積木の恋【単行本版】
」のレビュー

積木の恋【単行本版】

黒沢要/凪良ゆう

反映

ネタバレ
2024年10月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ やはり自分から生まれる作品というのは、ご自分のことが反映されるのか、凪良先生の話はほとんど全部生い立ちの不幸なものばかりですね。
漫画でも小説でも私は凪良先生の作品を読む時は毎回無意識に気合を入れている気がします。
そうでないと魂もってかれちゃいそうになるので。
あと弱っている時は読まないようにもしています。それだけ重いです。
この作品も例外ではありませんでした。もちろん重い=おもしろくないではありません。
ただひとつ今回の作品においては画力がいただけませんでした。線がガチャガチャしており目がチカチカし読み切るのに苦労しました。
好みの問題でしょうが、こちらの漫画家さんは私には合いませんでした。

★25.12追記&星の数変更
今何気なく2回目読んで、私何故この作品に星5をつけていないの??とレビューを読み返したら、そうか作画でしたか。
以前の自分は驚くかな、今回作画に味すら感じながら読んでいました。これで星5にしない理由がなくなりました。
1周目でも確か一番印象深かったのに何故かレビューで触れていないから今書きます。P151の、2人同じタイミングで笑っているあのシーンが大好きです。透は詐欺師でもなんでもなく何なら可愛い子どものような顔していて、加賀谷は相変わらず仏のような優しい顔で、胸がふわぁとなると同時に、これから起こるだろう試練を予測し苦しくなった当時の感情を覚えています。で、2度目でも同じになるもんなんですね。幸せと恐れがやはり胸に去来しました。
その後はもう涙なしには読めないです。
コートも無いまま雪の降る中出所した透を迎えてくれた加賀谷。この人はどこまで聡明で慈悲深いのか。自分の罪とも言えないような非をまず謝り、透の罪とは別問題だと言った。それでも離れようとする透を諦めなかった。神様に赦しを請う透。罪を償い出所した身、赦されていいしやり直して欲しい。というか加賀谷と付き合っている途中から最早精神は詐欺師ではなく後悔や葛藤が伝わってきたので、更生はこの頃から始まっていたように思う。
自分の居場所を見つけ満たされた透のふんわりした笑顔は加賀谷のそれと似ている。まだ20代、加賀谷とのたくさんの時間が残されていることが、辛いこども時代を送った透に同情せずにはいられなかった私の勝手な気持ちだけどとても嬉しい。
同時に隣の子が忘れられない。どうかあの子にも救いを…
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!