「好き」が錆びるその前に【シーモア限定描き下ろし漫画付き】【コミックス版】
アオヒトヒラ
このレビューはネタバレを含みます▼
『あいつと俺の「好き」の顛末』のスピンオフと知らずに読んだ。スピン元は割と前に読んでよう(レビュー書いていると記録になっていいw)
このお話は割と痛い。高校生のとき、ゲイであることを否定されないだけで「好き」と勘違いした。相手は、興味本位で準備もせず乱暴に襲ってきて、痛みを伴いながら、身を委ねた。相手は、セック ス好きならいいじゃんと友人を引き連れ、複数で襲った。
性被害に遭うと、人によっては自分を無価値に感じ、そのときの状況を忌みながら再現し、快楽を求めてより不特定多数と関係を持つセック ス依存症になることもある(全部の人ではない)。トラウマが生み出す産物。
央は、昼と夜の顔を使い分け、日夜自分を大事にしない。出会った20歳の学生に大事に、心配されるまで、愛を信じず他人を信じず。
出会えてよかった。おそらく、痛みを伴うセック スも顔も知らない相手とのセック スも必要なくなるだろう。
今回、加害者は違う形で制裁を受けたが、人の人生狂わせたことを知って欲しい(罪悪感の欠片もないだろが)とまぢで思ってしまった。
最後はハピエン。心の澱がなくなった、ほんとのハピエンでよかった。
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