ほどよくリアルほどよく非現実、つまり良作

ネタバレ

2024年8月28日

このレビューはネタバレを含みます▼ 実はあんまり期待せず試読。
格別ユニークな設定でもないのに新鮮な印象で、そこが気に入って購入。
いいものを読んだと思いました。
良さを説明するのが難しいなぁ…でも、しつこくリピート読みしてます。
スパダリ苦手、底抜けに優しい人も苦手、という読者には合うと思う。
優しいけど、ありえないほどでない。
主人公(攻)が、隣人(受)に騒音クレームを入れて出会うのですが、攻はあんまりブチ切れたりしないし乱暴じゃないため、するすると仲良くなる流れ。
よくある流れのようでありながら新鮮…！という不思議な感覚。
「よくあるようで新鮮」というのは後半のスピンオフも同様でした。
どのキャラクターも、ほどほどに弱く、結構優しく、かなり可愛い。
ストーリーも、音楽やカメラでいきなりうまくいったりしないで終わるのがよかった。
リアリティがあるようで、ほどよくフィクションの都合よさというか、読後感の気持ちよさがありました。

デビュー作だそうで、今後も楽しみです。

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lucky さん

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