このレビューはネタバレを含みます▼
徹夜覚悟とのレビューがあったとおりでしたーー。ゆっくり読もうと思ってたのに、ページをめくる手を止められず一気に読みました。そして深夜に、明け方に、泣いたよ…何度も(涙)まじで切ないがすぎる😩◆前半の和馬の生い立ち。天涯孤独で、全てを「自分のせいで」と思い込んで育つ。そしてオメガへの偏見…学校という狭い社会の中だからこそ起きてしまう陰惨な暴力。ほんと、イジメは犯罪だよと思うわ…。凄まじい暴力描写が得意な某作家さんの作品読んでるのかと錯覚したくらい。不憫すぎて目をそらしたくなるほどの。咲也の屋敷でグラスを割ってしまった時のフラッシュバックも。ここに書き切れないほどの、これでもかと和馬を苛む出来事。そして起きてしまう事故。和馬は逃げた…起きてしまった事故をなかったことにするために。和馬ーーー。バカバカバカ。あなたいい子すぎだよー。そして再会のシーンはとても美しかったです。◆7年という年月。日本の法律では失踪して7年経ったら遺体が見つからなくても死亡扱いにできる。最初はそういう意味かと思ってましたが、作品の中で独自の意味がありました。◆個人的には咲也にもっとザマァがあってもよかったかな、と。事故のあと再会するまで、18歳から25歳の7年間、他の誰ともしてないみたいだけど。ストーリー展開の巧みな作家様です。読むならじっくり時間あるときをオススメします。ほんと徹夜になります😄