高嶺の花は、乱されたい
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高嶺の花は、乱されたい

左京亜也

最後は駆け足気味。でも、満足。

ネタバレ
2024年11月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『高嶺の花は、散らされたい』の続編。

物語前半は前作で感じたハナの不用心さや自己肯定感の低さにイライラしてしまう場面が多かったけれど、毒の強い母親の登場や連雀から惜しみなく注がれる愛をきちんと受け取ってからは強さと逞しさ、可愛いあざとさが発揮され、ほわんほわんだったハナが成長したなぁと嬉しくなった。

蒼葉や茉莉花が連雀とハナにちゃちゃを入れたりするけれど、ストーリーの進行を妨げるほどではないのが良かった。


ジョエルがどんな人物なのか、なにを考えていたのかなどの詳細は明かされず、連雀とハナの親とのアレコレはほぼ未解決、茉莉花の人物紹介に《ハナを敵視》とあったものの、その理由は分からず、謎のままになった部分は多い。でも、連雀とハナが幸せであることが一番だから、そこに関しては満足。

『高嶺の花は、乱されたい』は4巻で完結になったけれど、タイトルを変えてまた新たなシリーズが始まることを願っている。
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