このレビューはネタバレを含みます▼
作者さん買いで積ん読から。本編は表題作のみ全6話+描き下ろしでボリュームたっぷり合計262ページ。番外編は表紙等込みで34ページ。過去のあることがきっかけで以降不眠に悩むゲイの八代が、元同級生で上司の一色と同衾することになることから始まるお話です。熊猫先生の作品と言えば、隙間なく細かく描き込まれた絵柄が特徴ですが、本作も然り、描き込みがすごいです。他の方もレビューされていましたが、最初のカラー絵に圧倒されました。一見ごちゃつきそうなのに、統一感があるのでまとまって見えるんですよね。オシャレでスタイリッシュな絵柄で、チビ絵も相変わらず可愛いです。不眠になったきっかけとか、夢と現実を行ったり来たりする構成が、描き方によってはもっとじっとりしそうなのに、良い感じで軽さが残っているのも良かったです。夢と現実の境目が曖昧になって、二人の夢がリンクして、がっつりファンタジーではないんですがなんだか不思議な感覚でした。種明かし的なものはありませんが、これはこれでアリだなと思います。あと、これは成人向けでしたっけ?というくらい甘ーーーい修正も特筆事項です。(熊猫先生の作品、可愛くてオシャレなのに結構エチも濃厚ですよね?)