絶望令嬢の華麗なる離婚~幼馴染の大公閣下の溺愛が止まらないのです~
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絶望令嬢の華麗なる離婚~幼馴染の大公閣下の溺愛が止まらないのです~

高槻和衣/馬籠ヤヒロ

華麗なる離婚はなぜ1回目にできなかった?

ネタバレ
2024年9月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料の1巻だけを読んでの感想を。

……この作品、設定がとっ散らかっていませんか?白い結婚からの離婚を夢見て3年も耐えた無力なヒロインが回帰したからっていきなり賢くなる?無駄な3年間、彼女の両親と仲良し幼馴染は何してた?そもそも何でこんな愚かな政略結婚が成り立った?辺境伯が賢い領主設定ならば娘の結婚はこんなことにまずならないよね?だいたい折角回帰したのに何でそのまま結婚したの?どう考えても結婚自体回避できたでしょう?この悪役2人と関わること自体時間の無駄じゃない?

作者が流行りの異世界回帰ものを書きたかったことは分かる。それならばまずは背景を徹底させよう。悪役2人や取り巻き貴族のレベルが低過ぎて、作品と国全体のレベルも低く見えるから、もっと普通の人間レベルまで上げて欲しい。嫁ぎ先の侯爵家の破綻も、当主交代からの方がまだ政略結婚の意味が見えてマシ。幼馴染のヒーローもこのままでは無能同然なので、当時から力のある大公ではなく、出生が複雑な成り上がり設定にしてみるとか。

とりあえず1巻を読んで思ったことは、「親しい人達さえ助けてくれない結婚3年間がなぜ存在するのか分からないし、回帰後の人生の選択も理解できない」だった。2巻からはお金がかかるのでここでリタイアします。
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