災禍の神は願わない
」のレビュー

災禍の神は願わない

尾羊英

悠久のエジプト王朝の死に戻りストーリー

ネタバレ
2024年11月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 断頭刑から始まるストーリーに冒頭から引き込まれました。穏やかな性格の兄のオシリス王に、暴力的で短気で傍若無人な性格の弟セト。
起伏あり、伏線ありで素晴らしい作品でしたが一言で言えばブロマンスです!がそれすらも越えた『愛』がそこにありました。
セトが主人公のような描き方ですが、セトだけではこんな深いストーリーにはならない。
動のセトに対し静のオシリス。荒れるセトに対し凪のオシリス。でもオシリスにはセトにも負けない熱い思いもあり、2巻ではウルウルきます。脇役も見事に描かれてます。この先生の別作品で全く性格の違う2人の女性がヒロインで描かれてますが2人を対比させつつ混ざりあってめちゃめちゃ面白い作品になってます。似たようにこの作品も水と油のように性格が違うし、兄弟の絆の糸は絡まっているように見えるのに最後はきれいに編まれて1本の強固な糸になってる...そんな展開でした。最後の最後のページまで目が離せずに一気に読了。レビュー読まずに2巻特装版買ってた私えらい⤴本当はもっと細かく感想述べたいですがネタバレにも限度があると思うのでここまでに。いや本当に読書感想文書けと言われたら1000文字以上書ける。一番いい役はひいじいさん。全てをかっさらってました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!