獅子の踊り子【新装版】【特典ペーパー/電子限定特典8P付き】
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獅子の踊り子【新装版】【特典ペーパー/電子限定特典8P付き】

柳瀬せの

美麗絵エモエロ

ネタバレ
2024年11月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 感想をひとことにまとめようとしたら頭の悪そうなタイトルになってしまいました。
やや話の掘り下げが甘かったからかな?評価&レビューは少ないけれど素敵な作品。

差別や人身売買の横行するアラビアンな国で、男娼の踊り子ヨルと獣人のハイスペック社長アムランが長年の恋を実らせるお話。
年齢や暦などの表記がなく時系列がいろいろと不明なうえ、アムランが幼少期のヨルを見初める大事な瞬間がサラッと回想で済まされていて深く感情移入できなかったのが残念ではあるけれど、ヨルの心の美しさとアムランの包容力に何度も涙がちょちょぎれるのでした。
デッサンも素晴らしく、纏う衣装、ヨルの踊っている姿や交合(身請け時、発情時、両想い時など豊富!主に下半身責めで、修正版でもなんとか堪能できる)している時の人体の美しさがピカイチ。
美しく設定した人物を美しく描く才能が過ぎる。
そんなヨルちゃんは奴隷同然の扱いが長かったので、夢を叶えたオンステージな後姿や巻末の再録や書き下ろしでどろんどろんに甘やかされているのを見てほっとしました。
獣人のいるファンタジーの世界だからワンチャン不老不死とかあったりするかもしれませんが、願わくばアムランがヨルの外見だけに固執していませんことを…
人間のヨルが年老いて外見的な美しさを損なっても、深く愛を育んでほしい…という妄想が尽きない。
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