このレビューはネタバレを含みます▼
しつこいんですよね……。母親の自分とエルヴィラに対する態度の比較。最初の頃はエルヴィラの我儘を擁護する母に対するファナの恋しさや淋しさの想いに、ぐっと来て、涙を浮かべてしまいましたが、作中、似たような場面の描写が何度も何度も何度も出て来てしまう。ちょっと話が進んだかと思うと、またエルヴィラの話を蒸し返して来る。いい加減にして欲しい。しつこい。そしてシエルとファナ父子。似た者同士ですよね……この二人。二人そろって頭が固い。人は一度の過ちを、永劫許そうとはしてくれないのか。それは例え世界が壊れても、譲れない物なのか。歩み寄り、和解という選択はないのか。この父子の頑固さに閉口します。ダメだこの父子……何とかしないと。ましてやベルンハルトは前世の事など知る由もなく、ファナに惹かれているのに、一方的に妹とくっつくべきーと逃亡を画策するファナにイライラ。そりゃないわ。そして、だらだら長引く話と巻数。そこまで引っ張る物語なのか疑問に思いました。オレンジジュースもしつこいなっ。各所、似た描写が本当に多い作者で話がなかなか進まないですし、まあ、リタイアです。