嫌われ者の転移者は、出戻った異世界で溺愛される
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嫌われ者の転移者は、出戻った異世界で溺愛される

てんつぶ/白崎小夜

思い出すと恥ずかしい事はだれにもある

ネタバレ
2024年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ もう自意識とか凄い時期があるもんね。親のこととか色々あったときに、いきなり異世界飛ばされて、そこで自分だけが能力なし、とか。辛い。優しくされても惨めになるし。虚勢張るしか自我が保てない時期があるのだ…。グリズももうちょっと当時に違うアプローチしてあげてたらねぇ。自分がロリコンかも、という戸惑いもあったのか。共感性羞恥が働くかもと思い中々読めてなかったお話だったけど、可愛い黒歴史で大丈夫だった。そんな態度になるまでの心をわりと丁寧に描写してあったからかな。その時期を過ぎればちゃんと反省もするし。現実世界でもそんなにイジらないでくれ。コミカライズで職場の同級生女性に過去を嘲笑われてて、なんとか遣り過してたのが一番読んでて苦しい場面だった…。心が痛い…。ファンタジーの中にある一コマの現実描写がこんなに抉るなんて。グリズと再会してからはもう安心の展開。ただ話の展開として悪役が一人で嫌な役回り背負わされた感じがして若干可哀想かも。番外編ももう少しいい相手でもよかったかも。
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