夜明けに手をつなぐには
」のレビュー

夜明けに手をつなぐには

井ノ宮みや

陽に光る君

ネタバレ
2024年11月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家庭事情が複雑な夜舟は、早くから自立し、国立大学、大学院へと進みながら、世界を旅して、ライターやバイヤーの仕事もしている。

たまたま見つけて入ったバーで出会った美しい青年の沙樹に惹かれる。家庭環境から、大事な人は作らず、フリーな生活は性生活にも及び。

沙樹も両親を早くに亡くし、祖母と2人暮らし。祖母が病気になったことで、喫茶&バーをひとりで切り盛りしていた。
ゲイであることで悩み、一悶着あったところ夜舟に助けられ、バイの夜舟は心配してセフ レを提案した。

積み重ねていく時間の中で互いに惹かれ合い、大事な人は作らないとしていた夜舟に変化が現れる。
「愛してる」言っちゃうんだな(笑)

孤独な2人、互いをおもいやることで関係が深まっていく。沙樹の純粋さを愛おしく思う夜舟の気持ち、わからなくない。

最初は、沙樹にフォーカスされ、後半は夜舟にフォーカスが移る。初エチ後は、ハードルが下がる。
夜舟の自立は人間関係は浅く、痛々しくも感じる。大人にならざるを得なかった。
沙樹のおばあさん、勘がいい(笑)素敵だ。

温かい作品だ。
夜舟からみる沙樹は眩しくて、朝日や明かりに光る描写が幾つかある。眩しくて愛おしいのだろう。
沙樹はいつまで夜舟呼びなんだろう?(笑)
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