愛から一番遠い場所
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愛から一番遠い場所

せきとう

愛は免罪符にはならないけれど、

2024年10月30日
終始重苦しい世界観。読み終わったあと、はぁ〜〜(クソデカため息)でした。ドロッドロの執着攻めからしか得られない栄養素があるんですよ。そしてとにかく逃げて逃げて逃げる受けを追いかける攻めが大好物なもので……久しぶりにこういう物語が読めて嬉しいです。わたし的にはこの2人はアルファとオメガではなくてもこういう関係になったんではないかと。出会った時から2人が過ごしてきた日常を振り返ると性別、バース性関係なく攻めは受けのこと結局は愛しちゃったと思うし、やり方さえちがければ普通に愛し合えた2人になれたんじゃないかなって。そこがすごく切なくて。愛は免罪符にならないという受けのセリフがありますが、それでもどうしても手に入れたかった手放せなかった攻めが本当に好きすぎました。脇役で出てくるおじいさんの元さんがとても良い人で「その人しか愛せない、そうないと死んでしまう。そんな存在もいると思う」という言葉がとてもずっしり、そしてしっくりくる表現でしたね。そういう執着攻めが理想なんですよっっ!!!(胸熱)救いがないようであるような、愛がないようで愛しかないような、決してハピエンでもバドエンでもないけれど、希望はあるようなこの物語にはピッタリな終わり方でした。単話でもいいので、その後の2人が見たいです。少しでも心が通い合った2人が見たい。お願いします!!!
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