親愛なるジーンへ
」のレビュー

親愛なるジーンへ

吾妻香夜

BLの枠を超えた壮大な愛の物語

ネタバレ
2024年11月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ まず過去を手記で甥っ子が振りかえっている時点でジーンとは別れてるのは決定なので…正直それだけでも切ないし、悲しいのでレビューで死なないよね?とそれは確認しました。すごく評価が良かったのでそれさえ無かったら読もうと決意して読みましたが…。本当に名作でしたっ!50年程前の話でアーミッシュの事だったり、時代だったり、NYが舞台というだけあって、色んな事が盛り込まれてて…考えさせられましたね。2人の関係に関しては、ジーンがお父様の別れの時に、その瞳で世界をみて、そして自分を赦しなさいと言ってましたが…深い愛情がないと相手の為を思って送り出せないですね。ジーンも家族に対しても恋人に対しても、その深い愛に気づき、愛を受取ったからこそ、連絡をせずに自分の夢へと向かい旅立っていった…覚悟が人としても中々簡単に出来ないのでスゴイです。2人の幸せな2年とその後を読者として見れて良かったです。
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