シュガードラッグ 【電子限定特典付き】
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シュガードラッグ 【電子限定特典付き】

頼長

みんなヤバくて、みんないい。

2024年10月16日
初めて見たときは表紙やあらすじが自分の好みではなさそう…… と思ったものの、試し読みでなんとなく惹かれるものを感じて購入したのが運の尽き、ズブズブの中毒にされるハメになった作品。
試し読みをして最初に思ったのは、1巻→「こんな髪型の攻めはちょっと」2巻→「こんなイカれた受けはありえん」だったんだけど、今となっては天木はあの髪型じゃなきゃダメだし、玉森はあの性格じゃなきゃダメです。
兎にも角にも、「特区」「主席」という設定がすごい。倫理も法律も通用しない閉ざされた世界と、そこに君臨する規格外の天才たち。マッドサイエンティストなんていう定型イメージの枠には収まらない、濃すぎる個性がめちゃくちゃ魅力的でした。そして、いろんな意味で人間離れした彼らの中に、ひとかけらの人間っぽさが見えるのがたまらなく愛しく感じます。
さらに、助手である春と陽介が、常識的で善良な一般人代表のように見えて、やっぱり彼らも主席とは違う意味で一筋縄ではいかないし、超絶デキる男! 厄介すぎる主席を相手に互角、場合によっては互角以上?に渡り合えるのがすごい。
脇役も含めてみんな優秀でヤバい、みんなヤバくてみんな好き。モブの命は軽い世界線なので慣れるまでちょっとしんどいこともあったけど、そこは特区というファンタジーワールドのお話だと思って割り切ることにしています。
個人的に、天木と玉森の関係性がものすごく好きで、2巻は特に萌え転げました。
3巻でようやく5人目の主席の名前が明かされたし、きっとまた新章を読ませていただけるものと期待しています!
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