後書き集まで加えた宝箱みたいな１冊

各タイトルとページ数は、試し読みの目次で確認できるので省略しますが、一点注意を…GAPS/Anyway・GAPS/EVEN・g&d・g&d/Valentin's Dayの４作品は、現在は販売終了になっていますが、番外編という形で出ているので重複します。
もちろん（?）私は重複していますが、そんなの全然気にならないくらい他が最高でしたので、何の問題もありません。中編の読み切り２作品は、絵もストーリーも洗練されていて素敵でした。先生の描かれる絵は、細過ぎず太過ぎず適度な線で数も少なめだからでしょうか…スッキリした中に爽やかなカッコ良さがあると思います。ストーリーも、視線や無言の吹き出し・コマ割などで、小説でいうところの「行間を読ませる」感じで、映画かドラマを見ているような雰囲気や流れが感じられました。これらの要素が合わさって洗練されたイメージを持つのだと思います。
私は、てっきり『GAPS』は完結していると思っていましたが、勘違いでした。軽い後日談のような短編もあって凄く嬉しかったし、（完結してると思ってたくらいなので）続編の内容が全く想像できませんが、だからこそ期待値が上がるというもので…希望を持って待ちたいと思います。
『DOGS』は、斉藤さん意外は通常運転という感じでした。斉藤さんだけ、いつもに増して独占欲・嫉妬が凄くて、でも全然顔には出てない辺りが可愛いと思いました。
先生のファンの方には、宝箱みたいな作品です。