このレビューはネタバレを含みます▼
1、2巻はよかったです。正直なところ、あともうちょっと掘り下げて欲しいところ(スキャンダル出されちゃうところとか)やSMとしてはソフトすぎるかなというところもありましたが、作者さんの色として受け入れられるレベルでした。
でも3巻でびっくり。まずあまりにも絵柄、というか普通に絵とコマ割りが下手になっている。1巻とかは人体をよく学んだ人の絵の上手さがあったのに、3巻は手抜きではそうならんだろ!!ってくらい人体やコマ割りに素人臭さを感じました。線も細くて繊細だったのに太くなっており、作画担当が別人になったかと錯覚するほどです。アシスタントさんとかが変わったとか…?真相は闇の中です。
また、ストーリーも説明不足が際立っているように思います。なぜリオは池田を好きになった…?なぜ池田はリオを好きになった…?特にリオが池田を好きになった理由が「一人が苦しいから自分のことが好きなこの人でいいか」ってことにしか見えません。リオのお兄さんに関しても、弟に手を出そうとしたこと、現在のリオへの態度、何もかもあやふやでちゃんと話をつけずにぶったぎった感が否めず「本当にそれでいいの…?」となってしまいます。池田のエピソードも、過去に佐々木に酷い仕打ちを受けたとは言え、長い間探し回るほどのことではないのでは?と思ってしまいます。もっと池田の佐々木への異常な執着心を描いてくれたらそこら辺に説得力が増すのでは。そしたら池田が佐々木と再開した時にももっとなんらかの心情の変化などを描けるでしょうし。
3巻は買わなくてもいいと思います。