私は選ばれない
」のレビュー

私は選ばれない

鈴宮ユニコ/碧貴子/whimhalooo

嬉しい繋がり◎

ネタバレ
2024年10月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「どうせ捨てられるなら~」が大好きな私には、何とも嬉しいスピンオフ(!?)です。(作家さんは違いますが…)
本作ヒーロー・レオネルは前作(?)には出てきませんが、前作のヒーローは本作に出てきます◎
そっか~レオネルは、前作ヒロインの事を想っていたのね…イライラしたよね~あのダメダメヒーロー殿下笑 本作で殿下がレオネルにかけた言葉に重みがあるのなんのって笑
レオネルはあの二人を近くで見ててヒロインがヒーロー殿下にどれだけ酷い仕打ちを受けていたかを見ていたから、本作のヒロイン・クロエが気になった。二人を重ねて見た。
そして本作ヒロイン・クロエ。こちらもホント辛いヒロイン。長年の婚約者エルネストを実の妹ミリーに奪られる。妹は姉の婚約者に恋焦がれ、あろう事かその婚約者も妹に惹かれる。そして悲しいのが、クロエはエルネストを愛していたという事とエルネストはクロエには関心がないという事。父に厳しく育てられ感情を表に出さないクールなクロエと、甘やかされ感情豊かに育った妹ミリー。その感情と表情の豊かさにエルネストは魅了された。何とも皮肉な話。
長年の片思いを拗らせ、婚約者・特定の恋人を作らなかったが、体裁の為身を固めようとしていたレオネル。「妹に婚約者を奪られた」という烙印を押されもうこの先結婚は無理だろう、一人で生きていく覚悟を決めていたクロエ。そんな2人は利害の一致で契約結婚を決める。お互いに他に(想いが叶わない)相手がいるが、傷の舐め合いもできるだろうと…。
そんなところから始まる二人ですが、お互いに惹かれあってます。が、レオネルはクロエはまだエルネストを愛していると思ってるし、クロエはレオネルは自分を本当に愛することはない契約婚だと思い、見事に気持ちがすれ違います。
この先二人のすれ違う気持ちがどのように進んでいくのか、次巻が待ち遠しいです。最後まで見届けます!
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