このレビューはネタバレを含みます▼
1巻の天木×春のカップルの話が好きでした。天木の天才だけど人としてちょっと欠けてる部分を、包容力抜群のハルがでっかい愛で埋めていく感じがとても良かったです。お菓子ばかり食べてるピンク頭の31才児って超かわいいです。髪型もツボでした。
問題は2~3巻で、春の元カレに主人公がシフトして、倫理観がぶっ壊れた3人の狂気的な人間模様をただひたすら見せられて困惑。最後どう着地するんだろうとハラハラしながら読みましたが、陽介が玉森の下で必死に生き残ろうと藻掻く常識人に見えて実は一番頭おかしいことに気づき、東間は論外として、玉森の方がまだまともと言うか、この状況を受け入れて二人とも愛せる陽介やばい。狂気的な3Pが好きという猛者の方にはたまらないでしょうが、私は普通に陽介と玉森で完結して欲しかったです。天木と春も含めて登場人物全員どこかおかしいし、こんな男ばかりの閉鎖空間で最高権力者としてやりたい放題に君臨してたらそうなっちゃうよね、という世界観でした。設定はよく練られていて面白いし、興味深い内容でしたが、私には1巻だけで十分でした。1巻だけなら★5です。