緑土なす
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緑土なす

みやしろちうこ/user

切ない想いからの

ネタバレ
2024年9月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼い時に事故にあい、王族を批判する学者に拾われ、徹底的に学者の教えを叩き込まれ、人目から隠すように育てられたラフォスエヌは、唯一麓の村で交流のあった夫婦から、勧められて辿り着いた王都で、今世王に拝謁。そこから今世王レシェイヌに兄と血族の本能で見出され、求愛され襲われてしまう、すごい展開ですが、この一族は荒野を豊かな緑土に変える力をもつ精霊などに近い存在と考えれば、人間での血縁関係と切り離せる。だから、1人残ってしまったレシェイヌが兄であるラフォスエヌを見つけた時の心情は理解できる。ラフォスエヌも、事故当時身につけていた、王族しか使えない色の幼児服が住んでいた小屋からの発見されたことで、自分が王族のひとりだった事実を受け入れることができた。本編は2巻で終わってるのかな。今世王の抜きん出た異能で、ラフォスエヌが懐妊出産の展開もあれば良かったなあと思います。💕
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