鏡の迷路
」のレビュー

鏡の迷路

春原いずみ

しんどくてちょっと流し読みしました

ネタバレ
2024年10月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 吉永先生に試練が訪れます。マジでガチの試練過ぎて、胸がキリキリと締め付けられ、途中からしんどくなってまともに取り合ってるとアカンなる…と思い、流し読みで読了です。このシリーズは2人の穏やかな一日みたいな、そういうのないみたいです。とにかく新しく補充されてきた春谷先生がバリバリの人で、吉永先生はどんどん居場所なくなって行くような、追い詰められていくサマがリアルすぎて、脱落しそうになりました。これ初出97年とかみたいなんで、相当古いんですけど、春原先生初期はこういう作品も書いてたんだなあという感想です。前の巻ではすごく頼りにされて、人気な先生という側面ばかりプッシュされていましたが、人生良い時もあればとことんまで落ち目になる時もあるよな、ということを噛み締める展開です。特に、看護婦からの嫌味というか、陰口がキツかった。だから女は嫌いなんだよ〜とゲンナリするよ。もちろん男社会だってネチネチして嫌〜な男いるだろうけど、自分自身女だから空気感というか、雰囲気がリアルに伝わってくるんだよね。BLでそこ読みたい感じじゃありませんでした。しかも、受けから回されてきた復権、自分の力不足によって春谷先生に回すことになったり、それによって余計病院の中で攻めの居場所がなくなったり、受けとの関係もドン底まで拗れて泣きたくなります。受けと副院長との関係もなんだか怪しく思えてきて、何もかも信じられなくなる攻め。最後には春谷先生とお互い認めあう関係に落ち着きますが、わたしは春谷先生自体もう苦手だ…本当にラストのラストまで攻めは苦しみ抜いておわります。カッコいい攻めはいません。とにかく闇の中で必死に手探りでもがいてる攻めの姿が続きます。しんどかった。
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