに気付かなかった鮎川ですが、告白された後に泣いたり照れたり忙しいのが本当に可愛い。
    手を出してこないって怒る鮎川も可愛い。

    もちろんその後のエチシーンも。
    予想以上にエロいし可愛いし愛が溢れています。
    俺も好きって鮎川が言うシーン、めっちゃときめきました。

    とにかく、タイトル通り鮎川が鈍くて可愛い作品でした。
    レビュー中何回可愛いって言ったのか…私(笑)
    ずっと2人がイチャイチャしてるだけでも、全然問題なく見ていられます。むしろ見たい。
    246ページと大ボリュームだったのに、一瞬で終わってしまいました。悲しい。
    まだまだこの先を見てみたい2人でした。
  • 運命は覗き見してたらヤッてきた【電子限定版特典付き】

    あぶく

    面白かった!
    ネタバレ
    2024年7月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 眉目秀麗文武両道、神がこの世に送った最高傑作(かなめ談)信春と、彼を見守り続けているかなめのお話。

    最初に高2とガッツリ書いているのに、チェックしている時間割表が3年用という謎。そしてラストでも高2って言ってます。
    結局どっちが正解なんでしょうか?

    鑑賞対象の信春に声を掛けられて動揺するかなめ。
    驚き方というか、色んなリアクションが昭和なんですよね。
    目玉落っことしたり、心臓飛び出したり。
    そして、ズボンを脱いだ信春の下半身…めっちゃ光ってるところとかw

    根っからのストーカー気質のかなめが、信春の自宅でストーカー行為したくてしたくて、でも嫌われたくないから我慢しているのが色々挙動不審。
    だけどそこが面白い。

    正直、信春は何がどうしてかなめを運命と言っているのか、かなめ同様不思議でしたが、まさかの占い。
    しかもめちゃくちゃ詳しい結果が出てます。
    こんな細かい占いある?w

    ただ、好きと言われた理由が占いと知って、そうじゃなければ信春は自分のことなんか見向きもしなかったと分かって泣いちゃうかなめが切ない…。
    今まで見ているだけで満足だったのに、好きなんて言われてエッチまでしちゃったら、そりゃ期待するよ。
    占い結果で好きって言われたら悲しくなるね。
    かなめがストーカーだという事実を差っ引いても同情してしまいます。

    それにしても、3話で信春ターンになった際、明らかになった信春のストーカー耐性が笑えます…が、実際は笑えません。
    周囲に犯罪予備軍がいっぱい!
    かなめが危険人物認定されなかったのは幸いでしたが、今後はぜひとも気をつけて欲しい。
    しかも自分が嬉しかったからと、かなめにストーキング返し。
    新し過ぎますw

    色々あった後、信春からきっちり占いだからじゃなく、君だから運命だという言葉が聞けて良かったです。
    その後のデートも可愛かった。
    もちろんエチも良かった! ゴム付きだと修正方法が変わる…。
    まさかの、今まで盗撮してきた信春たち(写真)に見守られながらのエチ。
    密室のはずなのに、何故か衆人環視エチを見ているような不思議な感覚になってしまいましたw
    オチまで面白く、最後までしっかり楽しませてもらいました。

    描き下ろしはリバ…失敗(笑)
    リバ作品読んだばかりだったので、あわよくば…という気持ちもありましたが残念でした(笑)
  • 見つけたボクのオメガ様

    夏のティー

    絵が…
    ネタバレ
    2024年7月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 小学生の頃Ωと周囲に知られいじめられ続けたことにより性格が180度変わり隠キャになってしまった大樹と、彼を好きだと突然現れたαの滝沢のお話。

    幼少期の辛い経験から、大樹が自分の話を聞いてくれたり、自分を尊重してくれる滝沢に惹かれるのはとても自然なことだと思います。

    ただ、滝沢がびっくりするくらい理解不能。最低人間。
    子供の頃の家族への反発心だけで、自分の条件に合った理想のΩを探し続けているって…。自分にとって条件に合わない人間はサクッと切り捨て。リストに入れた人間は手駒に監視させる。これって自分が嫌いな家族と同じことをしているのでは?
    まぁ、きっかけがどうでも、それなりに大樹に惹かれていく描写があれば納得できたのかもしれませんが、特に何も描かれることもなく。

    途中で出てきた滝沢の元カノ(元Ω、現β)の存在も、大樹が自分の代わりにと紹介した優秀なΩの女性も中途半端。

    何より絵がどんどん雑になってきて、読むのが苦痛になってしまいました。
    特にエチシーン。修正の問題とかではなく、普通に何をしているのか分かりませんでした。
    冒頭試し読みの際は好みの絵だっただけに、ガッカリ感が半端なく…。
    描き下ろしのマンガは味のある絵とかではなく、下書きか何かに見えてしまいました。

    絵の好き嫌いは個人差があるので別に構わないのですが、もう少し丁寧に描いて欲しいなぁ、というのが一番の感想になってしまったのが残念。
  • 官能童話シリーズ

    犬飼のの/笠井あゆみ

    官能童話シリーズ
    ネタバレ
    2024年7月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 継母の家族のもとで不遇の生活をしていたエラルドと、国の第二王子シャロンのお話。
    官能童話シリーズです。

    他の官能童話シリーズで色々衝撃を受け、多少免疫が出来ていたので(笑)、多少のことでは動じずに読めました。
    まさかのシンデレラ攻めです。

    虐められるのが攻めのため、虐めシーンもそれほど酷くは無い(ある程度回避可能)と高を括っていましたが、このシリーズの世界のいじめ役は強いです。
    継母は最低です。同情の余地なし。

    童話と言いつつエグイのは実際の童話でもそうらしいので構いませんが、家族内の性的○待多すぎでは?
    実は受けの方でも、兄からギリギリラインの○待というか執着をみせられていて、どちらも読んでいて気分の良いものではありませんでした。

    色々あって(馬の上で致すのは衝撃でしたw)両想いになり最後は幸せになるものの、秘密の上に成り立つ危うい幸せという感じで、心底喜べないのは逆に面白いなぁと思わされました。

    話の途中は結構普通の恋愛モノ的な流れなので、他のシリーズとは違う感じなのかと思わせておきながら、ラストはシャロンの兄とエラルドの戦い。その後の流れはかなりドロドロ。

    実は○○(話の流れで予想できそうですが、一応ネタバレ防止しておきます)であるエラルドに成り代わり、シャロンと共に生きていこうと画策する兄の、シャロンに対する執着がかなり歪んでいて、このシリーズの世界観らしいといえばらしいです。
    そしてやっぱり実の兄弟モノ。近親相○多すぎ!!
    このシリーズ3作読んで、2作ってすごい確率ですが?

    一見美しいけれど実は歪んでいる…というシリーズ独特の世界観的には正解かもしれませんが、オチがどれも同じなのは少し残念。
    嫌いではないですがとくに好きというわけでもない分野なので、連続して読むと多分疲れてしまいそう。
    今後このシリーズを読み進める際、どれも2人は兄弟では? と疑ってしまう気がします。
  • 明日もきみに会いに行く

    熊雪ふる

    表紙の印象通りのお話でした
    ネタバレ
    2024年7月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 恋愛らしい恋愛に憧れる咲と、交際にトラウマ持ちでバイの後輩三澄のお話。

    表紙の印象通り可愛いお話でした。
    だいたい手書き風タイトルが表紙の作品といえば…でイメージするストーリー。
    (このニュアンスを分かって欲しい…)

    ただ、三澄の身体の傷痕(火傷痕?)のことを三澄に気遣ってか、咲は全然理由とか聞きませんでしたが、読者側としては気になりました。
    傷痕だけじゃなく、傷が原因? の高所恐怖症とか、気になる色々がサラリと流され過ぎてどれもこれも深掘りしないのが、逆に気になって仕方ありませんでした。
    咲には知られたくないのなら、読者にはモノローグとかでこっそり教えて欲しかったかな。隠されると知りたくなる…。

    ストーリーはよくあるド定番な感じでした。
    年下からのアピールで何だかんだで絆されちゃって、告白されて戸惑っちゃったけれど、いつしか自分も好きになっちゃった系。
    本当によく見る系統のものでしたが、作者さんがうまく料理してくれていたので、自分でも驚くくらいしっかり楽しむことができました。

    絵のイメージからホワホワ系で何事もなく終了するのかと思いきや、修正少な目なのが大変ありがたい感じの描写だったのは、ギャップがあって良かったです(笑)
    もう少しエッチなシーンがあっても良いんだよ! と思わされるクオリティで、作者さんの今後の作品が楽しみになりました。
  • ヤバめの恋は計画的に【単行本版】【コミックシーモア限定特典付き】

    Mりあ

    王道じゃないのに、王道の如き萌え…最高!
    ネタバレ
    2024年7月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ コンビニ店員の白尾と、闇金社員の森本のお話。

    森本さんは前作「体で払って…」に登場。スピンオフとのこと。
    前作のどこに森本さんが出ていたか全然覚えていなくて、もう一度読み直しました(笑)

    とりあえずこの作品は白尾くんの思慮深さが光ります。
    兄のおかげで人を見た目だけで判断しない良い子に育った白尾くん。
    森本さんが危ない人だと分かっているが故に用心深く、森本さんの言いつけで迎えに来たという部下をそのまま信用するのではなく、ちゃんと森本さんに確認するところ、凄く良いです。
    ここが疎かなBL界隈では希少な存在でした。

    そして流れるように初エチ。
    急に色気増し増し第三形態の森本さん(○○の布石?)。
    対する白尾くん…裸見せるより恥ずかしいこと(お尻の準備)したから無理って、布団から出てこないの可愛すぎました。

    その後、白尾くんが拉致される展開。
    闇金BLあるある黄金展開なのに、つよつよ白尾くんが王道を突き破ってくれるのめっちゃ良い!
    前述した用心深さといい、BLの王道を常に外しまくるのに、行き着く先の萌えはしっかり王道なのが凄い!



    ※以下、この作品一番のネタバレです。ご注意ください。



    ここまで王道から外れる展開なのに、王道のごとき萌えで楽しませてくれた最後にリバ!!!
    これも王道ではないのに、実は受け側が初めてな森本さんが…可愛すぎてやっぱり王道の如き萌えを供給してくれる不思議。
    本当にありがたい限りでした。
    そして、可愛いところ見せたと思った瞬間、悪魔の闇金にすり替わるラストも最高でした。

    さらに描きおろしのバニーガール。
    カッコいいと可愛いと色っぽいが全て同居しているとか…リバ最高!!としか言えない素晴らしい展開でした。
    本当にありがとうございました。

    それにしても、白尾兄のインパクト!
    初登場時、しばらく話が全然入ってきませんでした。
    ちょいキャラだったのが勿体ないけれど、彼がメインだと購入を一瞬躊躇いそう(笑)

    ところで、前作から連続で読んだのですが、格段に絵が綺麗になっています。
    見やすくなっていますし、色っぽいし可愛い。
    前作の八田も元気そうでしたし、全てが大満足でした。
    今後もこの作家さんには注目していきたいです。
  • 体で払って済まない話【コミックシーモア限定特典付き】

    Mりあ

    話の組み立て方が最高でした
    ネタバレ
    2024年7月23日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 天性のヒモ男八田と、闇金社長瀬戸のお話。

    利息が10日で5割。ミ○ミの帝王よりあくどい闇金…凄いな(笑)
    そんな恐ろしいところからお金借りて、目論見がはずれたらどうするつもりだったんだ…八田。
    そして瀬戸さんが絶倫過ぎました。お尻の香典って名言いただきました。

    とにかく最初の出会いから色々面白かったのですが、途中は愛を知らない(?)瀬戸に対して、八田が常々上から目線なのがすごく気になりました。
    が、それは全て分かってる感漂わせておいて、実は自分の方がハマってたという逆転現象演出だったのには脱帽でした。
    私が見事にハマってしまいました!
    キスで恥ずかしがる八田可愛い。
    上から目線が結構イラつく感じの余裕の見せ方だったから、本当に効果的でした。
    この流れからのまさかのお断りも面白かったです。

    熱烈告白が重すぎると一度断った後のエチで、すぐに気が変わっちゃって受け入れちゃうのも八田らしくて良かったなぁ。
    キスの場所に意味があるという演出を、これまた効果的に使っての告白返し。
    これも上手いなぁと思わされました。(どこから目線?)

    ただ、きっとこれから生き方が、瀬戸のおかげで変わっていく――とかモノローグで語っていたくせに、今までと全然変わらぬヒモ生活状態だったのには、少々どころかかなりガッカリ。
    プロヒモに磨きがかかったということかもしれませんが、個人的には別の方向に成長して欲しかったかな。
    まぁ、そこが八田らしいと言えばらしいのですが。

    初めて読む作家さんでしたが、話の組み立てが実に緻密。
    持っていき方がとても上手いと思わされました。
    もう1冊同じ作家さんの本を購入しているので、読むのが楽しみになりました。
  • うみのお城【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

    蜂煮

    一生忘れられない作品(忘れる方が大変)
    ネタバレ
    2024年7月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 顔だけ俳優と言われているウミと、城の役を褒めてくれたヤマのお話。

    自分の中でどう落とし込んでいくべきか、非常に悩ましい作品でした。
    ある意味一生忘れられない作品にはなりました。

    とりあえず、モブの人たちの顔がもれなくクセが強すぎます。
    にもかかわらず、誰もツッコミを入れない世界。

    でも一番変なのは主人公でした。
    俳優辞めたいってマネジャーのほっぺ潰すし、社長室襲撃してるし、過去のあれだけでヤマのことを好きになるのも思い込み(刷り込み?)が激しすぎてちょっと怖い。
    ヤマに再会した時の反応もあまりに凄すぎて笑えません…。
    ヤマの感想は、そのまま読者の感想でした。
    あんなの採用したら大変なことになる(笑)

    ここからも本当に大変でした(読むのが)。
    先ほど笑えないって言ったばかりでしたが、BLでこんなに声出して笑う? ってくらい笑ってしまいました。
    脇覗き込んで「天国の入り口」って…。
    質問事項も本当に1000個ありそうなくらい敷き詰まってる。

    こんなに全く共感できないほどにイカレてる(ある意味褒めてます)、ヤマに彼女がいて結婚するつもりだという話が出た際は、不思議とこちらまで切なくなりました。

    ただ、ストーカー事件からの急展開にはちょっとついていけませんでした。
    今までのアレコレを覆すほどのヤマの心の動きがいつあったのか、謎でした。
    キュウリ4000個頑張ったから? ヤマの中で城役はそんな重要なポジションだった? とくに思いを馳せている描写も無かったので、どこがヤマの心の琴線に触れたのかよく分かりませんでした。
    変なお笑いというか、シュールな描写は事細かく数えきれないくらいあるのに、恋愛描写は圧倒的に足りていませんでした。

    まぁ、そんなカオスな中でも、ヤマがウミに対してもノリに対しても、できる限りの誠実な対応をしてくれたのは良かったです。
    しっかり両想いになったのが4年後というのも、ノリに対するケジメ的な感じで、ウミを見直しました。よく我慢したね。

    こんなシュールな世界観(ほぼウミのせい)で、よくぞハッピーエンドまで漕ぎつけられたなぁとしか言えません。
    無理やり収めた感は無きにしも非ずでしたが、これはこれで良かったです。
    多分普通に進めていたら、一生終われないタイプの話な気がします。
    ただ、私はヤマがそのままノリと結婚お別れエンドでも、きっと納得はできたかな。
  • 官能童話シリーズ

    犬飼のの/笠井あゆみ

    赤ずきん王子のみ読了
    ネタバレ
    2024年7月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ヴァルセント王国の王子で赤い瞳のリルと、リルのピンチを救ってくれた銀髪の青年クラウスのお話。

    官能童話シリーズ。
    相変わらずエロエロ童話です。

    リルが快楽に弱過ぎて(後に理由が判明しますが)、しなければいけないことを後回しにしてクラウスの元に通ってしまうくだりが、何故だかすごくイラつきました。
    何だかんだ言い訳が多いのも気になるし、クラウスのことが好きで…というよりも、気持ち良さが先行している感じなので、余計に印象が悪い。

    クラウスもクラウスで何を考えているのか謎で、行動だけ見ると子供を弄んでいるようでどうにも苦手でした。

    主役2人があまり好印象ではないため、バター食べ過ぎだろ…と何度もどうでもいいことばかり気になる始末。

    そして何より王国の世界観が残酷過ぎてしんどかったです。
    これも後に理由が判明し、だからこんな歪な国だったのかと納得できましたが、冒頭から主役2人にも世界観にも好印象が持てず、最後まで読んでも印象を覆しきれなかったのは残念。

    リル、クラウス、祖母の正体は意外性があり惹きつけられましたが、意外性以上の魅力は無し。
    何だか急にクラウスが積極的になりだしても違和感しかなかったし、致すシーンも目が滑る滑る…。

    が、かの有名な「おばあさんの口が大きいのはなぜ?」という質問を狼ではなく、本当の祖母にするんだwと思っていたら、後の伏線だったというのはかなり良かったかな。

    官能童話シリーズの中で最も国の今後が不安な話(後継ぎ的にも)でしたが、続きがあったとしても買ってまで知りたいとは思えませんでした。残念。
    再読も厳しいかな。
  • お兄ちゃんだって甘えたいわけで。

    吹浦ハギ/餡玉

    合法ショタの兄が可愛すぎて仕方ない
    ネタバレ
    2024年7月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 兄だからといって小さいうちから甘えることが出来なかった兄・哉太と、弟の敬太のお話。

    1巻は弟カフェ編。
    これが最高に可愛いんです。これが読みたいがためにこの本買いました(笑)
    弟カフェでのアルバイトは1巻で終わってしまいますが、正直もう少し弟カフェ描写が欲しかったです。
    なんかめっちゃ癖になります(笑)
    原作小説ではもっとガッツリ色んなお客さんとの描写があったので、コミカライズでは仕方ないとはいえ、もっと伊織(哉太の源氏名)の可愛い姿が見たかったなぁ。
    この作品の一番の醍醐味だったと思うのですが。

    あと、常連の水原先生がページの都合なのか、原作よりも圧倒的に自分勝手に描かれていたのも残念。
    感情的になってしまったシーンばかり強調されてしまい、ちょっと可哀想。
    小説版を読んでいたため私はそうでもなかったのですが、コミカライズ版のみ読んだ場合、先生の印象はかなり良くないのでは?

    2巻は弟水泳部編。

    ページは1巻よりもかなり多いはずなのに、話を無理矢理詰め込んだ感満載。
    色々端折っている感じがかなり残念でした。
    今巻で無事(?)兄と弟が両想いになりますが、エチシーン(エロくてとても良かったけれども)が必要以上に長く、これを削ればもっと入れられるエピソードがあったのでは? という気になってしまいました。

    例えば兄・哉太が急にチェックのシャツとダボダボズボンじゃなくなった理由とか。
    原作小説でかなり好きなエピソードだったので、削られてかなり残念でした。
    弟の小中学生時代の服が普通に着られて、地味にショックを受ける哉太が可愛かったのに…。

    恋愛面も急展開だなぁという印象。
    1巻では弟の片想い的なイメージだったのに、ラブラブまでの道のりが早すぎました。
    いつの間に哉太も好きになってたの? と、ページを見返したくなりました。

    結構残念な点が多かったのですが、弟プレイは最高に可愛かったです。
    兄のあざとさ可愛さがマックス!
    どれだけ弟好きやねんってツッコミ入れたくなりますがw、弟プレイと弟カフェだけでこの本を買う価値有りでした。
  • ナカまであいして【電子限定かきおろし漫画付】

    百瀬あん

    表紙だけで購買意欲刺激されまくりました
    ネタバレ
    2024年7月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 女子以上に可愛い楪と、顔さえ良けりゃ性別も性格もどうでもいい顔面至上主義な常盤のお話。

    とっても有名な作品。
    有名過ぎて最初手を出していませんでしたが、やっぱり気になって購入。

    百瀬先生の絵は良いなぁ。
    今作は何と言っても表紙のインパクトでしょう。
    エロ過ぎ可愛過ぎ。瞳がウルウルしてるの反則です。
    ページを捲ると帯部分が無くなって、よりギリギリな感じが何とも言えません。
    とりあえず3巻まで読みましたが、どの巻も2ページ目に注目してしまいましたw

    1巻では楪が顔のわりに(顔が良いがゆえに?)ツンツンなのが可愛いです。
    デレが本当のラストまで出てこなかったのも良かった~。
    2巻では少しずつ素直になっている楪が見られました。
    前巻より確実に距離が近づいていると感じられました。
    楪の照れ顔可愛い。ツン度合いが多少薄れて、楪の本来の魅力が爆発していました。

    1巻2巻とも引っ掻き回すキャラクターは登場しましたが適度な出張り具合で、スッキリ読みやすいのも良かったです。
    あくまで2人の関係がメインだと言ってくれてる感じでホッとします。
    結構続くシリーズでは、いつの間にかメインカプより出張る脇カプが横行しているので…。
    ただ、田名部くんは告白シーンも断られるシーンも全カット(笑)
    3巻でちょっと一波乱起こしそうな雰囲気を出していましたが、いつか幸せになって欲しいです。

    エチシーンは、1巻ではほぼ学校で致しているのは気になるところでしたが、本当にエロいです。
    2巻以降は恋人同士ということで、学校で…は激減(無いとは言ってませんw)。
    実家やホテルなど場所的に落ち着けるからか、エチが丁寧。
    常盤のベッドにちゃんとタオルが敷いてあるのが、地味にキュンと来ました。
    それにしても、毎回毎回新鮮な気持ちでエロを感じられるなんて相当ですよ。
    百瀬先生の場合、行為そのものではなく、表情がエロいんですよね。
    永遠に見ていられます(笑)

    すでに4巻も出ているのですが、今後楪のデレが進行するのか気になるところ。
    (まだ完結表記ではないので続くんですよね?)
    個人的には今くらいのバランス(ツン7:デレ3)くらいが一番好きなのですが。

    ところで、ドラマCDのレポートで楪の発音がパプリカと同じと判明。
    想像と違って驚愕しました(笑)
  • 恋も過ぎれば【電子限定描き下ろし付き】

    上田アキ

    人たらし白川さんスピンオフ
    ネタバレ
    2024年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 革職人の白川と、木工職人の蘇芳のお話。

    前作にて当て馬(未満)で登場した白川さんがメイン!
    前作でも思いましたが、こんな立派な人たらし真意が全然見えません。
    蘇芳じゃなくても困惑してしまいます。

    そんな2人だからなのか、早々にすれ違い発生。
    こんな状況で水族館だったのか、と前作を読んでいると考えてしまいます。
    その後お付き合いする流れとなりますが、お互いの気持ちは平行線みたいな状態。
    蘇芳が特別な存在になれている気がしない、でも別れたくないから別れの言葉は絶対に言わないって思いながら白川さんを抱くのが切ないです。
    前作ではガッチリ両想いありきのすれ違いだったため、せつなさもありつつ、まぁ別れるまではいかないだろうという一種の安心感的なものがありましたが、今回のすれ違いは下手するとそのまま別れに繋がるという危機感が、より切なさを感じさせます。

    がっつりすれ違い状態から白川さんのターンへ。
    今までの恋愛も距離感のせいで離れて行ってしまうことが多かった(そりゃそうだ)のに、今回は絶対に嫌だと思う白川さん。
    さりげないシーンでしたが、実はここが一番萌えました。

    その後ガッツリ本音を語り合って、告白し合って。
    2人とも赤面しちゃうの可愛いかったなぁ。

    ここからのエチが…。
    やっぱりこの作者さんのエチシーン上手すぎます。
    エロ過ぎ気持ちダダ洩れ過ぎ可愛過ぎ。
    蘇芳の好きなもんは大事にしたい方だからってセリフに萌えたと思ったら、白川さんの方からも独占欲丸出しのどデカい爆弾投下!
    ね、蘇芳くんって言う表情…必見です。本当に必見です!
    正直、ここまでは前作よりは一段劣ると思っていたのですが、ガツンと殴りつけられた気分でした。

    ラストはこれまた最高に幸せな形で締めくくり。
    木と革のように末永くお幸せに。読者まで幸せにしてくれる最高の結末でした。

    それにしても、あとがきにて蘇芳が危うくゴリラになるところだったそうで。
    ゴリラじゃなくて本当に良かったわ(笑)
  • ユキちゃん愛してる!

    千年藍乃

    表紙と冒頭のインパクトを超えられない
    2024年7月17日
    幼なじみで今は同棲中の恋人同士・ユキとハルのお話。

    表紙のユキの男前さと色っぽさに惹かれ、尻で抱く受けが見たくて購入。
    結果、うーん。
    尻で抱いていた男前は前半で販売終了だった模様です。
    その後は結構ウジウジ受けでした(残念)。

    物語は2人がすでに付き合ってラブラブ同棲中から始まりますが、2人の出会い、学生時代の描写もちゃんとあり、幼なじみから恋愛感情への変化までしっかり描かれています。
    ハルのことを考え、離れた方が良いのかとユキが悩んだりしていますが、基本はラブラブ。
    揺るぎない2人の関係はとても良かったです。

    ただ、ストーリー的には可もなく不可もなく。
    表紙と冒頭の裸+咥え煙草のインパクトを超えることはありませんでした。
    逆に表紙と中の絵のギャップが、まぁまぁ残念に感じる始末。
    魅力的なシーンも多くありましたが、普通に身体のバランスとか悪い絵も散見しましたし、話が進むにつれて絵が簡素化されている感じなのも気になりました。
    線薄め(細いわけではなく)のホワホワ描写が作者さんのブームだったのでしょうか。最後の方にすごく多かったです。
    多分、話に集中していたら気にならないレベルだったのでしょうが…すみません気になってしまいました。

    ところで、ハルが働いている描写は最初からあったのに、ユキはいつも家にいてなかなか描写が無かったので、しばらく無職を疑ってしまいました。
    ごめんなさい(笑)
  • 恋が満ちたら

    上田アキ

    イケオジ菱本さん第2弾
    ネタバレ
    2024年7月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前作を経て、名前呼びがすっかり定着している2人の様子が垣間見られるスタート。
    私も2人に倣って、菱本さんを孝史さんと、伊瀬くんを佑樹くんとお呼びしましょうか(笑)

    もう…冒頭から萌えの過剰供給で、本当にありがたい限りです。
    まずはお家でのラブラブ。いきなり濃厚でごちそうさまです。
    「言葉も愛撫のひとつですから」っていきなりパワーワードぶっ込んでくる孝史さん好き過ぎます。
    職場の孝史さんも素敵。何気に部長。
    イケオジが仕事もできるし、部下にも気遣い出来ちゃうって、鬼に金棒!

    が、仕事ができるが故か、忙しすぎてすれ違いが発生。
    お互いに気を遣って、無理しちゃってのすれ違い。両方想い合っているすれ違いなのが辛い。
    結構すれ違い状態が長かったのも辛かったです。

    が、色々ありつつ仲直り後は冒頭語っていた蟹旅行。
    普通に蟹が美味しそうで(美味しそうに食べるんです)お腹が減りましたw
    ほっこりからのエロへのふり幅よ…!
    こんなドキドキエロエロしたエチ…見てられない! と言いつつガン見してしまうヤツでした。永遠に見ていられます。
    最後に車をバックさせるという、イケメン仕草の鉄板ネタまでしっかりいただいて大満足でした。

    これでラストでも全然問題なかったのに、見開きでの孝史さんの告白。必見です。
    前作最高のイケオジで〆て、これ以上続きで何を語るのかと続編に変に期待値が上がっていましたが、ただカッコいいだけじゃなく、仕事も、(色々躓きながらも)恋人への向き合い方も期待以上、いえ、想像をはるかに超える最高のラストでした。

    描きおろし、電子限定描きおろしを含めてこの作品を読めて幸せでした。
    縁側カプ(あとがきより)は言い得て妙。できればそこまで見守りたいと思わされました。

    あとがきにて白川さんが孝史さんの初期案だと判明。
    いやー…今の孝史さんで良かった(笑)

    それにしても、初回限定小冊子があったという情報…見れないのなら入れて欲しくなかったです。読みたい…。
  • ためしにコマンド言ってみた

    ゆくえ萌葱

    続編希望、というかお願いします
    ネタバレ
    2024年7月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ セレクトショップオーナーのマサと、モデルのOTO(オト)のお話。

    Dom/Subの世界観は、何冊か読んでいてその中には好みの作品も確実にあったはずなのに、自分の中ではなかなかしっくりこない設定です。
    どっちがDomでどっちがSubかという、基本のキの字の用語から覚え切れていないくらいなのですが、レビュー評価と試し読み部分の良さから購入。

    結果、あれ? もしかしてすごく良いのでは? と見事に陥落(笑)
    正直、私の受け攻め鑑定センサーwが間違いを起こしてしまった時点でヤバかったんですよね。

    強めDomのマサが更に強力なDomオトのコマンドに従っちゃうとか…。
    マサはオトのコマンドに従うの気持ちいいとか(これが嫌なのに従っちゃう的展開じゃないのが良い)。
    強いDomのはずのオトが遠慮気味で(いつものDom/Subならオラつくところ)、マサの方が押せ押せとか。
    更にはダイナミクス関係無しにお互い好き合ってる!
    最初の出会いからもう運命な感じがなんとも言えません。

    最高に好きな設定、ストーリー、キャラクター、全てが揃っていて大満足でした。

    ただ、残念なのがラブラブになってからの話がエチシーン含めてあまりなかった(というか、告白エンド)ことと、マサの他のパートナー問題が有耶無耶だったこと。
    特にパートナー問題は一言でも良かったので、作中で言及して欲しかったです。
    そしたら読後もっとスッキリできたはず。

    あとがきで作者さんも続き描けたら良いなとおっしゃっていたので、是非とも続きで2人のその後を堪能させて欲しいです。
    本当に切実にお願いします。
  • 恋が落ちたら【電子限定描き下ろし付き】

    上田アキ

    イケオジの沼にハマる
    ネタバレ
    2024年7月14日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 彼氏に振られた伊瀬と、伊瀬の頭の上にパンツを落とした菱本のお話。

    イ…イケオジだぁぁ!
    洗濯物外に飛ばしちゃったり、部屋が汚かったりでダメオジかと思いきや、道でスマートにエスコートしたり、さりげない気遣いをしてくれたり。
    極めつけは熱烈なキス…。
    このキスシーン…下手なエチシーンの数億倍エロいです。
    夜こっそり見ないといけないヤツでした…。

    今までBLでおじさんを好んで見ることはありませんでしたが、これは見方が変わります。
    ノンケだった菱本さんが女性の元に戻ると、伊瀬くんが怯えちゃうほど好きになっちゃうのも分かりますね。

    菱本さん、ビリヤード姿も色っぽい。
    もう…何しててもエロく見えるおじさんって何?

    すれ違いそうになって、今までの余裕そうな態度から一転、必死に自分の気持ちを伝える菱本さんも更にカッコいいです。
    「私は同情なんかで欲情しません」って!!
    はわわ…(言葉にならない)

    ここから…ここから怒涛のラブラブ両想いエチ。
    最初のキスだけでもエロかったのである程度予想できてはいたものの、想像を軽〜く超えてきました。
    最終話の大半がエロという物凄い分量、描写も細かく丁寧なのに、怒涛過ぎて一瞬でした。
    言うことなしの最高さでしたが、敢えて言うなら、伊瀬くんがすごーく気持ちよさそうで…菱本さんのスパダリレベルの高さを更に実感することになりました。

    菱本さん…アンタはハマったら抜け出せない沼やね、ホント。
    私の中でBL界屈指の危険な男と認定させていただきました。
    恐ろしいけれど、多分喜んでハマりにいってしまう自分が容易に想像できます。

    最後のあとがきまで含めて、全てのページが大満足の最高の作品でした。
    こんなに最高なのに、更に続編があるなんて…幸せ過ぎますね。
  • いじめられっ子がやり返す話

    タロ名

    勿体無い
    ネタバレ
    2024年7月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 小学生の頃いじめていた方の黒出と、いじめられていた方の神田(大林)のお話。

    試し読みが面白そうで(下剋上的なのを期待して)購入。

    当初は1話完結の話だったようで、そのことが第1話に語られるべきことが集約されていることからもよく分かります。
    物語の完成度で言えば、1話完結だった方がクオリティが高かったように感じますが、2人の幸福度的に言えば1冊に纏まって良かったな、と(笑)

    展開的にもっとダークにも、もっとエロエロにも如何様にもできる話だったのに、一番無難なところに収まったなぁ(残念)…という印象でした。
    2人の気持ちの変化の描写なんかもかなり薄味。
    普通過ぎて印象に残る部分が少ないです。
    ゆえに感想を書くのが悩みますw
    話の展開上エロが結構最初からガッツリあるのに、淡々としていて盛り上がりが無く、見せ場になり切れていないのも残念でした。

    ただ、ラブラブになった2人はとても可愛かったので、これはこれで良いのかな。
    最初が面白かっただけに勿体無い気もしますが、仕方がないですね。
  • 先輩、ナカみせて

    沖田有帆

    ヤルシカナイッショオ!!
    ネタバレ
    2024年7月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 隠キャ引きこもりで、本当はコンビニおでんも買えないコミュ障だけど、陽キャなVTuberを演じる陽木弥羅と、男の娘VTuber有漢ユウのお話。

    陽木とユウがコラボし始め、オフコラボをすることになり、陰キャなので散々悩んだ末、待ち合わせ場所で出会ったのは陽キャの塊でした(笑)
    営業=ヒトトイッパイシャベルシゴトとか、イケメンと陽キャに対する偏見が凄いですw

    とにかく陽木の言動が面白すぎて仕方ありません。
    いちいちツッコミ上手というか。
    何でもない物事を面白く表現できる才能があるからこそ、VTuberとして成功できたのかな、と思います。

    スルーっと身体の関係になる展開はちょっとBLファンタジー過ぎた(都合よくチ○ニーや、ア○ニー好きなんてことある? しかも後出し設定)けれど、トラブル発生で陽木のVTuberとしての立場が危うくなる展開は辛かったです。
    ただ、ここで過去VTuberになるまでの描写があるのですが、陰キャなのにファミレスや工事現場(こっちは陰キャ関係ないか?)でバイトしてるの偉い!
    目標のために苦手なことも頑張れる子。とても好感が持てました。

    その後、結局上手いこといくのですが(ここは読んでみてのお楽しみということで)、1か月配信から遠ざかり、そこから更に公開○○とかしでかしたのに、見捨てずまだまだ見てくれる視聴者は貴重ですね(もちろん新規も多いのかもしれませんが)。
    視聴者のためにも今後も配信頑張れと、素直に応援したくなりました。
    というか、私も視聴したい(笑)

    ラスト、どちらも本名を言い合っていましたが、ずっと配信者名で見ていたので、なかなか覚えられません…。
    2巻読んだら覚えられるかな?

    それにしても…この作品を読んだほとんどの人がそうだと思いますが、ヤルシカナイッショオ!! がクセになります(笑)
  • 前略、お兄ちゃんは聖女になりました。【単行本版特典ペーパー付き】

    由依子

    筋肉と聖女の相性は非常に良い(笑)
    ネタバレ
    2024年7月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 料理人の梅彦と、魔術師テオドロスのお話。

    最初に人物紹介のテロップ、梅彦の部分が「人間」なのが地味に笑えましたが、最後まで読み終えるとこの紹介の仕方に意味があることに気付かされます。

    1巻ではテオによって梅彦の妹が異世界に召喚されそうになり、彼女を助けるため自ら魔法陣の中に飛び込みます。
    異世界召喚ものは結構読みますが、召喚後残っている魔法陣から元の世界に帰るのを見たのは初めてかもしれません。
    斬新でした(笑)

    残った梅彦はテオによって聖女にされてしまいます。
    それにしても聖女化した梅彦…。エロw
    作者さんの画力が素晴らしく、大変眼福です。筋肉の躍動がエロく見えるって凄い。
    そしてフェ○、触手、本番エッチ…。エロプレイのバリエーションが豊か!
    とくに触手は異世界エロと言えばの代名詞(異論は受け付けます)。しっかり堪能させてもらいました。

    果たして光の魔術師は見つかるのか、最初は表紙の如くエロ一辺倒かと思われた作品でしたが、先の展開が非常に気になる良作でした。
    ただ、コマ割りが悪いのか、時間経過や時系列が分かりにくかったりする場面(特に村の病気を治しに行ったシーン)がまぁまぁ散見されたのが気になります。
    その辺りが改善されると、より話に入り込める気がします。

    2巻では光の魔術師を見つけるのかと思いきや、空振り。

    前巻の梅彦のセリフを受けてやたらと「友達」を強調していますが、エロもしっかり。
    前回は愛の行為(笑)というより、プレイ感が強かったのが、今回はお互いの気持ちが見え隠れしていて関係性の進展が見られます。

    梅彦が魔法陣で元の世界に帰ると聞いて、テオが必死で取り戻そうとしたシーンはかなり良かったです。
    さみしいって泣きながら梅彦に訴えるテオの表情が…。
    表情で魅せるの上手すぎました。

    ただ、海の回とか後々考えると必要なシーンだったのか謎なところが多いのが気になりました。
    話がとっ散らかっているというか。
    長期連載化にあたって回り道しだしたのかと邪推してしまいます。

    1巻が良かっただけに、ちょっと肩透かしにあってしまった気分です。
    2巻は気になるところで終わっているので、3巻はもう少し話に色々動きがあると良いのですが。
    とりあえず光の魔術師の影くらいは見えて欲しいかな。
  • パパ編集キストキドキ下心【電子限定おまけ付き】

    ヤマヲミ

    主役は大人2人じゃない。実です!
    ネタバレ
    2024年7月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 編集者の柚木薫と作家の黒岩大河のお話。

    離婚を機にワンオペ子育てをすることになり、編集を続けられないと薫が仕事相手の作家・大河に退職の報告をしに来るところから始まります。
    薫の元奥さんが結構酷いです。
    置き手紙にあなたそっくりな子供もいりません。さようならって…。
    しかも最後まで本当に出てきません(1巻では)!
    薫のあまりの大変さと、壊滅的料理(コンビニ弁当を子供に食べさせる)に見かねた大河が実の世話を申し出ます。

    世話を始めていきなり大河が実にやられてます(笑)
    大河が実に買い与えた服がどれもこれも可愛いw
    たしかにヤマヲミ先生の描かれる子供って可愛いんですよね。
    個人的に子供で実だと、「赤ちゃんと○」を思い出します。
    声もアニメの実の声で再生されてしまい、余計に可愛く感じます。

    読者にはとっても分かりやすく薫のことが好きな大河にキスされ、困惑する薫。
    プライベートでも仕事でもお世話になって感謝してもしきれない大河にお返し的な…いや、薫的にはお詫びセ○クスを敢行。
    いや、薫は感謝以上の気持ちがないんだよね。大河を喜ばせたいばっかり。
    自分の気持ちがそこに全然ない。この後絶対トラブルになる予感しかしないんですが。
    読者の方が心配してしまう展開でしたが、杞憂でした(笑)

    好きになりすぎて逆にすれ違い展開になるとは…。
    まぁ好きになっちゃうのは分かるけれど、結構スルッと好きになったなぁという印象で、もう少しそうと分かる描写が欲しかったです。

    大河と別居するためマンションに戻る際トボトボ歩く実や、ガオちゃん(大河)にバイバイする実が可哀想で見てられません。
    さらに実の心からの叫び…。ここでようやく背中を押され自分の気持ちを伝えた薫。
    この作品…もう主人公は完全に実ですよね。ヒロインでありヒーローでもある実。
    最高でした。
    真の主役2人がちょっと霞んでしまって、これはBLとしてどうなのか? という疑問は残りますが(笑)

    ラストはラブラブハッピーエンドで満足。
    こんなにガッツリハッピーなのに、続編があるとは。
    何が起こるのか…逆に心配です。
  • キーミスティックアンダーカバー 【電子限定特典付き】

    喃喃

    女性物の下着を履くBL最近多くない?
    ネタバレ
    2024年7月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 男なのに女性専門下着ブランドでバックスタイルのみのモデルを務める晴人と、最近注目の人気モデル真白のお話。

    最近女性物の下着履くBL多いですね。
    何だか毎月読んでる気がしますw
    ただ、男性と女性って骨格や肉の付き方が違うのに、バックスタイルだけとはいえ、女性物の下着のモデルが成り立つのかなぁ? という疑問はあります。
    まぁ、正直冒頭晴人が登場したとき普通にモブだと思った(酷いw)くらい普通のお顔だったので、バックスタイルのみは正解なのでしょうが、私は下着は正面からも見たい派(笑)

    そして真白…。
    登場からいきなりクズ男すぎるんですが?
    お尻触らせてからの素○からの撮影&脅迫。
    ラブに繋がる要素皆無!
    晴人はイケメンと評していますが、私にはデコの広い尻フェチ兄ちゃんにしか見えません。
    将来危なそうとしか…(笑)

    その後、一緒にモデルの仕事をすることに。
    エロいけど、真白が晴人の脚持ってるシーンとか、本当に男ってバレない? ってこっちの方が心配になります。
    その後当然ながら(?)エロ展開となるも、すれ違いがあり真白から音信不通に。

    いや、真白さんさぁ…。
    いくら晴人と彼の友人の仲を誤解したと言っても、自分だって告白とかしたわけでもないのに、その態度は酷くないか?
    せめて自分の気持ちを伝えてからやさぐれて欲しいです。

    それにしてもカラー絵では全然感じませんでしたが、モノクロ絵はちょっと古臭い気がします。
    目の中に文字と記号を入れるセンスが昭和…。

    ラストは失恋した晴人のお尻のコンディションが悪すぎて、居ても立っても居られなくなった真白が晴人の自宅に突撃するという、ストーカーもビックリな展開。
    いや、これがきっかけとなって誤解も解けてラブラブ良い話風で〆ているけれど…ダメでしょ(笑)
    まぁ、これが許せる晴人と真白はお互い様、良いカップルなのでしょう。

    本編の他に別の短編が1本掲載されています。
    男娼と千夜目のお客のお話。
    これ以上広げようもない話だとは分かっていますが、ラブラブハッピーな結末も見てみたかったなぁ。
    しんみりした気持ちで終わります。
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