このレビューはネタバレを含みます▼
この作品は日常の中で差異を感じる人に焦点を当てた作品。できなくていらつくのは恥ずかしさと悔しさがあるからだ(間接引用)という言葉には心を打たれた。私自身も自分だけができない状態になったときにイラつくことがあった。なぜ私だけが、とぐるぐる悩み、強烈にその場から立ち去りたくなる。そして帰ったら現実逃避する日々。その背景には恥ずかしさと悔しさがあったのだ。登場人物の懸命にひたむきに努力する姿には感動と共に、自分も恥ずかしさと悔しさを根底にこの状況を打破するような行動をしなければならないと思わせられた。この作品から私はエールをもらった。