ブサ猫に変えられた気弱令嬢ですが、最恐の軍人公爵に拾われて気絶寸前です(コミック)
オオトリ/岡達英茉/日下コウ
このレビューはネタバレを含みます▼
妹エミリアの呪術によってブサネコに変えられた真っ直ぐな主人公マリー(猫名シフォン)が、トラブルを乗り越えて無敗の公爵と恐れられている、本当は優しくて素敵なメルク元師とハッピーエンドになるお話!
最初に言いたい!何が素敵って、絵がメッチャキレイで上手い!!特に、軍服元師の立ち姿😍鼻血!流行りの令嬢モノ?もよく読みますが、キャラの姿が残念な事も少なくない中、個人の好みですがこちらは体のラインの綺麗さとかがドンピシャ!服や背景の描き込みもホントにキレイです!
物語も、1つ1つのエピソードが伏線を持ち、回収しながら進みます。マリーのエミリア含む家族という形への葛藤や、メルク元師の無敗の軍人という立場から受ける対応への複雑な想いなど丁寧に追っていて、何と言うか、心がきゅっとなる場面も多かったです。
その2人が、互いを知らずに手紙だけで出会い、やり取りするシーンは映画の様でとても素敵でした!
その上、今時ならこの3巻の次の展開として、元師を狙う高飛車勘違い令嬢が出て来てー…とかなりそうなのに、ここで完結なのも素敵です!(ハッピーエンド主義主張)
また、更に良いなと思ったのは、マリーの今までの想いと、犯人な妹エミリアの想いも描いてまるっと完結になったところ。ギャフン展開も大好きですが、それだけではなく犯人側の気持ちも含めて完結させるところは素晴らしいです!
ただ、惜しむらくは、恋多き男と見せかけて本当は憧れたエメライン王女への想いを諦められなかった元師の弟アルフォンソと、メルク元師の親友?なエメライン王女の、芽生えそうな恋の行方や、独占欲強めのメルク元師とマリーの甘々な新婚生活の描写はない!完結は素晴らしいけれど、そこだけ番外編とか出してくれないだろうか!!と心から願うハートフルなお話でした。是非、ご一読を!
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