君と宇宙を歩くために
」のレビュー

君と宇宙を歩くために

泥ノ田犬彦

途中で怖くなる部分がありました。

ネタバレ
2024年8月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻の内容に触れるのでネタバレを含んだレビューとさせていただきます。小林くんの葛藤というか自分が何で悩んでいるのか、何が原因でミスを起こしているのか分からず苛立つ部分に共感してしまい、だんだんと怖くなりました。特に天文部のみんなと星を見に行く際、靴紐を結んだことで置き忘れてしまった星座早見表(名前が違ったらごめんなさい)を指摘され、興味なくても無くさないで、的なことを言われてる場面では自分の手が震えました。興味のある・ないで忘れてしまうわけではなく、ぽっかりと記憶が抜けてしまう様な感覚。気をつけてようとすればするほど自分ルールの様なものが増えてしまい、がんじがらめになる。共感性羞恥とは少し違う、共感性恐怖?のような…ただ、他のレビューにもありましたが、誰しも大なり小なり悩みを抱えていて、それが誰かの少しのきっかけで変わることもある。一方的な場合もあれば相対的に変わることもある。作品の大枠は自分の特性を前向きに捉える、ということなのかなと感じました。テーマがテーマなので元気な時にしか読めないかもしれないですが、続きを楽しみにしています。
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