このレビューはネタバレを含みます▼
互いに大きな過去の傷を抱えながらそれでも二人で過ごしていくなかでその傷と向き合っていく、というテーマとして重たいものが大筋にありながらも読みやすく感じるのは前半は受けの、後半は攻めの過去と丁寧に物語が開示されていくからだと思います。
そしてこうした人間ドラマの側面ばかりだと正直胃もたれしてしまったり、もどかしく思ってしまう事もありますがとにかく随所に挟まるベッドシーンが良い意味でBLであることを忘れさせないでくれるので助かります笑
とにかくめっちゃえっちです!
また過去が重たくあるだけで、現在の彼らを阻む障壁が特に現れずストレスがないのも良い。彼らの暮らす環境や友人関係も明るく健全で素敵です。
当て馬的なモブも特に居ないのでそういう闇落ち寸前描写や無理矢理展開などが好みの方には物足りないかもしれませんが、ただひたすらメインの二人が幸せになっていく姿を見守りたい甘々を求めてる方、おすすめです!しかも長々続かず14巻できっちり完結するのも最高。