「僕はすべてを知っている」番外編集【電子限定版】
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「僕はすべてを知っている」番外編集【電子限定版】

高久尚子

レビューするのが難しいなと思っていた作品

ネタバレ
2024年11月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 大好きな作品で追って読んでいますが、泌尿器科×BLの物語は読んだ直後興奮のままレビューすると、伏字ばかりで暴走してえらい事になるんじゃないかなと、んーーと思っていました。泌尿外科医の恋愛事情なので、触れてはいけない言葉も多く、スペースをつくっても…と。何かないかなと思いながらこの番外編を読んでいたら、林檎と葉でどうだろう?と思いました(ネタバレしてます)

毎日疾患の林檎を治す医者だからか絶世の美林檎を求めてしまう泌尿外科医 千博×絶世の美林檎持ちの 歩cp、と林檎が…(何て言ったら良いんだろうか…)林檎は大丈夫なんだけど終わらない。1人だったら終わるのに2人だったら全く…だけどそれを治療したいと、治療中の歯科医師 加賀×担当医師 金沢2cpの物語。本編は加賀×金沢cpに入っています。

その金沢先生が加賀さんを意識しているとまだ自覚していない頃のあれやこれや…診察後のクリニックの日常が詰まった番外編。
いちばん笑ったのが、皆んなで標語を何にするかと考え中のお話。金沢先生が自身も仮性だからか、何も不必要に葉を取らなくても、本人の意思に任せても…と思い、そこで一句。。ちょっと待て、その葉はほんとにいらぬ葉?…と。なのに千博先生は、余ってる葉はいらないと、金沢先生を傷つける。最後、受診中の加賀さんが、一句…熊眠る 俺の林檎も冬眠中。。笑ってしまったんですが、終わりを求めないスローな関係を加賀さんは望まず、終わる愛をと。金沢先生、恋人としてこれからどうするのかな?と思いました。また何より勉強になったのが、直診の何故?を知り、だからそれに悩む男性がとにかく入れてみてくれ…という言うのかと、学びました。タイトルも本当に、確かにと…毎回クスクスしてます。

そんな風に楽しいお話なのですが、実際は相談しづらい深刻な事なんだろうなと。
金沢先生の様な方は日本人では6.7割と言う金沢先生。新生児、葉を取ってから退院するのが当たり前の国もあったりで(衛生面からだそうですが)、外国の方がトイレに行ったら何か視線が…と、あれはそんな事情差だからかな…と。男性の男性にしか分からないトイレ事情なんかも物語から想像したりで、毎回なるほどなと思ってしまう作品です。

本編続きも楽しみです。
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