右手に指輪をする夫
」のレビュー

右手に指輪をする夫

樹ユウマ

モヤモヤする結末

ネタバレ
2024年9月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵が上手で話もサクサク読みやすいのに評価が低い(私だけでなく全体の)のは、ひとえにシタ側の人達が誰ひとり制裁されずに終わったからでしょうね。
まず諸悪の根源、木暮先生。奥さんが認知症になってから不倫をやめても遅いんだよ。奥さん可哀そうに。10年も苦しんで、認知症になってからもカナエの記憶は頭の中に残っていて。木暮も認知症になってしまえ。
カナエ先生。途中で生い立ちが明かされたけど、全然同情できない。確かに一時期、貧乏アパートに引っ越す羽目にはなったけど、大学の学費は父親が出してくれたし、いつもきれいな服着てたし、別荘もフリーで使わせてもらえるし。子どもが産めない体になったことも、不倫DNAが途絶えて良かったとしか思えなかった。
そして拓也。元カノの名前を娘につけたことは言うまでもないが、私は、元カノとのペアリングをつけ続けるために「おじいちゃんの形見なんだよー」とブリッコ演技していたことのほうがキモかった。なんでこの男が許されて、最後には子作りまでさせてもらえるのか。
あと、娘の名前は変えちゃえば良かったのに。4歳前後の子どもなんてまだ物心ついてなくて、元の名前なんてすぐに忘れてしまったのに。
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