悪役令嬢ルートから解放されました! ~ゲームは終わったので、ヒロインには退場してもらいましょうか~
」のレビュー

悪役令嬢ルートから解放されました! ~ゲームは終わったので、ヒロインには退場してもらいましょうか~

みなと/吉たか結衣/霧夢ラテ

キメ顔にホラー表現は余計

ネタバレ
2024年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 乙女ゲーム世界でで転生ヒロインが王子と婚約し、元の婚約者の悪役令嬢とも仲良しの大団円EDを迎えた後の悪役令嬢側の話。これまではゲームの強制力による茶番でゲームが終わったことにより強制力がなくなったことで悪役令嬢が自我を取り戻して行動していく。EDを迎えるまで自我が失われゲームシナリオに動かされていたというところが新しくて面白い。ゲームに出てこなかった悪役令嬢側の家族がゲーム開始時期から人形のようになって心配しているシーンもあり、ゲーム外の人間たちはゲームにかかわっている人たちの変貌に実は戸惑いを覚えていたのも凝っていると思う。それはゲーム内に出てきた人たちにも当てはまることで、多分EDで転生ヒロインと王子の婚約を認めていた王、王妃も強制力から解放された後、なんで悪役令嬢との婚約破棄を認めたんだ?彼女の家敵に回したらやべーぞって焦っているのが新鮮。王子もあれ?なんで婚約破棄したんだっけ?ヒロイン好きだから?だよな?みたいに戸惑いつつヒロインとの愛を貫こうとする。ヒロインは大団円のはずなのに悪役令嬢の態度少し違うよね?なんで?と困惑気味。EDまでが茶番と覆し、婚約破棄した意味わかりますよねぇ?と悪役令嬢家族の巻き返しが面白いです。諸悪の根源は強制力を敷いたシステム側と思うんだけどもどうオチを付けるのか。ゲームシステムは神的な存在なのでなんともならないのかな。話はとても面白いんだけど、絵がね…。ゲーム上で令嬢側から見て相手が「友達だよね」「どうおもう?」などの質問に強制的に肯定せざる負えない状況の気持ち悪さを表現したいのかホラー調のきめ顔を描いていて、あと解放された後もヒロインの底意地の悪さ?みたいなのを表現するのにもたびたび使われているんですがこれとても余計。他に表現方法あっただろと。普通に描いても気持ち悪さは伝わると思う。絵が足を引っ張り評価が下がりました。話はとても面白いのに残念。
いいねしたユーザ13人
レビューをシェアしよう!