どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
」のレビュー

どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

セレン/碧貴子/すらだまみ

最後まで理解できなかった

ネタバレ
2024年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 星2.5。

完結ということで最後まで読みましたが、結局本を閉じた今でも王太子の思考回路を理解することができませんでした。

理解不能なキャラクターなんてこの世にごまんといますが、この王太子は特殊です。始まりから終わりまで、一体何がしたかったのかが本当に分からない。願望、思考回路、本音、行動、それらがてんでバラバラ。ちゃんと漫画内でそれらを明記しているはずなのに、なぜだかぼんやりとしていて頭に入ってこない。

恐らく展開優先でキャラクター作りをしたせいで、王太子の設定がおかしなことになったのでは?「ヒロインを愛していると自覚しているのに、その彼女を敵視する令嬢に妹的愛情を抱く」なんて設定は流石に無理やり感が拭えない。これは展開優先で王太子の人格を設定したゆえの不具合だと思う。それを説明しようにも作者本人がきちんと理解できていないから、その部分が終始ずっとぼんやりしたまま。あまりにもズレが目立つから、レビューで指摘している人が他にもいるほどです。

それだけで評価を下げる結果となってしまうなんて実にもったいない作品です。
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