このレビューはネタバレを含みます▼
作家買いです!”わたしは真夜中“”恋か破壊か“などなど糸井さんの心の機微に触れる深いストーリーが好きです。今作はヨーロッパの田舎町が舞台。妹の店のコックのアヤ、人探しから記憶喪失になったリネア、かつては恋人であったが突然姿を消したサイラス。この3人が織りなす数奇な運命が切なくも儚く美しかったです。アヤの人を愛する心と優しさが今は亡きサイラスとリネアの傷ついた心も救ったのかなと思います。”ただ生きる“ことに光を当てたストーリーには胸が苦しくなりましたが、前向きに強く生きる人々のエネルギーにも力をもらいました!アヤとリネアのずっとそばにいる関係は尊く幸せにいてほしい。重く残る余韻が心地よく感じた素敵な作品です。好きだー