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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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  • イグナートの花嫁【単行本版(シーモア限定描き下ろし&特典付き)】

    もりもより

    ただ居ることを許して欲しい
    ネタバレ
    2024年12月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 両親を病気で亡くし、その時出来た痣が呪いの様だと忌避されるリタと、恐れられる竜と人間のハーフであるイグナートのお話。ただ2人はただ居ることを許して欲しいだけ。出来ることなら傍に居たい、居て欲しいを口には出せないけれど思っている。息をして食べて生きているだけではダメなのか?作者様買いなんだけど、相変わらずの繊細な絵と物語。今回小物などの描き込みもそうだけど、なんたって表情がいい。
    それに加えて今回はイグナートの尻尾が...。落ちないように木に巻き付けたり、リタの頭を撫でたり抱きしめたり水をはねたりと、日常生活からイグナートの不器用な感情を表すそれがいい。辛い状況のなか腐らずに前に進もうとするリタと、それに感化され始めるイグナートのこの先を期待。でっかいのとちっこいのが仲良くしてるのが好きな人は是非。
  • 愛おしいからもう一度【単行本版】

    新本浦子

    読み終わったらそのままもう1回読んで!!
    2022年10月5日
    ほんとにもう1回読み返して欲しい。この時...って違う気持ちで読めます。
    ネタバレなしで読んで欲しいです。
    そして本当に愛しいなと。『愛』という文字の画面での使い方がうめぇな...って思った。
    そこも注目して読んで欲しい。
    友人のあるセリフに思わずうるっときたし、悪いやつ出てこないから!!マジで面白いからネタバレなしで読んで欲しい。最高な作品です。
    いいね
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  • 春を抱いていた【合本版】

    新田祐克

    散りばめられた伏線と、見事な回収
    ネタバレ
    2022年6月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 読み出したらもぉ止まらない。
    読み進めていくうちに、あれ伏線だったんだと綺麗に回収されていく物語。そして究極の題名回収。
    香藤と岩城さんという2人の生き様がこれでもかと描かれている。
    多くの台詞が心に残る作品だと思う。1度読むと色濃く記憶に残る。
    ラストは香藤が突然死するというまさかな展開ではありますが、でも2人の生き様が描かれている作品とわかったので、その後の展開はそうなるよねとなりました。
    あとダイヤモンドの数が増えることはないけれども、2人で過ごした時間のそれと共に眠りにつくのは悪くないよなと。
    色々とドロドロした部分が描かれていたりしますが
    人間らしく、それでも1人ではなく2人で乗り切っていく。甘いだけでなく、お互いが大事だからこそ厳しくも接する。対極な性質を持つ2人の人生劇場をたっぷり見て欲しい。
    でも本当のことを言えば、俳優は続けていて欲しかったな。
  • 夏の子供

    榎田尤利/茶屋町勝呂

    共存し、依存しない関係性
    2022年6月9日
    この作品にもっと早く出会っていたかった。
    とにかく出てくる登場人物皆味があっていい。どの人物も応援したくなるし、惹き込まれる。
    器用そうに見えて皆不器用。
    魚住やマリ、濱田さん等の言うことがグサグサ刺さること。そして言葉では突き放す癖に、優しさがどうにも滲み出る久留米。
    1冊目の「夏の塩」もぜひ読んで欲しい。
    付き合ったからといっても変に干渉することの無い魚住と久留米のお話を、もっと読んでいたかった。
    1話から最終話で、少しづつ変化していく魚住をぜひ見届けて欲しいです。
  • 透明な愛のうつわ

    hitomi

    満たされることで痛みを伴う
    ネタバレ
    2022年5月2日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 満たされることで痛みを伴い、静かに育まれる思い。

    ミキが満たされればシロが痛みを、シロが満たされる時はミキが痛みを伴う。静かに時間を共有し、今迄では感じることが出来なかった事で感情を満たしていく2人の物語だと思ってる。本当に途中泣きそうになってしまった。でも、読み終わった時に作品の題名を思い出し、あぁ、なんて素敵な題名だろうと思った。
    自分が何を好きで、どうして欲しいのかという感情を吐露するシロが可愛くて仕方がない。
  • あおに鳴く

    ラストのネタバレ妄想しか書いてません。
    ネタバレ
    2022年3月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ラストについてだけ書かせて欲しい。
    ※その他も色々ありますが、ラストがとにかく色々考えてしまうお話です。
    海にまいてくれ。そう言われた遺骨を、首からさげて戻った。それは撃墜され自分諸共海にその身を投じることになる事がわかっていたからだろう。そして自分の遺体は家に還り、祖父が報われない恋だったと終わりを受け入れ、祖母を愛する事ができたかもしれない。そして生まれてきたその息子を受入れ、愛情を注ぎ、その息子は生まれてきた子供を愛する方法がわかったのかもしれない。
    かつて好きになった人の未来での唯一の願いを叶え、
    未来で好きになった人のさらに先の未来や過去、そして全てを思い戻っていった男。
    ラストは人によって捉え方が違うと思います。
    何度も何度もあの水辺で戻って来ますようにと、飛行模型を飛ばすんでしょうね。祖父も、戻ってこいよと飛ばしていたのでしょうか?
    そして彼は撃墜された瞬間にタイムスリップしたから、水辺に現れたんでしょうね。

    軽い感じにお話進みますが、すこぶる重たい内容が含まれてる作品ですし、深読みできる作品でもあります。
    おにぎりの大きさと、それを食べる時の表情のくだりは可愛いですよ。
  • 愛日と花嫁

    渚アユム

    育み、大事に思う事
    2022年2月18日
    自分とそれ以外。ならいったい何がしたくて、何が守りたいのか。
    オメガバースです。しかし運命の番などのキーワードよりも、どうやったらΩが普通に生活ができるのか、どうしたら村が存続していけるのかに視点を置いた作品。だから神と生贄というキーワードが出てきます。物語がちゃんとあるのでそういうのが好きな方におすすめ。
    勿論エロシーンもあるし、主の2人は求めあうけど...っていうのもよかったです。
    絵も綺麗だと思います。
  • 午前2時まで君のもの

    奥田枠

    繰り返す初めましてと始まり
    ネタバレ
    2022年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ すっごく切なくて、すっごく染み渡るお話だった。
    自分がその現状に関わる立場だったら?そう思わず考えてしまう作品です。
    事故がきっかけで、眠るとリセットしてしまう新しい記憶。
    事故後に出来た人間関係の継続がどれ程大変なのかや、初めましてを繰り返すことについての、本人や関わる人達の葛藤などが丁寧に描かれています。
    小さなことから大きな出来事まで全てリセットされてしまう。
    それを覚悟で結婚し、毎朝「初めまして」を繰り返す。ある時「記憶に残らない昨日の関係性や出来事」から目を背ける事を選んでしまう。
    でもそれを選んだ時からもう、「記憶に残っていない日々の積み重ね」は本当の意味でリセットされてしまうわけで。
    再び毎晩日記をつけ始め、それが改ざんされた時また「新たな日々」が積み重ねられる。
    この作品は、BLではありますが、そうでなくても同じ気持ちで読めたと思う。
    とてもじんわりくる作品です。
    是非読んで、日々の繰り返しを当たり前に覚えていられることが、どれだけ貴重なことなのかを感じれたらいいなと思います。
  • 鬼と天国 【電子限定特典付き】

    お吉川京子/阿賀直己

    刷り込まれたトラウマの行き先
    ネタバレ
    2021年12月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 30代男性教諭2人が、『なんだこれ?』と思いながらも距離を縮め、色々な事に向き合うお話。
    1人は幼い頃から刷り込まれたトラウマから抜け出せず、もう一方は人の事は分かるのに、自分の事には鈍く、不器用。
    そのままでいい、自分を見て。『貴方だから』向き合い知ることができた。

    是非『再』まで読んで欲しいです。
  • 夜分に吸血失礼します。

    あみだむく

    罪悪感を感じる吸血鬼とそれになりたい部下
    ネタバレ
    2021年10月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻ではBLっぽい描写は少ないので、それメインで読みたい方には不向きかも。あと、女性キャラバンバン出ます。それもちょっと...って方も。
    しかし話がすっごくしっかりしてるので、ストーリー重視の方にはオススメ。私はかなり好きな作品です。
    絵もしっかり骨太な感じで勢いがあるので、そういったシーンもなかなかの迫力があります。
    ※吸血シーン以外に流血シーンあるので注意!
    吸血鬼になりたい部下の仄暗い過去が垣間見えるような発言などこの先も気になる作品。
    先輩が本当に優しすぎるんですよね。マスク姿も、女性関係にもウブでテレテレしてるのも猫ちゃんに吸い付くのも可愛い。可愛いおじ様好きにもオススメです。
  • Hate My MIA!【コミックス版】

    人鳥ぺんぎん

    とにかく宮が可愛い!!
    2021年10月3日
    絵はシンプルで綺麗だし、お話はコミカルな感じでとても読みやすい。何よりも宮が可愛すぎる。仕事での眉を釣り上げてる時もいいが、MIAの時の垂れ下がった眉でヘラッと笑うのが最高に可愛かった□
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  • リバース

    麻生ミツ晃

    踏み切るか、踏み止まるか
    ネタバレ
    2021年8月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 誰かを想う嘘をつき続けるのがどれ程辛いことか。
    その覚悟の嘘を知った時、それをどう受け止めるのか。

    オメガバース作品の中でもいい意味で異質だと思う。凄く深く考えさせられる作品だと思う。思わず泣きそうになった。
    何も持たないという円は、『吐木を想う気持ち』を持っていた。それは到底『何も持たない』とは言えなくて、深い愛情だったと思う。愛情には種類があるが、『生半可な気持ちでは貫き通せない嘘』をつく事に踏み切らせた想い。
    吐木は最後自分が過去した事を思い出しただろう。あの欠けてしまった前歯に触れることによって何を思い、決意をしたのだろうと。そこは明かされないが、『被害者が居ることを忘れてはいない』と言う言葉は彼に響いているだろう。彼は『加害者』でもあるのだから。

    色々な伏線は全て回収され、ラストを迎える。この作品は本当に読み応えがある。
    無い物ねだりと、いいも悪いも自分以外の何者にもなれないというキーワードがどこまでも残った。
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  • 世界でいちばん遠い恋

    麻生ミツ晃

    知りたいと思った
    2021年8月21日
    コミュニケーションをとる事の難しさを丁寧に描いているお話。
    わかるだろ?と思っている事が、実は相手にとって伝わらないことが多く、それが理解できない事があると思う。そしてその事に気づく事は稀。
    伝えたい、または分かりたいということを本当に丁寧に描かれてると思う。
    重たい感情や物事をテーマにされる事が多い作家さんだと思うけど、この作品もまさにそれ。
    引き込まれると共に考えさせられた。

    お互いがどう思い、何が伝えたいのかを探り馴染んでいく2人を是非読んで欲しいな。
    2巻も楽しみ。
  • プレイアフターコール

    オオタコマメ

    目で追ってしまう感情の流れ
    2021年6月20日
    独特な絵から醸し出される、独特な空気感の切り取り方が素敵な作品。
    仕方ないと割り切って始まった関係だけれども、初めから最後までお互いを大事にしてるのがすごく良かった。
    視線や仕草が魅力的で、引き込まれます。
    無理やりや暴力的なハード表現はないので、そういったのが苦手な方でも大丈夫かと思います。
    あと、脇役の先生がいい味出してます。
    まだ1作しかないけれど、この作家さんを追っていきたい。
  • チ。―地球の運動について―

    魚豊

    思い浮かぶ疑問に命かけれますか?
    ネタバレ
    2021年4月30日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 天動説が絶対と信仰されていた時代に、地動説を命懸けで研究する「異端の者」達の物語。
    地球から見上げた星達は地球を中心に動いている。
    ならあの火星の動きは?金星の満ち欠けは?疑問を「そう言われてきたから」と片付けずにただ只管「空(宙)を観測して、ありのままを知ろうとする」貪欲な研究者達。
    でもそれは許されることでは無い。だが命懸けでも真相を知りたい。
    そんな熱中出来ることありますか?私は無い!!
    学生時代に当たり前の様に習ったことを、グッと引き込むようにもう一度教えてくれるお話です。