ぼくらのへんたい
」のレビュー

ぼくらのへんたい

ふみふみこ

10年以上前月刊誌で読んでたエモい

2024年10月13日
紙で持ってますがデジタルで読めてノスタルジックです。心に残る名作。刹那的な少年期が青年期になっていく不可逆的な美しさ。変化する環境への適応、不適応、慣れ、脆さ、強さ、迷い、性の狭間でもがく子供達。耐えるにはあまりに過酷。ありのままの自分を愛されない愛されたい。消費される子供達この絵柄でなかったら読めてないようなかなりパンチのある作品。こんな話が描ける作者様の凄さ、少女性、4巻とか読みながら息ができないくらい辛くなってくる。汚されて傷ついていく様がただただ美しく辛く悲しい。どのキャラクターも純粋無垢で諦めきれてないからこそ傷つく。揺らぐ不安定だからこその強烈な美しさ。作者さまの性のない状態への憧れという作家性が大好きです。実写化無理なのでアニメ化しないかなぁと永遠に思ってます。
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