溺れる花火
」のレビュー

溺れる花火

峰浪りょう

ネットリとリアル

2014年5月16日
こういうドロドロしたの好きです。
実際の性欲ってこんなものなんだろう。一度してしまったら、あとは簡単にできてしまうもの。
そんな感じがします。
主人公は男性マンガにありがちな、悪意が無く、優柔不断で女性のペースにどんどん翻弄されてしまうタイプ。
でも登場人物のそれぞれの個性は至極現実的な気がします。
自分の欲望に正直でリアルに自己中心的。
相手に対する愛情よりも、存在せするのは、殆どが執着。
ネトっとした嫌な心情は伺えますが、本質的に相手のことには皆淡白です。
恋愛なんて、このぐらい自分勝手でもいいのかも…。そんな風に感じてしまいました。
ラストが後を引く感じで、読み終わった後も何かしばらく考えさせられます。
ドロドロが好きな人、オススメです。
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