魔道祖師
」のレビュー

魔道祖師

墨香銅臭/鄭穎馨/千二百

魏無羨が最高

ネタバレ
2024年8月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初から最後まで面白い最高の小説です。楽しいことと辛いことの振り幅が大きいですが、物語の始まりが辛い過去を超え13年後からなので心の準備が出来て助かります。
ミステリー&サスペンスなストーリーの面白さと、なんといってもキャラクターが魅力的な作品で、主人公の魏無羨なんかは台詞の全てが大好きです。唯一無二のキャラクターですね。他のキャラクターたちも、こういうタイプと単純にカテゴリで分けることが出来ないです。キャラクター設定が細部まであり、キャラクターの人生一つ一つをしっかり感じます。キャラクターが生きています。
三年前に拝読しましたがいまだに何度も読んでいて面白さが色褪せないです。
いろんな物事の結果が積み重なり、最悪の結果へとなってしまいましたが、13年後にまたいろんな物事を積み重ねていき、過去に傷を負った人たちが、前を向いて生きていけるようになりました。
藍忘機の宇宙のように広い愛、魏無羨にこそ相応しいです。イタズラ好きな魏無羨に藍忘機がどんどん心を乱されて好きになっていくのが分かりました。魏無羨を好きにならないのは難しく、藍忘機への魏無羨の態度はかなり罪深いものだと思います。
4巻では想像以上に仲良くなり、本当にありがたかったです。藍忘機本当に良かったねの気持ちです。魏無羨に何をしても許される唯一の男です。
金凌を筆頭に子供たちと魏無羨の絡みも大好きです。あんなふざけているようで最強で面白くて悪くて優しいお兄さんが居たらたまりませんね。
蓮花塢へ行き江澄と魏無羨と金凌が話していたり、藍忘機と魏無羨の夜狩だったり、平和なだけのお話を外伝などで読めたら最高です。
魔道祖師は綺麗に終わっていますが、魏無羨は本当にいつまでも見ていたいキャラクターです。
薛洋の話も特に好きで、子供の頃に曉星塵に出会えていたらなと思いながら薛洋の話を読みました。
素敵な作品を世に出してくださる墨香銅臭先生には本当に感謝です。翻訳もとても素晴らしいです。
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