ワンルームエンジェル
」のレビュー

ワンルームエンジェル

はらだ

価値観が変わった。ありがとう。

2024年10月27日
どういう人生を生きたいか、についての価値観が変わりました。

「誰かに褒められる人生、お金のある人生でなければならない」「自分の性格はこうでなければならない。」
などの理想像やある種の強迫観念にがんじがらめになっていた私を抱擁してくれるような、優しく暖かい作品でした。

レビューという形で言語化すると、私の拙い表現のせいで作品が、陳腐で「消費されるもの」になってしまいそうで嫌なのに、この気持ちを忘れたくないから書かざるを得ないという複雑な心境ですが、天使と幸紀、他の登場人物のことを思い出せば、ぐちゃぐちゃなこの感情も優しく溶かしてくれるような気がします。

辛い、苦しい、逃げたい、悲しい、嫌い、憎い、諦め、暖かい、優しい、ありがたい、嬉しい、赦し、勇気、けじめ、、、神様が答えを提示してくれるわけでもなく、人はいろんな感情を抱えてその都度自分で答えを出して、または消化しきれずとも、人や物との関わりの中で前に進んでいくんだなと思いました。

またしんどい時に読み直したいです。
まずは、今を生きよう。
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