このレビューはネタバレを含みます▼
世間に疲れた身体と心をリフレッシュするために山に登ってたのかと思ったら、結構ドロドロな気持ちを抱えたまま山頂で傍観してる山本くん(受)が愛おしい。
会社で同僚の失態を被らされそうになっても、そのドロドロを飲み込んで頑張ってる姿は胸がギューっとなりました。
感情を吐き出すことが上手くできない山本くんの唯一の逃げ場が山で…そんな山本くんの前に現れたのがクマの様な大柄な熊飼(攻)。
体力に自信あり過ぎて山を舐めて登ってしまった結果が、瀕死の状態で、山本くんが小屋に立ち寄らなければ低体温になり危うくサヨナラするところだった…笑。
山本くんという救いの手が差し伸べられて、熊飼は一瞬で恋に落ちたよね(後半、何故そんなに山本くんが良かったのか理由も分かって納得)。
山本くんは、山では師匠と尊敬されても下山して会社に出社してしまえば底辺リーマンに戻ってしまうというネガティブな感情をずっと抱えたままお話が進んでいくので、熊飼が猛アタックしててもなかなか素直になれない切なさはあります。
でも熊飼と出会ったことで山に登り山頂で迎える景色が、これからは違ってくるんだろうな〜と最後は温かい気持ちになりました。ほっこり。