イグナートの花嫁【単行本版(シーモア限定描き下ろし&特典付き)】
もりもより
このレビューはネタバレを含みます▼
両親を病気で亡くし、その時出来た痣が呪いの様だと忌避されるリタと、恐れられる竜と人間のハーフであるイグナートのお話。ただ2人はただ居ることを許して欲しいだけ。出来ることなら傍に居たい、居て欲しいを口には出せないけれど思っている。息をして食べて生きているだけではダメなのか?作者様買いなんだけど、相変わらずの繊細な絵と物語。今回小物などの描き込みもそうだけど、なんたって表情がいい。
それに加えて今回はイグナートの尻尾が...。落ちないように木に巻き付けたり、リタの頭を撫でたり抱きしめたり水をはねたりと、日常生活からイグナートの不器用な感情を表すそれがいい。辛い状況のなか腐らずに前に進もうとするリタと、それに感化され始めるイグナートのこの先を期待。でっかいのとちっこいのが仲良くしてるのが好きな人は是非。
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