悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~
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悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~

白梅ナズナ/まきぶろ/紫真依

感情移入しちゃう

ネタバレ
2024年9月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 普段はレビューなんて滅多に書かないのですが、感情が爆発しそうなので吐き出したく書き込み。
最初はとにかく悪役令嬢モノを求めて一巻だけ…と思っていたら、いつの間にか最新刊まで購入。
所謂普通の悪役令嬢とは少し違った作品なので、悪役令嬢モノを見飽きてしまった方に是非オススメしたい作品です。
ゲームでの悪役令嬢レミリアを救いたかっただけの心優しいエミが、悪意をもった主人公ピナに陥れられる様子はとてもじゃないけど心が痛すぎて、じっくり読みたいのに直視できなかったです。何度読んでも直視はほぼできないし心が痛みます。
エミの周りにいた人物も、薬のせいとはいえ善でしかない純真なエミを、どうしてあそこまで虐げられるのかと怒りを覚えてしまうほど。
まあすべてレミリア様がエミを守っている時点で、お前らに輝かしい未来など待ち受けているわけはないだろうバ〇め!という謎の取り巻き感を味わいつつ熟読。
途中から登場する魔王アンヘルが、ひとりですべてを背負って同族を葬らなければならなかった数百年はさぞ苦しかっただろうと、話を読み進めるごとに涙が溢れてきます。
(エミのためではあるものの)アンヘルをはじめとした魔界を救ってくれたレミリア様に感動。
魔族の子が浄化された大地を駆け回るところもまた印象的で、目の周りをベショベショにしながら読んでしまいます。
自分自身感情移入しやすいタイプではありますが、とくに魔界のお話は泣けるところ。
キャラクターひとりひとりがとても生き生きと描かれていて、これまでに購入した悪役令嬢モノのなかで一番読み込んでいる作品です。
これからの展開が楽しみすぎて、最近は毎日一巻から最新巻まで熟読しています。
はやく続きが読みたい…!
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