世田谷シンクロニシティ
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世田谷シンクロニシティ

本郷地下

悩みを描いたら

ネタバレ
2024年11月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本郷先生、ほんと凄いね。

恋愛対象と性対象が異なる人はいる。そして、恋愛とセック スを一致させたいと切に願っている。それは、「一緒が当たり前」の世の中だからだ。

最後に深町くんが、「変わらなくていい、変わってもいい」と肯定する場面、泣けるね。

高史は、恋愛と性が一致せず、彼女ができても上手く行かなかった。今は、理解を示してくれている年上女性と付き合っている。

深町は、ゲイである。幼馴染に恋していたが、幼馴染は友人だからと、自分を好きだと言わせない。どこかで「治る」と思っている。

深町がアンコンシャス・バイアスに傷つけられたとき、高史は「人を好きになる気持ちが病気だっていうのかよ」と反論&攻撃(笑)した。

高史と深町は、身体の関係はある。
高史に彼女がいて裏切っていると罪悪感にみまわれていたこと、深町が幼馴染を好きだったことで、関係は進まなかったが…

それこそ、シンクロニシティ。意味のある偶然の一致(ユング)を幾度も重ねた2人は、その共時性に導かれ、惹かれ合う。

描き下ろしの「数年後」、変わらない2人はシンクロニシティが続いている。

エチあり。
なんか、2人とも「頑張ったね」と言いたくなる。
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