どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます
」のレビュー

どうせ捨てられるのなら、最後に好きにさせていただきます

セレン/碧貴子/すらだまみ

4巻まで。こんのクソ王太子がぁ!!!!

ネタバレ
2024年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ と…2巻までは思ってました。リュシリュール…お前本気で言ってんのか?アニエスお前もか!!と主人公2人に対して思ったシーンは、1つや2つではありません(笑)
このお話はとても「拗らせてる」2人が、複雑に絡まった想いの糸を解いて、幸せになる物語です。
国を運営していく、その重い現実の中で、幼い頃の2人の素直な想いは結べないまま拗れてしまいます。
原因は、環境や周りの大人にもあると思いますが、それにしても2巻までのリュシエールは客観的に見てホントにヒドイ(笑)アニエスがホントに可哀想。
けれどお互いを想う気持ちは本物だったことがやっと実を結び、紆余曲折の出来事を経て拗れが解けます。
この解けるまでの心の機微が、シーン毎にとても丁寧に描かれていて、それはツライよねぇ…と感情移入。
後半のお互いの想いをぶつけ合うシーンでは、アニエスの気持ちはもうギリギリで、え?ダメになっちゃうの?とハラハラしたけど、ここでやっと素直になれた2人を見てグッと来てしまいました。
途中で邪魔して来る性悪女もいますが、蓋を開けてみれば背景も相まって、少しだけ可哀想と言えなくもないかなと思います。
2人のエチシーンは、お互いの想いがすれ違ったままの切ないシチュエーションですが、絵がとても上手いし、結果ハッピーエンドだからそこはもう良しです(笑)裸体のラインとか、甘い台詞も、Sっぽいところも、とにかく全シーンきれいで素敵でした!
スッキリした読後は、想う相手に気持ちを伝える大切さを実感出来ると思います!是非ご一読を!
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!