穢れのない人【コミックス版】
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穢れのない人【コミックス版】

虫飼夏子

信じていた人からの裏切り

ネタバレ
2024年11月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無実の罪により15年の服役と出所後、犯した罪の重さに人間以下の扱いを受け続け死を選ぶ主人公の元に現れた、彼を受け入れてくれる神父様。
自尊心も地に落ちた主人公にとって人間らしい付き合いをしてくれる神父様は信頼という言葉で言い表せないそれ以上の存在。彼にとっての神様。

こうして主人公はグルーミングされていた。神父の欲望をぶつけられた時に一度は断る主人公が、自ら自身を差し出し、それをむさぼる神父がグロでした。
描写のコマ数は少ないのですが、心に入ってくる黒いものを感じゾッとしました。

神父が自分を無実の罪に陥れた犯人だと知った主人公は、彼を許す選択をするのですが
つづきがとても気になります。

表題作のほかに短編がもう一つ。ペドフェリアの男の話。こちらも刺さりました。
これがデビュー作とか。すごい作家さん。
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