夜の帳が上がらない
」のレビュー

夜の帳が上がらない

ばせう

不安が伝播してゾクゾクしたわ。

ネタバレ
2024年10月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「愛想が~」の続編。
も~~最高です。
帯のとおりの悩ましさですよ。
『その血の一滴まで飲み干したい』と妄想厨には聞こえたが?!
妄想しすぎなのであしからず。

前作はどちらかと言えば”柊”のターンでしたが、本作は”京介”のターンかも。
京介の心の中に潜む深くて深くて深い谷があるとは思いませんでした。
この渇望が満たされることはあるのでしょうか。

ばせう先生、みせ方が上手いなぁ~。
ちょろっちょろっと京介の危うさを読者にみせながらどんどん不安定さをこちらに刷り込んでくる。
完全に京介の不安が伝わってぞわぞわしてしまいました。

BL界で有名な愛し合うカップル(水玉調べ)ですが、もちろん今回も致すシーン色っぽいです。抱かれたい、抱きたい、満たし合いたい様がこうでなくちゃと思える良いシーンです。

両想いで深く愛し合ってるふたりなのに、こんなにも繊細で薄玻璃のように感じたのは私だけでしょうか。

続編をお待ちしております。
またぞくぞくさせてくださ~い!!

**1巻203ページ**
いいねしたユーザ12人
レビューをシェアしよう!