どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます 【連載版】
」のレビュー

どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます 【連載版】

セレン/碧貴子/すらだまみ

やめとけこんなクソ男

ネタバレ
2024年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作戦は悉く失敗するし脇が甘いし足元掬われるし……かつてなく頼り甲斐のないヒーローでした。主人公に対する愛情もさして感じられず、軟禁してひたすら情事に耽る。「劣情を抱く=本物の愛=婚約者を愛している!(要約)」とヒーローの独白が挟まれますが、婚約者というより娼婦みたいな扱いをするのなーと薄寒くなりました。一方、ライバルの女とは清い関係でありながら、彼女をとても可愛がっている。「妹のように大切に思ってる」などとほざいており、お前そっちの方が愛なんじゃね?と思いました。
危機に瀕した主人公が魔力暴走した時は、主人公のもとへ駆け寄らず、真っ先にライバルの女を抱き上げる。婚約者に蔑ろにされ続けてそんな事をされたら、そりゃー死にたくもなるわ。んで絶望して身投げ。
そして目覚めると、ヒーローから「やだやだ!婚約破棄なんてしない!本当は好きなんだ!」と求愛()され、あっさりと絆される主人公。正気か?
ヒーローに事情があったにせよ「妹みたいな女」を愛でる男を好きでい続けられるって、主人公は被虐趣味でもあるのかな…。
愛する婚約者を害そうとした女に最後まで温情を与えるヒーローも気持ち悪い。自分の婚約者が殺されそうになったんだよ?それなのに庇うって、それこそ本物の愛だと思うんですけど違いますかね汗
最後の主人公とライバルの和解的なシーンも都合が良すぎて気持ち悪かったです。
いいねしたユーザ15人
レビューをシェアしよう!