このレビューはネタバレを含みます▼
いやぁ、よかったな。
表題作は、DKの話だけど、ゲイの笠やんが気のある感じの友だちに刻はしたらキモがられ、中学でアウティングされた。転校して高校に上がり、またしても友人間でアウティングされた。
が、次の日から友人のひとり、あまり話したことのない友人が普通の友だち付き合いをしてきて、腹立まぎれに、「俺が好きだって言っても大丈夫なのかよ!」と脅したら?、なんと、「両思いだ!」となり、付き合うことに(笑)
全然好きじゃないのに、好かれてエチまでして。罪悪感に苛まれていたとき、傷つけて別れようとしたら…
高校生くらいは、友だちの関係が重要で、トラウマのある方は離れて孤独になることを選ぼうとする。
恋人と友人、大事なものが取り戻せる話。いいなと思った。
2つ目のワンダフルライフは、ノンケ同士のお話。なので、現実的にどうかなぁなんて野暮なことを考えたけれど、心の運び方が上手いなぁと思った。
人に好かれて嫌な気にはならないだろう。よくノンケ同性で「キモっ」とか、前作みたいなのあるけれど、あれって反動形成か合理化なんだと思うんだよね。
心を守ろうとするってことは、自分に気づきたくないからも、あるのではと。
その点、こちらは迷いながら向き合った。
そういうところがいいなと。大人だと、すぐエチいくだろうし(笑)、順当。
恋に年齢は関係ないし!