ラプンツェル王子の通い妻
」のレビュー

ラプンツェル王子の通い妻

小中大豆/麻々原絵里依

話としては面白いがイマイチハマらない

ネタバレ
2024年7月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 話としては面白いです。でもあまりにも攻めが格好悪い。
変人の画家×通い妻的サラリーマン年の差カップルものです。前半はひたすら攻めが自分の生活を好きなように生きていて受けが可哀想で、後半は別れを告げた受けを攻めが追い縋って落ちぶれて、最後は再び結ばれるというお話。
基本的に攻めが後悔する、受けのために心を入れ替えて迎えに来る、みたいな話は好きです。しかしこの作品はそれでも復縁しない受けに攻めはどんどん変態じみて、落ちぶれて、生活もままならなくて…というのがあまりにも格好悪い描かれ方をしているので、スカッととはならなかったです。完全にストーカー化してますし、もちろんその重い愛を受けは嬉しく感じてるので良かったねではあるんでしょうが…流石に部屋に受けの絵をびっしり飾る攻めはちょっと。もはや生きるのを諦めてそうなんですが、お風呂とか入ってるのかな?汚そう……と思ってしまったので、そんな攻めをBL作品で見たかったか?と言われると個人的には疑問でした。

改心するのもいいですが、もう少し攻めは格好よく描いて欲しかったです。あと当て馬的に出てくるモデル、性格がキツイのですがざまあも無いし。
話や文章としては流石の作者さんの手腕、と言った感じでするすると読めましたが、好みの話ではありませんでした。
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