こまどりは、夜の帳[コミックス版]
」のレビュー

こまどりは、夜の帳[コミックス版]

露久ふみ

壮大なサスペンス

ネタバレ
2024年11月6日
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BLですが、ミステリーやサスペンスとしても面白かったです。上下巻でしっかりお話を読ませてくれるのが良い!

刑事の橘紀人と双子の弟で民俗学の研究をしている慎二が、山奥にある秘村に事件の捜査の一環で訪れるお話です。
そこで出会った双子の卜部慶臣と三輪の秘密、何かを隠しているような家政婦の里江を暴いていきます。
紀人×慶臣。
三輪の不思議な力が人々を狂わせているのは確かですが、ラスト直前の選択はなかなかしんどい…
呪いの力を使うために慶臣が生贄のようになっていたのも辛かったです。死にたいと思っていたと語る慶臣の気持ちを考えるとね…。モブレはモブレを楽しめるような(というと酷いですが、かわいそ可愛いが成立するえっちな)作品でないと胸が痛いですね。
最後、紀人が慶臣を愛情たっぷりに抱いているのを見て、紀人の愛の重さを感じます。
儀式のことも知っているだけに、懐深いしたっぷりの愛情で溺れさせようとしているのがわかります。
慶臣、社会復帰できるんですかね?笑
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